インタビューで旅の記事に深みを! TRILL元編集長・橋本夏子さんのライター講座
4月20日、橋本夏子さんをゲストに招き、第四回ライター講座を実施しました。多くの著名人から経営者、一般ユーザーまで幅広い人物取材をコンテンツ化してきた橋本さんに、旅先で使えるインタビュー術と、インタビューで得た人の思いを文章に乗せることで記事を魅力的にする方法を学びました。気になる講座の様子を一部ご紹介します。
目次
TRILL元編集長・橋本夏子さん

慶應義塾大学法学部卒業後、読売広告社営業職を経て、出版社へ転職し編集者へ。「Popteen / NIKITA / ar」など一貫して女性メディアの編集に20年間携わる。主婦の友社「SCawaii! / Ray」副編集長を経て、Yahoo! JAPANグループの女性WEBメディア「TRILL」の編集長に就任。女性ユーザー1000名以上、著名人、モデルなどのインタビュー取材約100件、ファッション撮影数1,000件、海外ロケ撮影20回以上を経験。
2回のインタビュー実践で相手を掘り下げる
今回の講座は、橋本さんのアドバイスをその場で実践するため、1対1でお互いをインタビューするワークショップを挟みながら行いました。
橋本さんによれば、記事制作の事前準備として“誰に何を伝えるか”を考えることや、本音を引き出すためのアイスブレイクのネタを探すておくことが重要とのこと。1回目のワークショップでは5分間で「自己紹介」に挑戦。下準備がままならない状態だったこともあってか皆さん「時間が足りなかった」と苦戦した様子でした。ちなみに、旅先で自分が感じたことや撮った写真の共有もアイスブレイクで使えるネタになるのだそう。
コミュニケーションをより円滑にするには、うなずきや相槌も欠かせません……というポイントを先生から教えてもらうと、画面越しにみなさんが一斉にうなずいていました!
2回目のワークショップでは、橋本さんからのさらなるアドバイスをもとに「行ってみたい旅先」を聞き出すべく、再度インタビューを行いました。時間を意識するためにタイマーを事前に準備する方、ペア同士で共通点を見つけられた方などポイントを掴んでワークに臨めたようです。ワークを終えたみなさんの顔が笑顔に変わった様子が印象的でした。
他にも、講座の中で挙げられたポイントを2つ紹介します。
インタビューを記事に活かすコツ
【1】モノ(商品・サービス)ではなく、ヒトにファンがつく時代。お店や料理の紹介はもちろん、作った人がどのような思いでお店を始めたのかという「背景」とこれからどのようにしていきたいのかという「叶えたいこと」がポイントになるそうです。
【2】記事を書く前に、インタビューしてきた内容をどうやったら、ストーリーになるか再構成します。自分の書きたい文章の軸をぶらさず、ドキュメンタリー番組の解説を入れていくように作成するとより詳細な文章になるそうです。
参加したLIKESメンバーからの感想
限られた時間の中で、最高最善を聞き出す瞬発力が鍛えられた様にも感じました。日頃から自分は誰に何をどんな風に伝えたいのか、自分が話を伺い発信する上で大切にしている事を整理しておく重要性にも気付ける機会となりました。(シャンティさん / 第3期生)
最初はYESNOで答えられる質問から、というのは印象的でした。仕事で面談するときは相手に話させるためにオープンクエスチョンをするようにと言われていましたので。とてもためになりました。(なおさん / 第1期生)
「与えたい読後感」や「どんな相手に読んでほしいか」を考えると、インタビュイーの方はこんなにおもしろい旅をしているよ! と伝えたくなりました。(美娜さん / 第1期生)
※一部抜粋
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