身延町について

富士川沿いの風景

山梨県の南部に位置する身延町（みのぶちょう）。「ゆるキャン△で、身延町を知った」という人も多いかと思います。まちの中央には、日本三大急流のひとつ「富士川」が流れ、四季折々の彩りが美しい清流と名山の峰々に囲まれた山間地域です。

五重塔

本堂

祖師堂

石畳と菩提梯

まちの南側には、700年以上にわたり人々の信仰を集めてきた日蓮宗の総本山である「身延山久遠寺（くおんじ）」が所在する門前町として有名です。

千円札の富士山（中ノ倉峠展望地）

東側には、名湯百選のひとつ武田信玄の隠し湯とも伝わる「下部温泉（しもべおんせん）」や富士五湖の一つ「本栖湖（もとすこ）」があります。千円札に描かれている「逆さ富士」は、身延町の中ノ倉峠から本栖湖越しに撮影された写真がモデルになっています。

西島和紙

また、北部には450年以上もの伝統が現代まで引き継がれている「西島和紙（にしじまわし）」の生産地があります。

アニメ『ゆるキャン△』の行ってしまいたくなるような美しい風景は、自然が豊かで、歴史と文化と伝統が息づく身延町の実在するスポットが忠実に描かれています。

聖地巡礼のお供はポストカード

『ゆるキャン△』オリジナルポストカード ※なくなり次第終了

11月1日より、身延町各所で配布されている数量限定のオリジナルポストカード。アニメ『ゆるキャン△』の場面画などの6枚セットで、非売品です。ポストカードをゲットして、モデル地を巡りながら絵合わせ写真を撮って楽しむ街歩き企画がスタートしていて身延を訪れた際に偶然ゲットしました。日を改めて、6ヶ所の絵合わせ写真の撮影に挑戦しながら周辺にある『ゆるキャン△』の聖地を巡りました。

◆「ゆるキャン△のモデル地身延町を旅しよう」
配布期間：2022年11月1日～なくなり次第終了
配布場所：身延山観光協会（身延山久遠寺三門前）、道の駅しもべ（国道300号沿い）、道の駅みのぶ・富士川観光センター(富士川クラフトパーク内）、身延町西嶋和紙の里（身延町西嶋地内）、みのぶ自然の里（身延町平須地内）、みのぶゆばの里（国道52号沿い）

絵合わせスポット①本栖湖西岸からの富士山

アニメ「ゆるキャン△」の第1話は、志摩リン（以下：リン）が自転車（ミニベロ）にキャンプ用具を満載して本栖湖畔（もとすこはん）へ向かっているシーンから始まります。

絵合わせ①本栖湖西岸

本栖湖の浩庵キャンプ場近くの展望ポイント。「今日は雲でよく見えないか」リンが到着した時は、富士山に雲がかかっています。

日の出数分前

日の出の瞬間

朝焼けや御来光の撮影でカメラマンの人気が高い定番ポイントで、三脚が多く立ち並んでいる光景をよく見かけます。

逆さ富士

湖面に波が無く、穏やかな状態の時には、「逆さ富士」を見ることができるポイントです。好条件が重なると、富士山の裾の青ささえ色濃く映した、美しくも貴重な逆さ富士の姿を見ることができます。

絵合わせスポット②本栖湖公衆トイレ

本栖湖公衆トイレ

リンが浩庵（こうあん）キャンプ場近くのトイレ前ベンチで居眠りをしている各務原（かがみはら）なでしこ（以下：なでしこ）を見かける出会いのシーン。「あれは確実に風邪引くな」と思いながらも、そのままやり過ごす代表的なシーンです。

ファンの間では、このベンチで寝転びながら写真を撮るのが定番となっています。私が訪れたのは平日の昼間でしたが順番待ちの数名の列ができていました。

～本栖湖エリア聖地巡礼のポイント～

本栖湖の富士山と公衆トイレは約100メートルほどの位置関係です。カーナビをセットする際は、「浩庵本館セントラルロッジ」と入力すると分かりやすいと思います。国道300号線（本栖みち）の中ノ倉トンネル手前を湖畔沿いに行ってすぐのカーブが富士山のポイントです。数十メートル先に駐車場はありますが、混雑している時は横付けで路上駐車している人も多く、車の出入りも激しいので小さなお子さんと一緒に行く際は注意が必要です。

◆浩庵本館セントラルロッジ
住所：山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2969
電話： 0556-38-0117

なでしこたちが通う本栖高校の最寄り駅周辺を散策

本栖高校やJR甲斐常葉駅周辺は、通学や下校の際にたびたび登場します。なでしこ達が毎日利用するだけあって「ゆるキャン△」の世界に浸れます。

甲斐常葉駅（かいときわえき）のホーム

第8話で、なでしこが「あさってからテストかぁ……そんでテスト終わったら冬休みだぁ」と、電車を待つシーンで登場。クリスマスキャンプを思いついた場所です。実際に訪れてみると細かい部分まで忠実に描かれていることに気づきました。

本栖高校までの通学路

甲斐常葉駅から、本栖高校（実在の施設は、旧下部小学校・中学校跡）までの道沿いには、アニメの場面画像付きのポスターがたくさん貼ってあります。探せば20～30枚あるのだとか。コンプリートしたくなりますね。

通学路として描かれる坂も、ばっちり一致してます。本栖高校は実在する高校ではなく、閉校した旧下部小学校・中学校跡がモデルとなっています。通常は校舎内に入ることができません。イベント時には中に入ってドラマ版のロケ地となった図書室なども見ることができるそうです。ファン達の間では、「入り口からかろうじてパネルが見える」とささやかれていますが訪れた日は作業されている方がいたので私はここで引き返しました。

ラッキードリンクショップ

町内の7ヶ所に設置されています。

旧下部小学校・中学校跡のすぐ近くにある常幸院（じょうこういん）には、「ゆるキャン△」ラッピングの自動販売機があります。アニメに登場するラッキードリンクショップを再現した自動販売機です。身延町内の7ヶ所にラッピング自販機が設置されていますので探すのも楽しみです！

県民にはお馴染み。

夜道を走っていて発見するとホッとします。

ここで豆知識！ ラッキードリンクショップにもモデルがあります。それは、山梨県笛吹市の株式会社フローレンが運営するハッピードリンクショップです。自動販売機のドライブインで、通常の自動販売機よりも価格が数十円安価に設定されています。山梨県と長野県に合計で1200店舗ある両県民にはお馴染みのドライブインです。山梨や長野をドライブする際は休憩に立ち寄ってみてはいかがでしょうか？

ドラマ版 リンの家

道路沿いなので車に注意！

近くにはリンの家もあります。リンの家は漫画やアニメではどこなのかハッキリしませんが、ドラマ版では実際にある家を利用して撮影されています。場所は本栖高校のモデルとなった旧下部小学校・中学校跡の東側に位置する道路沿いにあります。ちょうど、管理されている方がいらっしゃたのでお話しを聞くと現在は誰も住んでいないのですが、自由に写真を撮ってもいいとのことでした。甲斐常葉駅・旧下部小学校・中学校跡からは共に徒歩10分強の場所です。

～甲斐常葉駅エリア聖地巡礼のポイント～

本栖高校のモデル地、旧下部小学校・中学校を訪問される方々のために、常幸院さんが無料で駐車場を開放してくださります。路上駐車等で近隣の方々のご迷惑にならないよう本栖高校モデル地を車やバイクで訪れる場合は、マナーを守って聖地巡礼を楽しみましょう。甲斐常葉駅とドラマ版のリンの家には駐車スペースがありました。

後編では残りの絵合わせスポット4か所と周辺の観光スポットをご紹介します。お楽しみに。

◆曹洞宗金龍山常幸院
住所：山梨県南巨摩郡身延町常葉439

◆ドラマ版 リンの家
住所：山梨県南巨摩郡身延町常葉7451

『ゆるキャン△』の聖地巡礼でめぐる山梨県身延町観光の魅力（後編）