駅のホームにつけば焼肉の匂いがすると言われているがその通り、
鶴橋駅周辺には焼肉、キムチにお好み焼きなど
飲食店がひしめき合い、国際市場と呼ばれるほど。
近年のK-POPやコスメブームなどで
過去最大のブレイクを迎えるコリアンタウン。
「大阪のディープスポット」とも称されるこの下町で
イチオシスポットを紹介します!
写真/田村和成、古賀亮平 文/曽束政昭
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月刊誌ミーツ・リージョナル(京阪神エルマガジン社)を経て、関西を中心に全国各地の旨いもんを食べて取材するフードライター。著書に『1泊5食泊りがけの名人』(同社)、堀埜浩二氏との共著『大阪ソースダイバー』(ブリコルール・パブリッシング)、ご当地グルメコミックエッセイ『まんぷく大阪』著/カタノ トモコ・案内人/曽束政昭(KADOKAWA電子書籍)ほか。

鶴橋で半世紀以上続く老舗。日本と韓国の契約農家から仕入れる白菜やニンニクなど厳選素材を使って、定番の白菜キムチ、一番人気のチャンジャなど30種ほどのキムチを手作り・販売しています。ここ数年で大ブレイク中なのが「まかない明太子」で、自家製キムチのタレとたっぷりの明太子をつけたもの。「アツアツご飯とこれさえあれば」という常連さんも多数。
豊田商店
住所/大阪府大阪市東成区東小橋3-17-20
電話/06-6717-3113
時間/9:00~17:15
定休日/水曜日

粒感がいい「まかない明太子」
各1,200円



創業は44年、キムチサンドは25年ほど前から。店主・岩村瑛子さんが食欲の無い時に考えついたのがキムチサンド。トーストしたパンにバターを塗り、マヨネーズ、スライスしたきゅうり、ハム、粗めの玉子サラダ、水気をぎゅっと手絞りした韓国・釜山から取り寄せた白菜キムチをサンド。キムチは小さくカットして3日ほど追い発酵させ、使用前にしっかり絞ります。具がはみ出しそうな厚みある一切れ。思い切ってかぶりつくのが正解です。テイクアウト可。
珈琲館ロックヴィラ
住所/大阪府大阪市東成区東小橋3-17-23
電話/06-6975-0315
時間/8:00~17:30
定休日/水曜日、第3火曜日(各祝日の場合営業)






ジャガイモやおでんのすり身天ぷらなど、なんでも自由に組み合わせて楽しむお好み焼き店。自家製キムチやぶっといゲソ天など、ならではの味も数多く揃います。メニュー表にはお店を訪れた芸能人のおすすめの組み合わせを紹介しています。名物の「オモニ焼き」は豚・イカ・海老・ホタテ・と「内外」が特徴。「内外」とは、卵を生地の中と焼いた表面にのせることです。梅田や難波など支店も展開していますが、ぜひこちらの本店を訪れて、オモニの高 姫順さんの鉄板トークも楽しみたいですね。
お好み焼きオモニ
住所/大阪府大阪市生野区桃谷3-3-2
電話/06-6717-0094
時間/11:30~22:00
定休日/月・火曜日



ヘルシーな発酵食品や飲料、
調味料も爆買い!
韓国食材を扱う徳山物産が手がける、韓国食文化パビリオン的存在のショップ。冷麺、トック、ラーメン、キムチに調味料など、韓国食材がずらりと並びます。その店奥にはカフェレストランスペースも。ラーメンや冷麺、ドリンクなど販売する製品の一部を店内でも味わえます。ソウル出身の店長・坂本有実さんほかスタッフさんたちによる人気商品の解説も丁寧で、買い過ぎてしまう要因の一つ。
班家食工房
住所/大阪府大阪市生野区桃谷4-5-15
電話/06-6718-1100
時間/10:00~17:00 ※ランチは11:00~15:00(LO14:30)
定休日/無休



JR鶴橋駅高架下は大小焼肉店が密集するエリアにあるお店。頑固な職人肌だった今は亡き先代・大倉鐡中さんの後を継いだのは息子の秀俊さん。A5黒毛和牛の生肉、雌肉にこだわり、納得いく仕入ができない日は休業するというほど。ホルモンも鮮度抜群、カルビやタンなどに独自の隠し味をほどこしたワサビを塗って焼くスタイルも「肉の味を活かすために」開発したそう。びっしり霜降りの上肉も、プリプリのホルモンも、良い肉をしっかりいただきましょう。
焼肉 大倉
住所/大阪府大阪市天王寺区東上町1-63
電話/06-6771-1178
時間/16:00~18:00 ※売り切れ次第終了(土・日曜日は15:00~)
定休日/月曜日(祝日の場合不定休)



焼肉、お好み、韓国フードに純喫茶など、いい意味でクセ強な店や人や“おいしいいもん”が盛りだくさん。今回訪れたお店以外にも、鮮魚料理や麺類など「1日5食」以上したくなるほど魅力満載の下町なので、腹ペコで来て見て食べてください(笑)