長野・茅野市の貧乏神神社の「叩く! 蹴る! 豆投げる!」参拝方法が斬新すぎる件【穴場観光スポット】
トラベルコンシェルジュとして活躍する「旅色LIKES」メンバーのみっちゃんさん。今回は長野県茅野市にある少し変わった神社「貧乏神神社」へ行った時のことを書いてくれました。貧乏神神社以外にも、周辺には「鈿女(おかめ)神社」や、御柱祭で利用される「木落とし坂」など、見所がいくつもあるようです。
目次
◆この記事を書いたメンバー
みっちゃんさん
オーダーメイド旅行を提案する株式会社ウェブトラベルのトラベルコンシェルジュとして活動。【300組/700名以上】の手配実績。旅色LIKESでの活動を通じて知見を広げたいと考えており、最近は暇さえあれば、NO密で濃密な弾丸ドライブツアーを楽しんでいます。
貧乏神神社へ行ってみました
「コロナよ、早く飛んでいけ~」
新型コロナウイルス終息祈願のため長野県茅野市宮川にある「貧乏神神社」へ行ってきた、トラベルコンシェルジュ・みっちゃんです。貧乏神が御祭神? 名称だけ聞いていると、「少し怪しい」という印象を持つ人も多いのではないでしょうか。今回は、一風変わった貧乏神神社のご利益の理由を紐解いていきます。
貧乏神はプラス思考の神様
神社は茅野駅から徒歩10分ほどの、味噌を製造販売している丸井伊藤商店の味噌蔵の中にあります。
正式名称は「貧乏神神社諏訪分社」。長野県飯田市にあった「貧乏神神社」の分社にあたりますが、本社は数年前に閉鎖されてしまい、現在はこちらの分社だけになりました。焼き味噌が大好物な貧乏神が、丸井伊藤商店の味噌蔵にご降臨されたと言われています。
神社の名前から、「貧乏神にお願いしたら、貧乏になるのでは?」とお考えの方も多いかと思います。しかし、一般的な神社と異なり、貧乏神神社ではお願いをしません。祭主の「貧乏とはお金ではなく、心の問題」という信念から誕生した、「自分の心の中にいる貧乏神と縁を切る」ための神社です。
“貧乏はお金の問題ではない、心の問題”
“貧乏神というのは、心の中にいるんです。心の弱いときに出てくるんです。”
こちらは祭主の櫻井鉄扇さんの有名な説法。ただの貧乏神でないのがミソ! プラス思考の神様です。
貧乏神神社の参拝方法
貧乏神神社では参拝方法が細かく決められています。バチが当たるのでは? と、つい心配になってしまうユニークで斬新な参拝方法を解説します。
①100円を壺に入れる
最初に、豆代100円を壺の中に入れます。
②ご神木を棒で3回叩く
次に、ご神木を“貧棒”という名の棒で3回叩きます。ご神木も貧棒も年季が入っています。棒を振り回す時は周囲に注意してください。
③ご神木を3回蹴る
叩き終わった後は貧棒を置き、今度は、おもむろにご神木を3回蹴飛ばします。ご神木が不安定なので倒れないように注意して下さい。
④貧乏神に豆を1回投げつける
最後に、ザルに入っている豆を一掴みし、ご神体に向かって1回投げつけます。
ポイント
周囲に人がいると恥ずかしいのですが、「貧乏飛んでけ」や「ちくしょうめ」など、声を出しながら叩いたり、蹴ったり、投げたりすれば一層の効果があるとのことです。薄暗い味噌蔵の中で木を叩いたり、蹴ったりしているだけでも相当おぞましい光景なのですが……そのうえ、「ちくしょうめ」なんて普段使わないセリフを叫んでいたら、なかなか奇特な光景ですね。参拝するときは頭を下げたり、手を合わせてはいけないので注意してください。
鈿女(おかめ)神社
貧乏神神社での参拝を終えると、隣りに「鈿女神社」が待ち構えています。漢字をバラすと、「金」「田」「女」となって、「かねため」=「金貯め」と読めることから、金運上昇の神様です。貧乏神神社で貧乏を振り払ったあとは金運を上げましょうという計らいなのです。
普通の神社の通り、お賽銭を投げ、鈴を鳴らし手を合わせて拝みます。次におかめ様の顔を撫でます。ほっぺたを撫でるとご利益があると言われています。
実は……鈿女神社も支社なんです。本社はどこに? 味噌蔵を出て道路を渡り、徒歩1分の場所に正式な鈿女神社があります。本当に目の前です。なぜわざわざ支社を作ったのかはかなり謎なんですが……。こちらにもちゃんと行ってきました!
2022年は「御柱祭」が開催されます
突然ですが、御柱祭(おんばしらさい)ってご存知ですか?
数え年の7年ごと、寅と申の年に行われる1200年以上の歴史があるお祭りで、諏訪地方あげての一大行事。2022年は寅年なので、御柱祭が開催されます。貧乏神神社から徒歩5分の場所に、御柱祭で利用される「木落とし坂」があります。
写真では分かりにくいのですが急坂です。せっかくなので、貧乏神神社とセットで行かれてみてはどうでしょうか?
余談ですが、すぐ隣に中央本線の線路があります。茅野駅に近く、電車がスピードを落とすポイントなので撮影するには絶好のスポットです。素人の私でも撮影ができました!
おわりに
名前だけ聞くとなんだか怪しい貧乏神神社。コロナ、コロナで気が滅入っていましたが、自分の弱い心を叩いてストレス解消ができました! 日頃のストレスを解消して、面白おかしく参拝。元気になったところで、「いいことある! ある! ある!」と念じてみて下さい。プラス思考です! 頑張ることを怠り、神頼みだけでは福は来ない。当たり前なことを再認識することができました。茅野市といえば諏訪大社、白樺湖、蓼科湖、御射鹿池(みしゃかいけ)、ビーナスライン、お隣には諏訪湖という有名な観光地もあります。定番観光地へ行く前に、「貧乏神神社」でパワーチャージしてみてはいかがでしょうか。
茅野市へのアクセス
<鉄道で>
・新宿駅から特急あずさ号で約2時間
・名古屋駅から特急しなの号(塩尻駅経由)で約2時間30分
<車で>
・高井戸IC~諏訪IC
中央自動車道約175キロ 約2時間30分
・名古屋IC~小牧JCT~諏訪IC
中央自動車道185キロ 約2時間20分
貧乏神神社までは、
・茅野駅から徒歩約10分
・諏訪ICから車で約10分
丸井伊藤商店(貧乏神神社)
住所:長野県茅野市宮川4529
営業時間:店舗 / 9:00~19:00 工場/8:30~17:15
定休日:無し(年中無休)
電話:0120-72-2057
メール: info@misokengaku.jp
ご覧いただき、ありがとうございました。多くの旅が実現しますように!