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FOCAL[フォーカル]
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日本で唯一、富士山と海があるまち、静岡県富士市。温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、年間を通して過ごしやすいまちです。今回は、富士市に移住してきた林叶恵(はやしかなえ)さんと井出友希(いでゆうき)さんにお話を伺いました。そこには移住者だからこそ知る、まちの魅力が詰まっていました。

文/白田麻依子(旅色編集部)

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窓から富士山が見える暮らし01 富士市移住後にご両親も移住 富士市在住5年目 林叶恵さん

広島県出身。2018年10月、夫の転勤をきっかけに富士市へ移住。移住にあたり、SNSやインターネットを通じて富士市に関する情報収集を行ったことでまちの魅力に気づく。現在は0歳の子どもとの3人暮らし。叶恵さんが富士市に転居した後、両親も広島県から同市に移住し、現在は市内で広島風のお好み焼き屋を経営している。

窓から富士山が見える暮らし01 富士市移住後にご両親も移住 富士市在住5年目 林叶恵さん
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――2018年に移住してきたときのことを教えてください。 当時住んでいた滋賀県から移住してきました。滋賀県には地元の広島から移住しましたが、その時は夫がすでに4年ほど住んでいたので土地勘もあり、知り合いもすぐにできました。ただ、今回富士市に移住した時は夫婦ともに知り合いがゼロ。わからないことばかりで不安でしたね。でも、知り合いを増やそうと思い、以前から続けていたバレーボールができるサークルをインターネットで探し、参加することに。そこで同じように富士市に嫁いできた方などと多く知り合い、不安は自然と解消されましたね。

――富士市に住んでみて、心境の変化はありましたか? 知り合いがいないところからのスタートだったからこそ、とてもアクティブになったと思います。とにかく行動して調べていくと、富士市には子育て団体やイベントが充実していて、一歩踏み出すための場がたくさん用意されていることがわかりました。現在は富士市の魅力を発信する「ふじ応援部」に参加しています。富士市のいいところはもちろん、足りていないと感じるところもあるので、それらも包み隠さず素直に発信していきたいと思っています。 ふじ応援部  https://fuji-ohenbu.jp/

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林さんのご両親の井石ご夫妻 元々広島市でお好み焼き屋を経営していたが、叶恵さんの移住をきっかけに、夫婦で富士市に拠点を移しました。現在もお好み焼き屋「広島お好み焼き 久ちゃん」を経営し、当時のお客さんも通ってくれているとのこと。ご両親にもまちの魅力を聞いてみました。

――叶恵さんが住んでいる富士市に移住してみていかがですか? 気候も人もとても穏やかなところで、住みやすいまちだと感じています。移住したきっかけは、広島の「お好み村」で経営していたお店がコロナの影響を受けてしまったことや、娘(叶恵さん)が富士市に移住してまちのよさを教えてくれたことなど、いろんなことが重なったからです。思い切って移住し、富士市で新たに広島風のお好み焼き屋を始めることにしましたが、広島でお店をやっていたころからのお客さんも時々来てくださり、中には「岡山から来ました」という方も。本当に嬉しいですね。時間があれば市内を巡って楽しんでいます。

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――富士市のお気に入りスポットはありますか? 岩本山公園は家族でよく出かけます。展望台から一望できる富士市の景色が大好きです。展望台の隣にあるカフェもおすすめ。広々とした公園には、季節ごとに手入れされた花が咲いていて、本当に自然豊かです。いろんな花が咲いていますが、特に梅がおすすめ。2月ごろになると“梅と富士山”を撮影するために全国から観光客が集まりますよ。広々とした公園で自宅から車で5分程度。気軽に行ける場所にあるので、つい通っちゃいます。

――最後に、あらためて富士市の魅力を教えてください。 とにかく子育て世帯に優しいまちです。特に妊娠・出産時にサポート制度が充実していたことが嬉しかったですね。まちには「はぐくむFUJI家事育児サポート事業」という制度があり、家事や育児をサポートしてくれるんですが、食事を作るのに手が回らない! という時のための作り置きサポートはよく利用しました。他にも自然豊かなところが魅力的です。何かモヤモヤすることがあっても近くに自然がたくさんあるので足を運ぶだけでリフレッシュできます。子どもが大きくなったら積極的に自然に触れさせたいです。

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窓から富士山が見える暮らし02 育休中に「このみ会」に参加 富士市在住4年目 井出友希さん

埼玉県出身。2019年、結婚を機に富士市にUターン就職する旦那さんとともに移住。育休中に市民らが運営する移住した皆さんのためのコミュニティ「このみ会」に参加し、定例会やワークシェア活動などを経験。会で知り合った方も移住者やUターン者が多いという共通点もあり、だんだんと地域に溶け込むように。このみ会の友人とは活動以外の場所で会うことも。

窓から富士山が見える暮らし02 育休中に「このみ会」に参加 富士市在住4年目 井出友希さん
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――3年前の移住の際、どのような不安がありましたか? 一番はアクセスが不便なのではないか? ということです。移住することで、友人や両親に会いづらくなると思っていたので、特に心配していましたね。転居するまではずっと埼玉県の川口市に住んでいて、富士市には2回くらいしか来たことがなかったので、ほとんど何も知らずに移住するという状況でした。

――井出さんが移住して感じた、富士市の魅力を教えてください。 新幹線が通っているので、東京や名古屋へ行きやすいことが嬉しいです。移住前から不安に感じていたアクセス面が、今では一番の魅力に感じています。ほかにも、まちに公園が多いので、特に子育て世帯にとっては嬉しいのではないでしょうか。ほかには気候が温暖なところもいいですね。日常生活において不便を感じることもなく、必要なものはすべて揃っているのでとても住みやすいと感じています。

井出さんのお気に入りスポットのひとつ「道の駅 富士川楽座」
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――「このみ会」では、具体的にどんな活動をしていますか? 活動は主に2つです。1つは10人前後でグループになるワークシェア活動。以前体験した活動内容は、移住者向けのチラシ作りです。富士市職員の方と打ち合わせをして、「富士市の魅力ってどうすればより伝わるだろう?」と考えながらアイデアを出していきました。デザイナーの方とも打ち合わせをし、「ここをもっとアピールしたい」など、意見を出し合いながら作成しました。もう1つは定例会への参加です。メンバーのうち参加できる人が集まり、このみ会での活動内容などを話し合っています。

――「このみ会」に参加してよかったと思ったことは? 富士市に移住してきたときは知り合いがゼロでしたが、このみ会を通じて知り合いがたくさんできました。子育て中の方が多いので、生活に関する悩みの共有や同じ移住者同士という共通点など、仲良くなるきっかけがたくさんありました。育休に入った当初、最初のうちはバタバタ過ごしてしていたけれど、育児が少し落ち着いてきたころに自由な時間も増えてきて「この時間どうしよう?」って思ったときに、このみ会のようなコミュニティに参加していると、充実した気持ちになれますね。

「このみ会」に参加して、改めて富士市の魅力に気づいた井出さん
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――富士市のお気に入りスポットを教えてください。 道の駅 富士川楽座のフードコートから見える景色が好きですね。子どもが生まれる前はフードコートに朝食を食べに行っていました。子どもができてからのお気に入りは中央公園。子どもを遊ばせるのに最適で、併設されているカフェも大好きです。ふじのくに田子の浦みなと公園にもふらっと散歩に行きます。近くに公園が充実しているのは、やっぱり嬉しいですね。

「このみ会」に参加して、改めて富士市の魅力に気づいた井出さん
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異業種交流に! テレワークに! 便利なコワーキングスペースが点在

コワーキングスペースとは、様々な業種の人が事務所スペースや会議室などを共有しながら働くことができる場所です。富士市には市内外の人が活用できるコワーキングスペースが点在しています。今回紹介する6施設は、市の補助金を活用して開設または市が設置した施設です。新たな働き方として活用してみてください。

[DATA]
WORX富士
住所/富士市島田町1-50
料金/550円・3時間~
時間/9:00~22:00 土日祝9:00~18:00
WORX新富士
住所/富士市川成島654-10アスティ新富士内
料金/250円・20分~
時間/9:00~20:00 土日祝9:00~18:00

便利なコワーキングスペースが点在
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富士市で暮らしてみませんか?

豊かな自然と、温暖な気候に恵まれた富士市。東京や名古屋へのアクセスが良いうえに、子育て支援などの制度も充実しています。移住に興味がある方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。

静岡県富士市の移住定住応援サイト >

定番から新スタイルまで これが富士の「ほうじ茶」

Special Interview 加藤ローサさん

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