初めての梅漬け体験と偕楽園散策をしてみたら水戸の魅力にハマりはじめた

7月1日に茨城県水戸市で「町おこし企画第一弾 吉久保酒造に教わる梅漬け体験」のイベントを実施しました。参加したLIKESメンバーの&ヨシカさんが、梅を漬けた様子や偕楽園の正しい周り方を伝授された様子など今まで触れてこなかった水戸の魅力について紹介してくれます。次回の体験は8月20日(土)に実施予定ですので、ご興味ある方はぜひご応募ください!
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◆この記事を書いたメンバー

&ヨシカさん(1期生)
10年間和歌山の一ノ宮で巫女助勤をしていたことから、全国一ノ宮巡りをしています。 行き先の一ノ宮だけを決めて、交通手段・ホテル・ご当地グルメ・温泉・お土産などは基本事前リサーチなしで行き当たりばったりの旅スタイル! 1日で歩く歩数が30,000を超えることもしばしば。
水戸の魅力を知りたくて旅色LIKESのイベントへ
仕事の都合で定期的に水戸へ行く機会があります。品川駅から特急で1時間半と近いのでほとんどの場合は日帰り出張。宿泊で訪れたこともありますが、どこへ行ったらいいのかわからず、今までほとんど水戸で観光をしたことがありませんでした……。
そんな中飛び込んできた、旅色LIKESの「町おこし企画第一弾 吉久保酒造が教える梅漬け体験」イベント! 月初のお仕事はそこそこに(いや、ちゃんと前日に頑張って終わらせて)参加してきました!

出張の時は電車の中で仕事をしているので水戸駅まであっという間ですが、何もしていないと意外と長い時間に感じ、一人旅に出た気分になります。
会場は偕楽園の向かい「水戸 門のまえ」

水戸駅からタクシーに乗って約10分で到着。「水戸 門のまえ」は、いつも特急ひたちの車窓から見ていた偕楽園の目の前にあります。梅漬け体験は、ここの2Fで行いました。集合時間の11時。すでに旅色編集部のみなさんが大量の梅と格闘中でした。

あれ?箱には“紀州南高梅”の文字。実は、水戸の梅は天候の関係ですでに終わってしまい、体験のために和歌山からなんと120kgもの梅を取り寄せてくれました。
吉久保酒造に教わる梅漬け体験

桃みたいに赤く色づいて可愛い。そして、いい香り。
今回、梅の漬け方を教えてくれたのは「吉久保酒造」12代目社長の吉久保博之さん。やり方を教えてもらいながら、みんなで協力し作業を開始します。
まずは、串で梅の黒いヘタを取り、水洗いしてひとつひとつ丁寧に拭きます。実はこの日、梅の実を初めて触りました。いくつの梅の実に触れたかな? 最初は、いい匂いにテンションが上がりながらも、作業を続けていくと指が黄色くなり、洗っても取れなくなりました(笑)。

紫蘇をちぎって、塩揉み中
同時に、梅干しに入れる紫蘇の用意を始めます。こちらも非常にいい香りがしますが、なかなか力のいる仕事のよう。大量にあった紫蘇を揉み続け、作業が終わる頃には1/3ほどにまとまりました。
ある程度、梅と紫蘇の用意ができたら、いよいよ梅干しを漬ける作業に入ります。通常梅干しは、8%の塩分濃度で漬けることが多いのですが、吉久保さんが研究を重ねた結果、10%がおいしいと気づいたそうです。今回は、10%で漬けていきます。味や出来栄えの決め手になる分量の計測は吉久保さんにお任せし、私たちはきちんと計った梅と塩を大きな樽の中へ丁寧に重ねて入れていきます。

最後に紫蘇を入れてふたをし、重石をして終了です。この後は、8月に三日三晩干す工程まで樽の中で寝かせます。
2020年オープンのレストランでおいしいランチを楽しむ

作業がひと段落したところで、お腹が空いてたまらない私たちは「水戸 門のまえ」1階の食堂へ! コロナ禍で閉店したレストランを、吉久保酒造が「おいしいご飯とおいしいお酒を飲める場所にしたい」との思いで引き継いだのだそう。内装も一新し、外には木漏れ日の中で食事を楽しめるウッドデッキもあります。この日偕楽園で行われるイベントのために笛の練習をしていた方がいました。緑あふれるウッドデッキで笛の音を聞きながらランチなんて贅沢すぎます……。(ちなみに、この方は特急ときわの車掌さんだそうです)

豊富なメニューの中から、水戸の名物「納豆」も、お店の名物「天ぷら」も食べたいという欲を満たすために「納豆ぶっかけそば」と「天ぷら盛り合わせ」を注文。

お隣のテーブルには、注文した「超特大海老のそば」が運ばれてきました。こんな大きな海老見たことない! 次回はこちらも食べないと……。
梅酒はホワイトリカーと「一品」で吉久保オリジナルに
お腹も満たされたところで、引き続き樽3つ分(約100kg)の梅干しを付ける作業を進めます。あと樽2つ……。午後は、梅シロップと梅酒もつくります!

梅酒は、梅とホワイトリカーだけでつくります。今回は、吉久保酒造が梅酒のためにつくったアルコール濃度20%の日本酒「一品」1本とホワイトリカー1本を入れてつくりました。

梅シロップは、梅と氷砂糖を入れるだけ。こんなに簡単に完成するとは……!
全ての作業が終わったのは、午後3時。作業を始めたばかりの時に机の上にあった山積みの梅の箱が無くなり、達成感を味わいました。
偕楽園の正しい周り方

梅漬けが終わった後に、吉久保さんが偕楽園を案内してくれました。「門のまえ」は、偕楽園の東門のすぐ横にあります。東門の近くに偕楽園駅やバスの停留所があり、アクセスがいいので、ここから入場する人が多いのですが、実は正面入り口は別にあります。

偕楽園の正式な入り口 表門
門をくぐると、静かでひんやりとした竹林に入ります。そのすぐそばには、冷たい水が湧き出る吐玉泉(とぎょくせん)。こちらの湧き水は、眼の病気に効くとのこと。
大自然の中を散策した後には、水戸藩第九代藩主の徳川斉昭が建てたといわれる好文亭へ。
10室ある部屋には、それぞれ植物の名前がついています。襖絵には、部屋の名前の植物が描かれていてどの絵柄も見事です。
急な階段を上がってたどり着いた楽寿楼からの絶景を見渡せます。千波湖も美しいです。天気が良くて空も湖も綺麗に見えたし、調度品も美しく、もっとゆっくり過ごしたい場所でした。
3種類の梅酒を飲み比べ

広大な偕楽園散策の後、程よく疲れた私たちを待っていたのは3種の梅酒。色も風味も様々ですね。吉久保酒造の梅酒は甘くて、でもすっきりしていてとても飲みやすかったです。氷を入れてキンキンに冷たくするのがおすすめ。他にも、黒糖やショウガ、八角などを入れて店オリジナルの梅酒を出しているお料理屋さんもたくさんあるみたいなので、次回来るときは飲んで帰りたい……。
水戸の魅力にハマりはじめる
“水戸の観光地といえば偕楽園”と思っていましたが、気軽に歩いて行ける距離ではなく訪れたことはありませんでした。地図上には、偕楽園のそばに偕楽園駅があるはずなのにルート検索しても出てこない理由は、帰りの車で吉久保社長に教えてもらいました。偕楽園駅は、2月~3月に開催される「水戸の梅まつり」期間の土日に、下り電車のみが止まる駅なのだそう。私は今まで梅の咲く時期に水戸に来たことがなかったから、水戸が梅で有名だということも、偕楽園駅のことも知らなかったのですね……
私たちが漬けた梅酒、梅干しは来年の3月に完成する予定です。今後も完成に向けて何度か水戸へ行きます。完成までいろいろな季節の水戸に触れることが楽しみになりました。