温泉ソムリエマスター・泉よしかが推薦! この冬行きたい温泉地7選
「みんなの旅プラン」プランナーにして、子連れで行く温泉、夫婦で行く温泉などをテーマに全国1000以上の温泉を紹介する温泉ライターの泉よしかです。冬は寒さや雪が心配でなかなかお出かけできない人も多いと思いますが、冬だからこそお出かけしてほしい温泉がたくさんあります。
今回はそんな冬にぴったりの温泉を東日本から5ヶ所、番外編として西日本から2ヶ所ご紹介したいと思います。
Text&Photo: 泉よしか
目次
【1】これぞ冬の秘湯! /秋田県・乳頭温泉郷
「日本で一番有名な秘湯」と言っても過言ではない温泉郷。鶴の湯温泉、大釜温泉、妙乃湯温泉、蟹場温泉、黒湯温泉、孫六温泉、そして休暇村 乳頭温泉郷の7軒の宿が建っていて、いずれも風情満点の秘湯の宿です。ただ、冬季は黒湯温泉と孫六温泉が休業しますので(孫六温泉は冬季も営業する年もあります)、冬に行けるのは5軒のみ。
どの宿も露天風呂を有していますが、特に足元から直接温泉が湧く鶴の湯温泉の混浴露天風呂は、「これぞ秘湯の雪見露天風呂」と、ため息をつくほどの絶景です。あまりにも有名な温泉郷ではありますが、ぜひ一度、冬に訪れてみてください。
◆乳頭温泉郷(にゅうとうおんせんきょう)
住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
電話番号:0187-46-2244(休暇村 乳頭温泉郷)
【2】急な雪道を送迎車で上り下り! /山形県・新高湯温泉 吾妻屋旅館
山形県には白布温泉というこれまたいいお湯が湧く温泉地があるのですが、そこからさらに急斜面を上った標高1162(イイフロ)mの地点に新高湯温泉があり、一軒宿の「吾妻屋旅館」が建っています。
宿泊者は宿の送迎車が迎えに来てくれるのですが、急な雪道を上り下りするだけで一興。そして到着した先の露天風呂は、絶景雪見風呂。
混浴の露天風呂もありますが、女性専用タイムは男性が宿から一歩も外に出てはならないルールなので、安心して入浴できます。
◆新高湯温泉 吾妻屋旅館(しんたかゆおんせん あづまやりょかん)
住所:山形県米沢市関湯の入沢3934
電話番号:0238-55-2031
【3】静けさが味わえる一軒宿/群馬県・法師温泉 長寿館
スキー場の多いみなかみ町ですが、法師温泉 長寿館は秘湯の一軒宿なので静けさが味わえます。そう、冬の法師温泉で一番味わっていただきたいのはその静けさなんです。
国の登録有形文化財に指定された木造建築の温泉宿は、明治大正時代にタイムスリップしてしまったような雰囲気。しんしんと雪が降れば音のない世界に非日常感が高まります。
露天風呂もありますが、法師温泉でのオススメは足元から直接お湯が湧く「法師乃湯」と「長寿乃湯」。「法師乃湯」は混浴ですが、女性専用タイムがあるのでぜひ楽しみましょう。
◆法師温泉 長寿館(ほうしおんせん ちょうじゅかん)
住所:群馬県利根郡みなかみ町永井650
電話番号:0278-66-0005
【4】平家の落人伝説が伝わる温泉地/栃木県・湯西川温泉
日光市の湯西川温泉は平家の落人伝説が伝わる温泉地です。湯西川に沿って温泉旅館が立ち並ぶ山あいの温泉地で、冬に行きたい一番の理由は2月の約1ヶ月間を通して幻想的な「かまくら祭り」が開かれるから。
日が暮れると雪の中に無数のミニかまくらにろうそくが灯され、フォトジェニックな光景が広がります。かまくら祭りで冷えた体は、温泉でゆっくり温めましょう!
※2022年の「かまくら祭り」は残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の状況から、中止が決定してしまいました。しかし湯西川温泉は冬も鄙びた風情が魅力的な温泉地ですので、オススメしたいです。
◆湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)
住所:栃木県日光市湯西川
電話番号:0288-22-1525(日光市観光協会)
【5】いつまでもポカポカ♪ /新潟県・松之山温泉
松之山温泉のある十日町市は日本有数の豪雪地帯。冬には雪にすっぽりと埋もれてしまいます。また、草津温泉、有馬温泉と並んで日本三大薬湯に数えられる温泉も古代海水系の濃い塩化物泉で冬向き。いつまでもポカポカとして湯冷めせず、保湿効果も高いんです。
なお写真は「松之山温泉 ひなの宿ちとせ」の月見の湯という露天風呂。まさにこんな雪景色が見られます。
◆松之山温泉(まつのやまおんせん)
住所:新潟県十日町市松代
電話番号:025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所)
【番外編1】金銀の温泉が湧く!? /京都府・天橋立のマリントピアリゾート
“海の京都”とも呼ばれる京都府の日本海側、天橋立周辺にもいい温泉が湧いています。オススメはオレンジ色の強塩泉「金温泉」とメタケイ酸多めの「銀温泉」に入れるマリントピアリゾート。
敷地内のカニマルシェは品質の良いカニが格安で買えると評判なので、マリントピアリゾートのヴィラやグランピングの夕食にいかがでしょう!
◆マリントピアリゾート
住所:京都府宮津市日置
電話番号:0772-47-9888
※金温泉を堪能できる施設はマリントピア・ザ・スイート、グランドーム京都天橋立、グランピングヴィレッジHAJIME、ブルードーム京都天橋立、瑠璃浜、花菖蒲、天橋立離宮 星音となっています。
【番外編2】絵になる金沢の奥座敷/石川県・湯涌温泉
金沢は冬も絵になる街です。雪吊のされた兼六園をそぞろ歩いて、日本海のカニや富山湾で獲れた寒ブリを味わう旅はいかがでしょう。そして宿泊は金沢の奥座敷、湯涌温泉へ。
グルメと古都と静かな温泉地を全部いっぺんに楽しめる旅になること請け合いです。
◆湯涌温泉(ゆわくおんせん)
住所:石川県金沢市湯涌町
電話番号:076-235-1040(湯涌温泉観光協会)
著者プロフィール
女子目線温泉ライター/温泉ソムリエマスター/温泉観光実践士/サウナ・スパ健康アドバイザー。東京生まれ、東京育ち。子連れで行く温泉をテーマに47都道府県1,000湯以上の温泉を回りオンラインメディアで活動中。子供が成長したことから最近は夫婦旅、女子旅、一人旅で行く温泉といったテーマにシフトしつつある。
おわりに
冬の旅行のキーワードによく上がる「温泉」。その中から冬だからこそ行ってほしい温泉地をセレクトさせていただきましたが、花が咲き始める春も、涼を求めて出かけたくなる夏も、紅葉まっさかりの秋もそれぞれにぴったりの温泉があります。
「みんなの旅プラン」では様々なシチュエーションに合わせた温泉旅行のプランを提供しているので、ぜひこちらもご覧になってくださいね。