3年ぶりに開催! 瀬戸内国際芸術祭でみんな笑顔に
3年ぶりに開催されている「瀬戸内芸術祭」。8月5日から夏会期が始まります! 今回LIKESメンバーのかっきーさんが「宇野駅」「宇野港」「直島」の3つを巡り作品のレポートをしてくれました。1か月ほどで約100万人を訪れる芸術祭は、作品を通して島に訪れる観光客を楽しませるだけでなく、島に住む人も笑顔になれるようなイベントのようです。
目次
◆この記事を書いたメンバー
かっきーさん(1期生)
一人旅、カメラ、ドライブ、食べることが大好き。 もっと知らない世界を見てみたい。 もっといろんな人に会って話してみたい。 もっといろんな食べ物を食べてみたい。 夢は自分の目で肌で耳で舌で世界中を体感すること。 熊本在住。熊本大好き!
瀬戸内国際芸術祭2022
4月に岡山へ出かけました。その後少し足を延ばし、瀬戸内海の島々と港で3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭2022」へ行ってきました!春、夏、秋の3期間開催され、毎回およそ100万人もの来場者が訪れる日本を代表する芸術祭です。“海の復権”というテーマのもと、現代アート作家と島に暮らす人々とで作り上げる芸術祭は、瀬戸内の風景・文化の魅力を発信しています。今回は、帰路に立ち寄ったので宇野駅・宇野港・直島の3か所のみを周りました。
宇野駅周辺の作品
宇野みなと線「宇野駅」は、アートすぎる観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」の終着地でもあります。
「旅色FO-CAL」で大友花恋さんが撮影していたような写真を友達と撮り合いました。
駅内には、グッズ売り場や案内所があります。到着して初めに驚いたのが、スタッフの多さです。宇野駅だけでなく各所で検温や駅の道案内をしていたおかげでどこも迷うことなく楽しむことができました。
作品の写真を撮っていると、タクシー運転手の方が「写真撮ってあげるよ」と声をかけてくれました。地元の方の優しさにふれました。
宇野駅の横には「旅色FO-CAL」にも登場した作品があります。こちらでは、放置自転車がアートに再生されています。自転車は、レンタルすることも可能です。
宇野港周辺の作品
直島行のフェリーを待っている間、宇野港を散策しました。
「宇野のチヌ」は、宇野港周辺で回収された色のついたゴミや不用品で作られています。「宇野の子チヌ」は、滑り台になっており、中を滑ることができます。複数種類の素材の鮮やかさは、とてもインパクトがあります。
「舟底の記憶(いかり)」は、ノルウェー船のスクリューを利用した作品です。
フェリーも草間彌生さんの作品を彷彿とさせるデザインでかわいかったです!
直島の作品
香川や岡山からアクセスしやすい直島は「アートの島」とも言われ、1年を通して3つの美術館や町に点在する作品を見ることができ、芸術好きが集まります。
直島といえば「赤かぼちゃ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。宮ノ浦港からも近く、島のシンボルとなっています。ところどころに穴が開いており、かぼちゃの中から顔を出して遊ぶこともできます。
こちらも宮ノ浦港近くにあります。白を基調としたアート作品で、青空によく映えます!
こちらも中に入ることができ、寝転べます。夜にはライトアップされ、夜に訪れても楽しめそうです。
直島パヴィリオンの近くのマンホールはポケモン仕様の「ポケふた」に! 直島滞在中にマンホールにも注目して歩いたのですが、「ポケふた」は、ここだけのようです。
直島港ターミナルの待合室や駐輪場も作品になっています。光を通す素材で作られており、中に入ると太陽の温もりを感じられます。入道雲のようなもくもくとした丸いフォルムがかわいらしいです!
かつての郵便局を改修したこちらでは、直島の古民家の特徴である風通しのよさの説明や、直島と水の関係を学ぶことができます。
本村地区では、古民家を改修したアート作品の「家プロジェクト」が展開中。アート作品のみならず、古民家を活用したカフェもあります。旅色コンシェルジュ・板垣さんが紹介していたごはんや「玄米心食あいすなお」もこの地区にあります。私は、普段から玄米を食べているため、ぜひ食べに行きたかったのですが、残念ながら定休日でした……。次回リベンジしたいです!
古民家が続く街並みもアート作品のようで、つい「次はあっちへ行ってみよう!」「次はこっち!」と散歩したくなります。
登録されている作品以外にも、町のいたるところにアートが施されています。島全体に遊び心が満載です!
島内の移動は、バスが便利です。バスのラッピングも草間彌生さん使用でかわいい! 乗車運賃が1回につき100円とありがたい設定です。多くの観光客が訪れる中で、町民専用のバスも運行されていました。住民の方への配慮もあることが素晴らしいです。
また、バスで移動中に作品の前にいるスタッフが手を振ってくれたり、バスの降り場を間違えてしまった私たちに地元の方が「どこに行きたいの?」と優しく声をかけてくれたりと観光客を温かく迎えている様子にとても感動しました。
島を訪れる人だけでなく、島に住む人も笑顔になれる
「ちょっと寄ってみよう!」と軽い気持ちで訪れた瀬戸内国際芸術祭。今回紹介した作品はごく一部です。直島はじめ、他の島々や港にも作品は、たくさんあります。私は駆け足で回ってしまいましたが、時間をかけて作品の世界に浸るのもおすすめです。これから夏と秋の開催が控えているので、次回の開催時にゆっくりじっくりと周る旅をリベンジしたいと考えています。
帰りの車で体感した、島に住む方々のにこやかでフレンドリーな人柄や、井戸端会議の笑い声が作品に負けないくらい印象的でした。この記事を書くにあたり、公式HPの概要を読みました。そこには「島のおじいさん・おばあさんの笑顔を見たい」とありました。
「人が訪れる“観光”が島の人々の“感幸“でなければならず、この芸術祭が島の将来の展望につながって欲しい」という公式HPの一文があり、合点がいきました。
島を訪れる人だけでなく、島に住む人も笑顔になれる芸術祭……。とても素敵で、そして意味のある芸術祭だと理解しました。少しの時間でしたが、参加することができてよかったです。
◆瀬戸内国際芸術祭2022
通年会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港周辺、宇野港周辺
春のみ会場:沙弥島
秋のみ会場:本島、高見島、粟島、伊吹島
開催期間:夏:2022/8/5~9/4、秋:2022/9/29~11/6