【今月の旅写真】春の気分高まる季節限定いちごスイーツを探して ~東東京エリア~

東京都

2023.02.10

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【今月の旅写真】春の気分高まる季節限定いちごスイーツを探して ~東東京エリア~

立春を迎え、三寒四温の日々が続くと間もなく季節が移り変わり、春はもうすぐそこに。今回は、センスあふれる飲食店が立ち並ぶ“東東京”といわれる東京の東側エリアで、この季節にふさわしい「和」と「洋」の季節限定いちごスイーツを探しに出かけました。いちごの魅力が引き立つよう、光と背景を考えて撮影するポイントもお伝えします。

Text&Photo:こばやしかをる
撮影機材: RICOH GRⅢx

目次

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カフェの雰囲気で味わういちご大福といちごどら焼き

テイクアウトしてお花見とともに楽しむ

東京都現代美術館にも一直線にアクセスできる

ストロベリー・アフタヌーンティーセットをホテルで満喫

おわりに

カフェの雰囲気で味わういちご大福といちごどら焼き

まずは東京スカイツリーと浅草の間に位置する東京ミズマチへ。東京ミズマチは、東武スカイツリーラインの高架下にある商業施設です。2020年東京ミズマチのオープンとともに出店された「いちや」さんは、墨田区曳舟に本店を構える地元の和菓子店。商品の中でも一番人気のいちご大福と、見た目もかわいい、いちごどら焼きを目当てにうかがいました。

カフェのようなスッキリとした外観の「いちや」さん

カフェのようなスッキリとした外観の「いちや」さん

一歩店内に入ると、大きな窓から優しい日差しが入り、白い壁の落ち着いた空間が広がります。商品が並ぶガラスのショーケースはなく、お重の中にある商品を来店客が直接見られるカウンター式で、これまでの和菓子店とは異なる感覚で商品選びができます。若い女性にも入りやすいカフェのようなお店作りが特徴です 。

四角いデザインと茶色で統一された店内の家具はゆとりのある設計

苔玉の盆栽が白い壁のアクセントになっています

商品をのぞきこんで間近に見られる珍しいスタイル

うっすらといちごが透けて見える大福の皮には、滋賀県産もち米100%の羽二重餅を使用。小ぶりながらも手にするとしっかりとした重量感があります。いちごどら焼きの皮も一工夫され、メレンゲを使い軽い仕上がりに。和洋の雰囲気が程よく織り交ぜられ、パンケーキのような口当たりと優しい甘さを感じます。皮を2枚に分けず、1枚を折りたたんで作ってあるのが特徴です。

かわいいサイズなのに食べ応えのある一品。お餅好きの私にはたまらない満足感があります

餡はこしあん。撮影のためのハーフカットサービスのリクエストもOKです

いちごどら焼きは、クリームの存在によりパンケーキのように感じられます

和菓子は店内で飲み物とセットで食べることができます。この日はほうじ茶とともにいただきました。急須で提供されるお茶は、お湯足しをしてくださるうれしいサービスもあり、和菓子と一緒にじっくりと時間をかけて味わうことができます。

撮影ポイント:見た目がかわいい食べ物だけをクローズアップしてしまいがちですが、店内の様子を取り入れて雰囲気を伝えます。また、午前中の光は柔らかく安定しているので撮影に向いています。

公園側の窓際にある植生の緑色を活かしてもの静かな時間を感じさせます

店内の白い柱を背景にすることで赤色が引き立ちます

テーブルの角を利用して視線を中央に。家具の色と合わせて暖色系でまとめます

「いちご大福は午前中に売り切れてしまうほどこの季節一番人気の商品で、毎年問い合わせもたいへん多くいただきます」と、店員さん 。いちご大福は毎年1月〜4月頃までの季節商品として店頭に並び、 その他の季節には、キウイ大福や柿大福、和栗大福なども販売されているそう。甘味処として、あんみつやかき氷、お雑煮も楽しめるため、ご近所の方や、観光客の皆さんにも人気のようです。品切れ必須のいちご大福は午前中が狙い目ですよ。

◆いちや東京ミズマチ店
住所:東京都墨田区向島1-2-7
電話:03-6456-1839
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)

テイクアウトしてお花見とともに楽しむ

「いちや」さんの目の前に広がるのは日本庭園を取り入れた閑静な墨田区立隅田公園。牛嶋神社も隣接しており、牛嶋神社の横にある小梅牛島通りからは東京スカイツリーが真正面に見えます。また、東武スカイツリーライン沿いの「すみだリバーウォーク」を通り、隅田川を渡れば浅草までもすぐ。これからの季節は、お花見を楽しみながらテイクアウトしたいちご大福、いちごどら焼きを頬張るのもいいですね。

公園内の庭園は水戸徳川邸内の池なのだとか

牛嶋神社は隅田公園の一角にあります

小梅牛島通りから迫力ある東京スカイツリーが見られます

東京ミズマチと浅草を結ぶ すみだリバーウォーク

すみだリバーウォークからの眺めはとても開放的です

昨年、旅色LIKESの撮影会でも歩いたルートです。お花見散歩に食べ歩きも楽しいですよ

春を探して浅草フォトウォーク! 写真家・こばやしかをる先生に教わる撮影講座

東京都現代美術館にも一直線にアクセスできる

一息ついた後は、現代アートに触れてみるのはいかがでしょうか。小梅牛島通りを抜けた三つ目通りにある言問橋バス停から「業10:新橋行」のバスに乗れば、東京都現代美術館まで一直線に移動することができます。東京都現代美術館のある木場公園でテイクアウトしたスイーツを味わうのもいいですね。

東京都現代美術館はバス停を降りた目の前にあります

屋外のオブジェも見応えあり

エントランスを入り、ミュージアムショップやカフェに立ち寄るだけでも楽しめます

◆東京都現代美術館(MOT)
住所:東京都江東区三好4丁目1-1
開場時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間、年末年始

ストロベリー・アフタヌーンティーセットをホテルで満喫

JR京葉線で東京駅から3駅とアクセスのよい潮見駅前に立地する「東京イーストサイド ホテル櫂会(かいえ)」さん。こちらも2020年にオープンしたばかりの新しいホテルです。開業3周年を記念し、カフェ&バー「All oar(オールオール)」でストロベリー・アフタヌーンティーセットが提供されていることを知り、うかがいました。

JR京葉線潮見駅前の東京イーストサイド ホテル櫂会

エントランスを入ってすぐのカフェ&バー「All oar(オールオール)」

店内奥にあるバーカウンター

ストロベリー・アフタヌーンティーのプレートには、TWG社の紅茶がセットになっていて2時間飲み放題。しかも、2023年3月末までの期間限定で2,000円という破格で提供されていることから、口コミで人気が高まり、ストロベリー・アフタヌーンティーセットを目当てに訪れる方も多いそう。いちごの品種は、さまざまな産地の甘くてジューシィーなものが使用されており、その他に使う素材についても従業員の皆さんで考えて、メニューを作り上げているのだとか。見た目だけでなく、素材として味わえるいちごの使い方 や、食感の違いも楽しめるプレートになっています。また、甘いものだけでなく、セイボリーが取り入れられるなど、お口直しができるのもうれしい点です。

ストロベリー・アフタヌーンティープレート

ストロベリー・アフタヌーンティープレート

プレートの内容は、いちごとサーモンのコルネ、いちごゼリー、いちごのブラウニー、いちごとピスタチオのケーキ、いちごのシュークリーム、いちごのタルト、いちごのマカロン、生ハムいちご大福など、全8品を味わうことができます。

TWG 社の紅茶は全8種  その他にコーヒーもあります

TWG 社の紅茶は全8種 その他にコーヒーもあります

この日は少し贅沢をして、ストロベリー・アフタヌーンティーセットと共に、季節限定のいちごパフェもいただきました。こちらも同じくTWG社の紅茶がセットになり1,500円! 驚きです。

いちごクリーム、いちごみるくアイス、いちごピューレ、などを使用したパフェは、クリーミーな優しさと甘酸っぱさが口に広がります

いちごクリーム、いちごみるくアイス、いちごピューレ、などを使用したパフェは、クリーミーな優しさと甘酸っぱさが口に広がります

撮影ポイント:いちごのかわいさ、魅力を引き出す背景の使い方を工夫してみましょう。

プレートの黒い面を活かして画面全体を引き締め、注目する視線のように一部を切り取ります

指先にスイーツを持ち、マクロモードで撮影。カウンターのライトを玉ボケにしてキラキラ感をだしました

カップ&ソーサー越しにプレートを背景にするとティータイムの雰囲気が伝わります

ゼリーは外光が入るタイミングで光を透かし、透明感を見せて引き出しました

さらに夕方17:00からのバータイムでは、上品で美しいストロベリーカクテルを味わうことができます。こちらのカクテルも3月末までの期間限定です。

ストロベリーシナモンマティーニ ※写真提供:東京イーストサイド ホテル櫂会

フローズンストロベリーダイキリ

いちごとほうじ茶 FIZZスタイル

いちごホッパー

「記念日やお祝いの日、ご自身へのご褒美など、日常の中にもちょっとした特別感を体験いただけると嬉しいです」と、企画広報部の田中さん。かしこまらなくても普段使いできる行きつけのホテルがあるなんて、ちょっとしたステータスではないでしょうか。
また、東京イーストサイド ホテル櫂会では、宿泊客の皆さんが館内で楽しめる謎解きゲームや、室内でキャンプの楽しさを体験できる客室を設けるなど、コロナ禍を経て新しいスタイルが生み出されています。ホテルをコミュニケーションの場と捉えた従来の宿泊目的とは異なる、柔軟な取り組みにも魅力を感じました。

◆カフェ&バー「All oar(オールオール)」
住所:東京都江東区潮見2-8-11 東京イーストサイド ホテル櫂会1F
電話:03-6666-5442
営業時間:カフェタイム10:30~17:00/バータイム17:00~23:00(LO22:30)

東京イーストサイド ホテル櫂会

東京都江東区潮見2-8-11

東京イーストサイド ホテル櫂会

おわりに

いちごのさわやかな甘酸っぱさと、かわいい形、赤い色には気持ちがワクワクする高揚感があり、見ているだけでときめきます。今回訪れた2つのお店で味わったいちごスイーツは、季節限定の特別感も加わって、心から満たされる感覚になりました。皆さんもぜひ、いちごスイーツを味わいながら春を感じてくださいね。

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#アフタヌーンティー #ホテルスイーツ #カメラ #こばやしかをる #いちご #和菓子 #写真映え #旅写真 #いちごスイーツ #東東京 #季節限定

Author

写真家 こばやしかをる

写真家

こばやしかをる

1996年フォトスクールで写真の基礎を習得後、デジタルデータ制作を写真関連企業の現場で習得。主にプリントの現場から写真を学ぶ。現在はフォトアドバイザー、展示・イベント企画、執筆、プロデュースなど、写真に関する幅広い活躍の場を持つ。「GR3 PERFECT BOOK」(インプレス)そのほか、「写ルンです」のワークショップ・テキスト、スマホ写真センスアップ術などもの監修を手掛けている。

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