【長野】雪の木曽路・奈良井千軒へ
お正月に長野県へ旅をした「旅色LIKES」メンバーのなおさん。今回は、寄り道をした木曽路・奈良井宿についてブログを書いてくれました。
目次
◆この記事を書いたメンバー
なおさん
大学生のころから鉄道旅行が好きで全国をくまなく旅行しています。旅先では温泉に入ることも好きで、プランの中に毎回温泉を組み込んでいます。また、京都は毎年ほぼ季節ごとに行っており、寺社を訪れて四季折々の景観の変化を楽しんでいます。
木曽路・奈良井宿へ寄り道
お正月に長野県に旅行に行ったのですが、その際中山道の木曽路・奈良井宿を訪れました。さすがに木曽の山中、風が冷たく、雪が解けてややぬかるんでいましたが、天気がよかったので観光しやすかったです。
各駅停車しか止まらない奈良井駅を出て左に折れるとすぐに、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている奈良井宿に到着。ここから1kmの長さに渡って、かつての宿場町の趣をそのまま残す町並みが広がっており、大きく下町・中町・上町に分かれています。その規模は木曽路11宿でも大きな部類に入るもので「奈良井千軒」とうたわれました。
奈良井宿に欠かせない水場
こちらは下町の水場。奈良井宿にはこうした水場が7つあります。旅人の喉を潤すほか、火事の際には火消しとして使われるなど、欠かすことのできない施設でした。現在も水場組合があって、当番で管理を行っています。
今も多くの民宿が立ち並ぶ奈良井宿
宿場町であったためか、現在も旅館や民宿などを営んでいるところが多く見られます。山菜料理なども提供してくれるそう。次来た時にはぜひこういう宿に泊まってみたいですね。
奈良井宿独特の建築様式 出梁造り
奈良井宿の建物は出梁(だしばり)造りといわれる独特の建築様式。上の写真のように、2階がせり出しているのが特徴です。伊勢屋さんの屋根の上には庇(ひさし)を押さえる猿頭(さるがしら)と呼ばれる特徴的な桟木も残っています。お土産屋などもあるのですが、寒いため、すべてのくぐり戸を閉め営業を行っています。
国指定重要文化財でもある中村邸
塗櫛問屋を営んでいた中村邸。この日は年末年始休でしたが資料館として建物の内部を拝観することができ、かつての木曽に暮らした人々の様子を垣間見ることができます。
駅の近くに小高い丘があり、そこから奈良井宿を見下ろしました。奥の方まで見ることはできませんでしたが、それでも映画のセットのような古い街並みを眺めることができます。建物がぴったりとくっつくように建てられているのが印象的ですね。
次の列車が来るまでの1時間強程度の旅でしたが、かつての宿場町としての繁栄をうかがい知ることができ、江戸時代の世界にタイムスリップすることができました。ハイキングでこの先峠を越えて次の宿に向かうこともできるようなので、健脚の方はぜひ、木曽路宿を足で辿ってみてはいかがでしょうか。