1日1組限定の「小豆島 三都の郷」で瀬戸内海の穏やかなひと時を
香川県小豆島の中でもマイナーな三都半島神浦エリアにある「小豆島 三都の郷(みとのさと)」。今回はLIKESメンバーの美子さんが、2歳の娘と家族3人でお試しステイに行ってきてくれました。1日1組限定の特別感溢れる宿で近海で獲れた新鮮な魚と広々とした温泉でゆったりとした時間を過ごすことができたようです。
目次
◆この記事を書いたメンバー
美子さん(5期生)
台湾人の夫と1歳の娘と3人暮らしです。去年まで台湾に住んでいましたが、現在は福岡在住。素敵なスポットを探しに毎週末どこかに出かけています。
小豆島の貸切古民家
今回訪れたのは香川県小豆島の三都半島(南部)にある「小豆島 三都の郷」。2020年9月にオープンした1日1組限定の古民家をリノベーションした貸切宿です。
小豆島というと、3年に一度開かれる瀬戸内国際芸術祭が有名です。三都半島に展示された芸術作品もとても人気でした。すでに今年の会期は終わりましたが、作品はそのまま残っており、中には数年間保管されたままのものもあります。アート作品に触れてみるのもおすすめです。
香川本島からの小豆島への移動は高松市にある高松港から高速艇で約35分。小豆島にはいくつかの港があるのですが、今回は土庄(とのしょう)港経由で行きました。土庄港から三都の郷までは車で約30分です。事前に到着情報を伝えておくと宿のスタッフが車で迎えにきてくれます。時間帯や天候によっては観光スポットに立ち寄ってくれることもあり、宿に着くまでの間、小豆島に関するお話を聞きながら観光ができてとてもいい時間が過ごせました。
瀬戸内海の穏やかなひと時を過ごせるお宿
三都の郷は母家と離れという構造になっており、カフェも併設されています。昼間はランチ営業もしていてテラス席がありました。波の音を聞きながら、大自然が目の前の特別席でいただく食事は格別においしいことでしょう。
今回は、和室とキッチン、ロフトがついた「花寿波(はなすわ)」というお部屋に宿泊しました。花寿波とは、近くにある「花寿波島」からとった名前だそう。大小2つの大きな岩が間を開けて並んでいる島で、ここの間から眺める朝日が絶景でとても人気のスポットです。お部屋はこのほかにも冷たい風が噴き出る観光スポットの「白浜」や「風穴」、「外浜」や「富士」など小豆島に関する名前がつけられています。
たくさんのスタッフに迎えられる素敵なおもてなし
到着後、夕食の時間と朝食の時間を指定し、お部屋に向かいます。ドライバー、お食事処のスタッフの方、フロントの方から温かく出迎えられました。1日1組限定という特別感にわくわくします。
お布団はこちらで指定した和室へ夕食のタイミングに準備してくれます。2歳の子連れだったので、一番大きな和室のお部屋を選びました。お布団はふかふかで3人ともぐっすり。部屋に備えつけの冷蔵庫には、お水やお茶など用意があり、お茶菓子として小豆島のお土産がもらえたのは嬉しかったです。
お部屋の鍵と一緒に金庫の鍵もついているので貴重品は保管し、バスタオルと作務衣、アメニティーを持ってお風呂に行きます。
開放感たっぷりの露天風呂で疲れを癒す
お風呂は、お部屋から歩いて向かいます。銭湯に行っているような感覚でした。洗い場は家族連れでも十分な広さで、内風呂もみんなで浸かることができます。露天風呂では陶器でできている湯船に浸かり、星空を観測しながら疲れを癒しました。メイク落としや化粧水、ドライヤーは洗面台に常備。お風呂は夜12時まで、朝は6時から入浴できます。
夕食は超豪華な瀬戸内海で採れ獲れたた新鮮な魚とオリーブ牛のステーキ
入浴後は夕食です。ボリュームが多いとは事前に聞いていましたが、本当にすごかったです!
小豆島産のお刺身は、日によって獲れる魚が違い、この日は、アカバネ(ブリの一種)や天然の真鯛、近海で獲れたイカの他に、瀬戸内海では滅多に獲れないという珍しいマグロもありました。カツオは料理長のツテで高知から送ってもらったものだそうで、瀬戸内海のお魚を種類豊富に満喫することができました。
オリーブ牛のステーキや、ホタテクリーム焼き、松茸の天ぷら、栗ご飯が出てきました。お野菜や果物は宿に隣接された畑で採れたもので、ほとんどが地産地消の郷土料理を堪能することができました。
つやつやのお米がおいしい! からだに優しい朝食
畑で採れた野菜のほか、魚の煮付けや湯豆腐など優しい味がからだに染み渡る朝食でした。小豆島は海苔の養殖も盛んで、漁港で販売されている海苔がとてもおいしかったです。
「日本の棚田百選」にも選ばれている、小豆島の中山千枚田のお米が使用されており、ご飯はつやつやで絶品でした。おひつが置いてあり、自由におかわりできます。
子供の食事はかわいい食器とトレイに乗ったお子様ランチ。周りを気にせずゆっくりと食事をすることができました。
食事で使われている出汁や海苔は、お食事処で販売もされているので購入しました! 家でも旅を思い出しながら食卓を囲むのが楽しみです。小豆島の名産オリーブの醤油や、ナッツ漬けなどどれも魅力的でした。
周辺観光スポット
瀬戸内芸術祭の作品
小豆島には、台湾のアーティストのワン・ウェンチー(王文志)さんによる4,000本の竹を使った作品「ゼロ」などが展示されています。尾身大輔さんの「ヒトクサヤドカリ」という木彫りの作品は、空き家を利用し、家を貝殻に見立てているそうで、すごく迫力がありました。
中山千枚田
「日本の棚田百選」に選ばれており、大小800枚の田んぼがあります。三都の郷の食事に使われているお米はここで収穫されたものです。
瀬戸内の穏やかな時間が流れる古民家の宿
今回は1泊だけでしたが、1週間、いやもっと長く滞在してみたかったです。貸自転車もあるので島を散策したり、漁港に出向いたりと長期滞在も良さそう。本当に穏やかな時間が過ごせるので、大事な人と一緒に過ごして欲しいです。