宮古島で「モリンガ」を食べて学ぶ癒し旅。穴場の夕焼けスポットも

沖縄県

2021.08.17

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宮古島で「モリンガ」を食べて学ぶ癒し旅。穴場の夕焼けスポットも

目次

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友人おすすめのカフェに、めっちゃ陽気な「モリンガおじさん」登場

居心地のいいカフェの玄関先に早くも「ミラクルツリー」が

宮古由来の野菜とフルーツたっぷり、ここだけのランチプレート

ミラクルツリーと呼ばれる「モリンガ」の栄養に驚いた!

日本初のモリンガ農園がスタートしたきっかけは?

モリンガおじさんが30年かけて作った農園を見学、モリンガの森!

【動画あり】街から近い穴場の夕焼けスポットはリフレクションだらけ

地球上で最も栄養価が高いと言われている植物「モリンガ」ご存知ですか? あんまりすごいから、「ミラクルツリー」とも呼ばれます。モリンガをとっていると、とにかく体が整い健康になって、ダイエットにもよくて、美容にもばっちり……と聞きますよ、バンザイ! インド原産で現地では古くから食べられてきましたが、日本で広まりだしたのはここ数年。そんな走り、日本のモリンガ栽培第一人者は宮古島にいらっしゃいました。その名も「モリンガおじさん」、そのまんまです(笑)。今回は、めちゃくちゃ陽気なモリンガおじさんのカフェや日本初のモリンガ農園に行ったことをお話ししつつ、夕焼け穴場スポットをご提案させていただきます。

友人おすすめのカフェに、めっちゃ陽気な「モリンガおじさん」登場

先日宮古島に行った際、宮古島好きのお友達に好きなお店を聞いたんです。
「やさいカフェにぜひ行って!」
島由来の野菜を使ったお食事ができるんですって。

ところで、島には本土とは違う「島時間」という「まあだいたいそんな感じの時間」が流れているのをこれまでに体感してきたので、ウェブサイトで確認するオープン時間をそこまでは本気にしていません(笑)。それでやさいカフェさんに電話してみたんです。会話が始まると男性が、陽気なリズムで
「朝からやってるよ〜」
それはよかった、ではランチに行こうかな。すると、元気ハツラツなよく響く声で名乗ってくれました。
「わたしはねぇ、モリンガおじさんですよ」
おっと、インパクト! まだお目にかかったことないのに、まとう雰囲気はだいたい把握しましたね(笑)。

居心地のいいカフェの玄関先に早くも「ミラクルツリー」が

そうして訪れた「やさいカフェ」。町中の便利なエリアにありますよ。

やさいカフェ

入り口には植物がもりもり。モリンガの木もありました!

モリンガの木

これがインド原産のモリンガの木です。沖縄の農協さんなどで枝葉は見たり買ったりすることはあったけど、木の状態で見るのは初めて、感激です。それにしてもこんな細長い実がなるんですね。

やさいカフェ

店内はカウンターとテーブル席、そしてモリンガ茶やモリンガパウダーなど、手作りのモリンガ製品が並んでいます。モリンガ酒なんてものも作られています。健康になりながら酔っぱらうのってなんか裏腹でいいなぁ、なんて思ったけど、ちょっと違いまいました。「養命酒みたいなものよ」ですって、納得。

宮古由来の野菜とフルーツたっぷり、ここだけのランチプレート

やさいカフェ

メニューは日替わりの一択(1,100円)

カウンターに座っておかあさん(モリンガおじさんの奥様)とおしゃべりしながらいただいたランチプレートはこちら。4種のおかずには、それぞれ10種類くらいずつの野菜やフルーツが使われています。見た目も、食感も、味わいも、香りも、全てが好奇心をそそる逸品で、ひと口ごとに驚くばかり。こんな食材の取り合わせがあるんだ〜、と発見に満ちていて、楽しくて興味深いんです。

さらに意外なのが、お腹がぱんぱんに仕上がるところ。お肉や魚介類も使われているとはいえメインは野菜。なのに食べ応えたっぷりなんですよ。ひと口ひと口がおもしろいから、いつもよりよく噛んで味わっているのも功を奏するのかもしれません。なんてヘルシーな体験でしょう。

ところで、写真手前のサラダの上にのっているのがモリンガの新芽です。新芽なんてお初にお目にかかりました! なかなか売っているものではありませんが、さすが農園直営のカフェは違いますね。ふわふわとっても柔らかく、香りが爽やか。クセになる味わいです。

モリンガ

これがモリンガの新芽だけ選抜された袋です。地上最強のミラクルフードの中でも、最もパワーのある部分がみっちり。ありがたやありがたや、ご利益ありそう。

ミラクルツリーと呼ばれる「モリンガ」の栄養に驚いた!

ここでモリンガのすごさを、具体的な栄養素で知っていただきましょうか。

カルシウムは牛乳の20倍、タンパク質は牛乳の2倍、ビタミンAはほうれん草の13倍、ビタミンB1は豚肉の4倍、ビタミンB2は真イワシの50倍、ビタミンCはオレンジの7倍、ギャバなんて発芽玄米の約30倍、ポリフェノールは赤ワインの約8倍、食物繊維はゴボウの4倍、鉄分はほうれん草の31倍……。

うーん、やっぱり地上1のミラクルなもので、並べ出したらキリがありません。毎日モリンガを食べ続けているおかあさんは、とっても艶やかで若々しく元気です。朝早くから農園やカフェの切り盛りをされていますよ。まさか、モリンガと出会う前は、疲れがたまりやすく、体調が全くよくなかったとは、信じられません。

日本初のモリンガ農園がスタートしたきっかけは?

モリンガ

おいしくって好奇心そそられるランチプレートをいただきながら、カウンター越しのおかあさんとおしゃべり。料理のこと、プレートに使われている野菜や果物のこと……説明を聞きながら食べるのは楽しいですね。ちなみにおかあさんは、朝にモリンガおじさんが収穫してきた新鮮なモリンガをひと葉ひと葉手でほぐしてモリンガ茶を作っています。なんて丁寧な作業!

「さっき埼玉県の人が来て全部買い占めていったのよ〜、今作ってるから何日か待ってね」

モリンガを知っている人が熱心になるのはわかります。よーし、出来上がったらたくさん買おっと(笑)。

さらにいろんなお話を伺いました。モリンガおじさんがその栽培を始めたのはなんと17年も前のことだそう。最近やっとモリンガが少しずつ話題になってきている気がする、というレベルの〝秘められたパワーフード″なのに、恐れ入りました。

きっかけはその17年前のこと。モリンガおじさんが仕事で沖縄本島に行ったとき、たまたまインドで20年間の修行を終えて帰国したばかりの沖縄出身のお坊さんと出会ったそう。彼は修行中にミラクルツリー・モリンガをよく食べていたので、その種を持って帰ってきていたんだそうです。そしてモリンガおじさんに

「ちゃー(すごく)元気になる!」

と説明。当時おかあさんは体が弱く、よく体調を崩していたので、その言葉にピンときたみたい。さっそく種をもらって宮古島に戻って栽培を開始、モリンガを取り出すとおかあさんはめきめきと元気に。モリンガおじさんの愛ですねぇ。そうして6年かけて試行錯誤を繰り返しながら日本での栽培方法を編み出したそう。

モリンガの存在が少しずつ本土にも広まりだしたのは、5年前にNHKでモリンガが取り上げられたのがきっかけだそうです。そして地方の優れた品を選ぶ「にっぽんの宝物 JAPANグランプリ 2017」で「モリンガおじさんのモリンガ」が審査員特別賞を受賞! すっかりモリンガ栽培の第一人者のひとりとして知られるようになりました。

モリンガ茶

「にっぽんの宝物」に出品されていた商品のひとつが、写真左のモリンガ茶。モリンガ100%のティーバッグで、ふわっと柔らか、どことなく漂う苦味が爽やかなんです。右はモリンガをそのまま粉砕したモリンガパウダー。こちらはヨーグルトや料理に入れて使います。

「このお茶は毎日飲んでるし、モリンガを使った料理はもちろん毎日食べるわよ。本当に変わる、美肌にもつながるし、腸が元気になるからダイエットにもすごくいいの」とおかあさん。ネット販売はしてなくても、一度買って帰った人は大抵「続けたいから送って」と電話がくるのだとか。

ビューティハツラツなおかあさんに言われると説得力があります。わたしもすっかりクセになって毎日摂取、注文電話をする日は近いです(笑)。

■やさいカフェ
住所:宮古島市平良字西里687-4
電話:0980-75-5000
営業時間:10:00~20:00
定休日:日曜日

モリンガおじさんが30年かけて作った農園を見学、モリンガの森!

モリンガおじさんがモリンガ栽培を始めたのは17年前だけど、宮古島由来の野菜や果物や花などの農園を作り始めたのは30年も前なんですって! 濃密で広大なジャングルが出来上がっていましたよ。その農園では体験ツアーもあるんです。案内してくださるのは「陽気」の代名詞のようなモリンガおじさん。始終ノリノリで連れまわしてお話ししてくれるからめちゃくちゃ楽しい! これまで見たこともない植物たちを見るだけでもびっくりなのに、そのものを触って、その場で食べて、うんちくを聞いて、とっても充実した時間です。

モリンガ農園

これがモリンガの森。モリンガの存在は知ってはいたけど、まさか数千本のモリンガの木の真っ只中を歩き回るなんて! 感激です。

モリンガ

モリンガの花も見ることができました。カフェでいただいた料理に入ってはいたけれど、咲いている状態で見ると感激もひとしおです。ふんわりやわらか、美しいお花。食べてもおいしいなんてね。

コーヒー

たくさんの野菜や果物が元気に育っている農園に、また新な試みがはじまっていました。コーヒー豆を育てているんですって。将来的には、コーヒーの収穫体験と、そのコーヒーを提供するカフェを農園の中に作る予定だと。さすが、未知の存在モリンガの第一人者となった方。挑戦は多岐にわたり、途絶えることがありません。

レンブの木

こちらはレンブの木、みなさんご存知ですか? 食感は梨のようにジューシィさくさく、見た目はパプリカのようです。このときはレンブがたくさんなっていて、その場で採ってシャクシャクといっぱい食べました。宮古島の強烈な日差しの中で食べるとおいしさ倍増! ひと口ひと口の味わいが今も脳裏に焼きついています。

モリンガ農園

農園には、人懐っこいヤギやニワトリやカメさんなんかもいますよ。みんなのびのび育っているのがひと目でわかります、かわいいな。しかも、みんな地上で一番栄養のある〝ミラクルツリー″モリンガを食べてますよ! こんな贅沢なヤギさん達が他にいるでしょうか。モリンガおじさんの元にやってきてラッキーだったねぇ。

■畑・モリンガの森体験
金額:大人2,000円、子供1,000円
※「やさいカフェ」で直接予約するか、電話にて受付

【動画あり】街から近い穴場の夕焼けスポットはリフレクションだらけ

モリンガおじさんの「やさいカフェ」は宮古の街中、農園もすぐ近くです。ゆるりと気持ちよく過ごしているとあっという間に夕焼けタイムに。慌てて街から近い夕焼けスポットを探します。最初は「砂山ビーチ」に向かいました。北西に向いた白砂ビーチで気持ちよさそう、それに駐車場まで街中から10分ちょっとでいい塩梅かなと。

到着してみると、うん、想像通りめっちゃステキなスポットです。ただ……人が多いなぁ。ステキなんだもの、そりゃあみんなここで過ごしたいに決まっています。でも個人的には人が少ないところで夕日をゆったり味わいたいなぁ。

ということで回れ右、少しだけ北大浦漁港、北側の様子を確認しに行ってみます。うん、ばっちり。人はおらず、海はピタッと止まっているように穏やか。これは海が鏡になって、太陽のリフレクションが止まらないでしょうねぇ。そんな様子をまずは動画でどうぞ。刻々と変わりゆく空の色と、降り注ぐ光、滑らか〜な波紋との掛け合いをご堪能ください。

大浦漁港の北側は、海岸線にコンクリートの低い塀や階段などがあるのでそれをエイッと超えて入ってください。足元にはどうぞお気をつけて。季節によって太陽の沈む方向も変わるし、日によっては人もいるかもしれません。それなりに長さのある海岸線なので、そのときどきいい塩梅の場所を選んでくださいね。太陽が沈むときのリフレクションは最高です!

宮古島・大浦漁港
宮古島・大浦漁港
宮古島・大浦漁港

沈み切ってからも10分はあきらめずに空を観察していてくださいね。太陽の余韻に染まる空に出会えるかもしれません。

■大浦漁港
住所:沖縄県宮古島市平良

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#旅 #とまこ #ドローン #絶景 #宮古島 #沖縄

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ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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