旅色LIKES仕込の梅干しと梅酒が完成! 水戸のお酒と魅力に酔わされた一日

茨城県

2023.04.08

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旅色LIKES仕込の梅干しと梅酒が完成! 水戸のお酒と魅力に酔わされた一日

旅とお酒を愛する旅色LIKESライターあやっこです。3月11日に行われた旅色LIKESのイベント「【町おこし企画第1弾・水戸】水戸の梅をひろめたい!~吉久保酒造に教わる梅漬け・試飲&試食編~」へ参加してきました。昨年の7月、8月から旅色編集部とLIKESメンバーが仕込んできた梅干し、梅酒がいよいよ完成。チーム旅色LIKESが作った味はいかに!? そして今回は茨城県水戸市が誇る名所、偕楽園の梅がまさに見頃を迎える絶好のタイミングでした。満開の梅も満喫した充実の1日をレポートします。

目次

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旅色LIKESの町おこし企画とは?

創業は江戸時代! 水戸を代表する吉久保酒造を見学

日本一納豆工場に近い酒蔵?

経験や勘に頼らない、緻密に計算された酒造り

吉久保酒造のお酒をテイスティング

満開の梅が待つ偕楽園へ

いよいよ旅色LIKES特製梅干しをいただきます!

地元企業と一緒に活動したから見えた魅力

旅色LIKESの町おこし企画とは?

今回参加した町おこし企画は旅色LIKESが地元企業の「吉久保酒造」と共同で行っているもの。水戸の名産品でもある梅を活用して地域を学ぶ町おこしプロジェクトです。前回、前々回では梅漬けや天日干しを行い梅干しと梅酒の下準備を進めてきました。梅仕事に興味がありながらもスケジュールが合わず参加できなかったのですが3回目にしてようやく参加できました。今回は作業はなく試食だけでしたが、吉久保酒造の酒蔵見学や旅色内で酒旅プランナーとしても活動されているワインナビゲーター・岩瀬大二(いわせ だいじ)さんと吉久保酒造社長との酒トークも楽しめる、お酒好きなら参加必須な内容でした。

創業は江戸時代! 水戸を代表する吉久保酒造を見学

吉久保酒造

丁寧に案内してくださった吉久保酒造のスタッフ萩野さん。

吉久保酒造

毎日トラックで仕込み水を汲みにいくのだそう。

水戸駅で旅色編集部や岩瀬さんと集合して向かったのは吉久保酒造。寛政2年(1790年)創業、230年以上の歴史を持つ水戸を代表する酒蔵です。日本酒の要、仕込水は水戸黄門でお馴染みの水戸光圀(みつくに)公が命じて作られた笠原水道の水源を今でも使っているそう。水戸藩士も愛した吉久保酒造のお酒の歴史の深さを感じられます。

日本一納豆工場に近い酒蔵?

酒好きの間で酒蔵見学に行く際の注意事項として有名なのが「納豆を食べないこと」。酒造りには麹菌や酵母菌といった微生物の働きが不可欠なため、酒蔵の職人はもちろん、見学者も余計な菌を持ち込まないよう気をつける必要があります。特に納豆菌は繁殖力が強いため御法度。酒造りの最高責任者である杜氏(とうじ)は仕込み期間は絶対に納豆を食べないという習慣もあるのだとか。しかし、吉久保酒造のある水戸市は納豆の産地としても有名です。そんな吉久保酒造の向かい側には納豆工場が! 吉久保社長曰く、日本一納豆工場に近い酒蔵とのこと。納豆が名産の水戸市らしい驚きのエピソードでした。

経験や勘に頼らない、緻密に計算された酒造り

吉久保酒造

自前で精米機を持つ酒蔵は多くないそう。

吉久保酒造

蔵内は大掛かりな装置がたくさん。

吉久保酒造

乾燥中の麹も一粒味見させてもらいました。

吉久保酒造

大谷石(おおやいし)の蔵は温度変化が少ないんだそう。

吉久保酒造

まさに今発酵中のお酒の様子も見ることができました。

萩野さんの案内で酒造りの製法の説明を受けながら酒蔵内を見学していきました。お酒のプロ、岩瀬さんの解説も入り日本酒についてや吉久保酒造の特徴をより深く知ることができました。中でも驚いたのは、自前の精米機をはじめかなり大きな設備の酒蔵の中で実際に酒造りをしているのはたった5名だけということ。少数ながらチームワークでおいしいお酒を造りあげる吉久保酒造のすごさを実感しました。また、吉久保社長と、杜氏の鈴木さんは酒造りに対して経験や勘といった個人に紐づく知識ではなく徹底的に計算された理論を持って酒造りをされているんだそう。例えば酒米を洗って、吸水させるのも秒単位で決まっており、作業はまるで運動部さながらの様相なんだとか。普通に見学しただけではわからない情報にふれて吉久保酒造が造るお酒への興味が俄然増してしまいました。

吉久保酒造のお酒をテイスティング

吉久保酒造

お酒の特徴や味わいを丁寧に説明してもらいました。

吉久保酒造

お花見に持っていきたくなるようなラベルも素敵な「一品 桜の花が咲くころに 大吟醸無濾過生原酒」。(一番左)

吉久保酒造

梅酒はコンクールで日本一になった事もある「水戸梅酒一品」。

見学を終えて吉久保酒造について詳しくなったところでいよいよお楽しみの試飲タイム! 今回はちょうどリリースされたばかりの「大吟醸生原酒 桜の花が咲くころに」、代表銘柄でもある一品の「純米吟醸 無濾過生原酒」、「純米 しぼりたて」、そして日本酒を使って作られた「水戸梅酒一品」を試飲させていただきました。ワイングラスのような大ぶりなグラスに入れてもらうとお酒の香りが一気に広がります。それぞれの特徴を聞きながら試飲しつつ、岩瀬さんが提案してくれる料理とのペアリングやお酒を飲んで浮かぶ風景の話しで盛り上がりました。私が一番気に入ったのは春らしいラベルが素敵な「桜の花が咲くころに」。華やかな香りとやさしい飲み心地ながらすっきりした後味で、まさにお花見に持っていきたくなるお酒でした。スラリとした美人ながらさばさばした女性と、岩瀬さんが例えていたのも印象的です。

◆吉久保酒造
住所:茨城県水戸市本町3-9-5
電話:029-224-4111
体験可能日時:月曜~金曜日 ※時間が要相談
所要時間:約60分
料金:無料
※見学は要予約。

満開の梅が待つ偕楽園へ

水戸 門のまえ

水戸 門のまえの2階から偕楽園を見渡せます。

特製のお弁当もこれまたおいしい。

酒蔵を見学を満喫し、試飲とはいえない量の日本酒を楽しんだ後はようやく今回のメインイベント会場へ。まさに梅が見頃だった偕楽園はもちろん、吉久保酒造の運営する食事処、水戸 門のまえも多くの人で賑わっていました。さすがに混み合っているため食事は特製のお弁当でしたがこれもまた絶品でお酒が飲みたくなってしまうほど。

偕楽園

満開の梅苑は圧巻の美しさ。

偕楽園

間近で見る梅の花のかわいさに心も弾みます。

偕楽園

園内はさまざまな種類の梅があり見応えたっぷり。

食後に偕楽園を散策して梅の花と香りを満喫。梅の名所として知ってはいたものの、実際に来たのは初めてでした。園内中に咲き誇る梅の花はまさに圧巻の眺めでした。

いよいよ旅色LIKES特製梅干しをいただきます!

旅色LIKES

大量の梅干し!

偕楽園

梅を愛ながら梅を食します。

旅色LIKES

旅色LIKES謹製の梅酒もいい色です。

偕楽園で梅を満喫し、いよいよ旅色LIKES特製の梅干し、梅酒の試食です。吉久保社長が持ってきた漬物樽には大量の梅干しが! 今までの苦労の結晶。なにも手伝っていないのにちゃっかり頂いてしまい恐縮です……。大ぶりで肉厚な梅干しは見るからにおいしそう。塩分10%で漬けられた梅干しは塩気がちょうどよく感じられご飯のお供にもお酒のおつまみにもぴったり。7月のイベントの記事で気になっていた日本酒で仕込まれた梅酒も試飲できました。日本酒で漬けられているので後味がすっきりしていてしつこい甘さがなく、すいすい飲めてしまうおいしさでした。そして梅干しと梅酒をいただきながら吉久保社長と岩瀬さんのお酒トークショー。吉久保社長の酒造りについての考えや水戸市を盛り上げるための活動や、他に注目している酒蔵なども知れて日本酒を楽しむ旅のヒントも知ることができました。

地元企業と一緒に活動したから見えた魅力

偕楽園

昨年の7月から行われた水戸の町おこし企画。今回だけの参加でしたが、水戸市に古くからある吉久保酒造を通して梅の花だけでない、水戸の街の魅力を知ることができました。ただ名所を訪れるだけでなく地元ならではの情報にふれて旅をすること。旅の新しい楽しみ方が見つかった気がするイベントでした。

町おこし企画スタート! 水戸の隠れた名産品「梅」をつかって、まちの魅力を深掘り

初めての梅漬け体験と偕楽園散策をしてみたら水戸の魅力にハマりはじめた

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#茨城 #イベント #日本酒 #旅色LIKES #梅 #水戸 #偕楽園

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旅とグルメとお酒をこよなく愛する東京在住の会社員です。休みの日は旅に出て、旅先でおいしいお酒を楽しむ時間が一番幸せ! お酒好きはもちろん、お酒が飲めない人もいきたくなるような旅のあれこれをご紹介します。

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