「八海山」と「吉乃川」が運営する観光スポット! お酒好きからお酒が飲めない人まで楽しめる。

新潟県

2023.05.30

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「八海山」と「吉乃川」が運営する観光スポット! お酒好きからお酒が飲めない人まで楽しめる。

旅とお酒を愛する旅色LIKESライターのあやっこです。お酒を飲むのはもちろん、お酒についていろいろ知ることも大好きです! 旅先ではその地方の酒蔵やワイナリーの見学などを楽しむことも。先日は酒どころとして有名な新潟へ行ってきました。県内にはいろいろな酒蔵がありそれぞれの施設の特色も様々です。お酒好きはもちろんのこと、お酒が飲めない人やお子様も楽しめる施設もあり観光スポットとして人気な場所も。東京からは新幹線で行ける、新潟県中越エリアで行った特色のある施設をご紹介します。

目次

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日本酒だけじゃない! 里山の景色とグルメを満喫する魚沼の里/南魚沼市

必見! 1000年以上前から続く雪国の知恵、1,000トンの雪で冷やす雪中貯蔵庫

四季折々の自然に癒されるスポット

どこにしようか悩んじゃう! 個性豊かなレストラン&カフェ

ビールもおすすめ! テラス席も心地よい猿倉山醸造所

大人も子供も日本酒を楽しめる洒ミュージアム「醸蔵(じょうぐら)」/長岡市

心ゆくまで試飲できるSAKEバーで吉乃川を満喫

摂田屋地区で立ち寄りたいおすすめスポット

思い立ったらすぐ行ける! 新潟で酒三昧な休日を

日本酒だけじゃない! 里山の景色とグルメを満喫する魚沼の里/南魚沼市

最寄りの浦佐(うらさ)駅まで東京から上越新幹線で約90分。のどかな田園風景の中をタクシーで15分ほど行くと、山の麓に大きな建物のある一帯が見えてきます。日本酒「八海山(はっかいさん)」で有名な八海醸造が運営する「魚沼の里」です。本社や工場の周りに作られた施設は魚沼の暮らしや雪国の文化を伝えることをテーマに、豪雪地域ならではの雪を活用した雪中貯蔵庫や地元の味を楽しめる飲食店などが入っています。また里山の自然で彩られており四季折々で変わる景色も見どころ。

必見! 1000年以上前から続く雪国の知恵、1,000トンの雪で冷やす雪中貯蔵庫

魚沼の里の中心にある八海山雪室

新潟の特産品を扱ったセレクトショップやカフェも併設されています

ぜひ体験してほしいのが雪中貯蔵庫見学ツアーです。雪中貯蔵庫とは雪国では1,000年以上前から続く雪室という天然の冷蔵庫を利用した設備。多いときには積雪が高さ3メートルを超える日本有数の豪雪地帯の魚沼では、雪を貯蔵し日本酒を冷やしています。八海山はもちろん魚沼の名産品を扱っているショップや八海醸造のお酒を試飲できるコーナーがある八海山雪室(ゆきむろ)で見学を受け付けています。事前予約はないので、施設に着いたらまず確認してみてください。

まずは雪室の歴史や仕組みの説明から

日本酒の入ったタンクの先には大量の雪!

貯蔵庫内は2℃! 見学の際には上着があると安心

一升瓶20万本分の日本酒が貯蔵されています

毎年2月に3日かけて里山の雪を倉庫の中にいれます。その量1,000トン。翌年まで半分ほど残るんだそうです。常に3℃前後に保たれた日本酒の熟成に適した環境で、冷やされた日本酒は「八海山 雪室貯蔵酒」として販売されています。

また、貯蔵庫の冷たい空気は店内の冷蔵庫にも循環させているんだそう。雪の冷気を余すところなく活用している仕組みにも驚かされます。

見学した雪室で貯蔵された日本酒も試飲できます(1杯400円)

試飲カウンターの奥には焼酎の貯蔵樽が

施設内の試飲カウンターでは有料ですが雪室貯蔵酒も試飲ができます。貯蔵庫で8年も熟成された日本酒は甘味と旨みが濃縮されしっかりした味わいながら、まろやかな味わいです。日本酒のほかにも梅酒や焼酎などがほぼ無料で試せるので、お酒好きの私はついつい長居をしてしまいそうになりました(笑)。ショップエリアでのおすすめは、魚沼エリア限定で発売している日本酒「魚沼で候」。お米の甘さと酸味のバランスがよく後味はキレがある辛口のお酒です。新潟の海産物や料理に合わせたくなります。

◆八海山雪室
電話:025-775-7707
営業時間:10:00〜17:00
定休日:元旦

◆雪中貯蔵庫見学ツアー
開催時間:①10:30 ②11:00 ③11:30 ④12:30 ⑤13:00 ⑥13:30 ⑦14:00 ⑧14:30 ⑨15:00 ⑩15:30
所要時間:約15分
参加費:無料

四季折々の自然に癒されるスポット

丘の上からは絵画のような景色が

桜吹雪がまるで雪のような光景

駅から向かってくる道中、景色を眺めながら驚いたのが、いたる所に花が咲いていることでした。魚沼の里でも同じで、施設内を歩くだけでも自然の豊かさに心が弾みます。特に4月中旬の雪花の丘は、桜吹雪で雪が舞っているかのように思えたほど。また、花々を楽しみながら丘を登り景色を見下ろすと、麓にある古民家と遠くに連なる山の丘がまるで里山を描いた絵画のように素晴らしかったです。

5月には菜の花、夏には白いそばの花が一面に咲き、冬には真っ白な雪景色になるんだとか。四季折々の風景を楽しみに何度も訪れたくなります。

菜の花畑に水色のお菓子工房が映える魚沼の里ガーデン

魚沼の里 四季の道

ほかにも魚沼の野の花をメインにした「魚沼の里ガーデン」や緑豊かな樹々が生い茂る「風花の森」など自然を楽しめるポットがたくさん。イラストがかわいい「魚沼の里 四季の道」というマップを片手に散策するのも楽しそう。

どこにしようか悩んじゃう! 個性豊かなレストラン&カフェ

見学や散策でおなかが空いたらお待ちかねのランチタイム! 魚沼の里には特色のあるレストランが多くあり、どこに行こうか悩んでしまいます。雪花の丘の麓の古民家「そば屋長森」は蕎麦と日本酒が楽しめるお店。新潟でそばというとつなぎに「ふのり」を使ったへぎ蕎麦が有名ですが、ここでは江戸前の蕎麦を提供しています。魚沼の里が、観光客だけでなく地元の人にも楽しんでもらえるようにつくられた施設からだそう。昼時には多くのお客様で賑わっていました。

◆そば屋長森
住所:新潟県南魚沼市長森415-23
電話:025-775-3887
営業時間:月曜~金曜・祝日 11:00~15:00、土曜・日曜 11:00~17:00 ※そばがなくなり次第終了
定休日:元旦

窓が大きな明るい雰囲気が素敵な社員食堂

栄養バランスの取れた定食がいただけるのは社員食堂ならでは

地元の人にも人気があるのが「八海山みんなの社員食堂」。その名の通り八海醸造の社員食堂ですが、一部が一般客向けに開放されています。価格はどれもお手頃で店内では日本酒もいただけます。ほかにも、雪室で熟成された新潟和牛が楽しめる「YUKIMURO WAGYU UCHIYAMA」や、バームクーヘンが人気の「菓子処 さとや」などがあります。訪れた時間やおなかの空き具合に合わせて選べるのが嬉しいですね。

◆八海山みんなの社員食堂
住所:新潟県南魚沼市長森334-2
営業時間:11:00~15:00 ※限定数に達し次第終了
定休日:元日

◆YUKIMURO WAGYU UCHIYAMA
住所:新潟県南魚沼市長森233-1
電話:025-788-0429
営業時間:11:00~15:00
定休日:水曜日

◆菓子処 さとや
住所:新潟県南魚沼市長森415-23
電話:025-775-3899
営業時間:10:00~17:00
定休日:第2・4火曜日 ※12月~3月 毎週火曜日

ビールもおすすめ! テラス席も心地よい猿倉山醸造所

小高い丘の上にある三角屋根が特徴的な猿倉山醸造所

店内奥の醸造施設がガラス越しに見えます

種類豊富でどれを飲もうか悩んじゃいます

私がランチで訪れたのは、「猿倉山(さくらやま)ビールバー」。猿倉山醸造所内にあり、八海醸造が手掛けるクラフトビール「ライディーンビール」の醸造所兼ビアバーです。できたてのビールと一緒にハンバーガーをいただけます。色々試してみたくて6種類のテイスティングセットを注文。八海山の湧き水を使ったビールはすっきりした味わいでビールが苦手な人も試してみてほしいです。店内にはショップもあり、気に入ったビールは買って帰れます。

ハンバーガーは6種類あり、試飲でだいぶお酒を飲んだので「ミニバーガープレート(800円)」を注文。試飲を楽しみたい飲兵衛にも食べ歩きたい女子にも嬉しいサイズ。ミニとはいえジューシーなパテと香ばしいバンズは本格的です。たっぷりのフライドポテトもビールのおつまみにぴったり。

◆猿蔵山ビール醸造所
住所:新潟県南魚沼市長森193-1
電話:025-775-7666
営業時間:10:00〜17:00
定休日:元旦

一日では回りきれないほどの飲食店やショップがある魚沼の里。なかでも一番の見どころは里山ののどかな景色とゆっくりと感じる時間かもしれません。魚沼の豊かな自然のなかで過ごす休日は心もおなかも酒心も大満足できること間違いなしです。

◆魚沼の里
住所:新潟県南魚沼市長森
営業時間:10:00~17:00(施設・店舗により異なります)
定休日:元旦
アクセス:JR上越線「五日町」駅より、タクシーで約10分、上越新幹線「浦佐」駅よりタクシーで約15分、関越自動車道「五日町」ICより約20分

大人も子供も日本酒を楽しめる洒ミュージアム「醸蔵(じょうぐら)」/長岡市

上越新幹線長岡駅から信越本線に乗り換え一駅行った宮内(みやうち)駅から徒歩約10分のところにある摂田屋(せったや)地区は江戸時代から醸造産業が発展した醸造の街。現在もお酒や醤油、味噌を醸造する蔵元が集まっています。なかでも新潟最古の酒蔵、吉乃川が2019年にオープンした醸蔵(じょうぐら)はお酒好きの大人はもちろん子供も楽しめるスポットです。

広々した館内は左手が展示、右手が立ち飲みのSAKEバー

日本酒を搾る伝統的な機械「槽(ふね)」

デジタルサイネージの酒造り体験ゲームは思ったより難しくて何回もトライしたくなります

大正時代に建てられた蔵は登録文化財に指定されています。改装した広々とした館内は、500年近い歴史をもち、昔ながらの酒造りの道具などが展示されています。タブレットを使ったデジタルサイネージでの酒造りゲームなど最新の紹介の仕方も。ほかにも酒造りの工程を分かりやすく丁寧に紹介したパネルもあり、酒好きな大人だけでなく子供も日本酒や酒造りの文化や伝統に触れられる展示になっていました。また日本三大花火大会に数えられる長岡まつり花火大会の目玉の正三尺玉のレプリカも飾られていたのが、花火の街・長岡市ならではの光景でした。

心ゆくまで試飲できるSAKEバーで吉乃川を満喫

展示を見たあとは吉乃川を味わいに隣りの「SAKEバー」へ。吉乃川の8種類の日本酒を30分間好きなだけ試飲できるフリーテイスティングという驚きのシステム。試飲だと量が少なくて味わいがわかりづらいこともありますが、十分吟味できます。また日本酒に合う新潟グルメのおつまみもあるので食事との相性を楽しめるのも嬉しいです。

フリーテイスティングもいいですが、醸蔵限定のお酒もおすすめです。「吉乃川 純米吟醸 無濾過原酒」をいただきました。火入れや濾過、加水をしていないお酒はフレッシュな味わいながらふくよかな旨みがあるおいしさ。火入れをしていないため通常の販売が行えないのでこの場所でしか飲むことができないのだそう。また、日本酒以外にも仕込み水でいれたコーヒーや甘酒などもあるのでお酒が飲めない人も楽しめます。甘酒のソーダ割りは子供でも飲みやすそう。ゲームで酒造りに触れ、展示で学び、甘酒で麹のおいしさを知れる素敵な施設でした。

◆酒ミュージアム「醸蔵」
住所:新潟県長岡市摂田屋4-8-12
電話:0258-77-9910
営業時間:9:30〜16:30 (L.O.16:00)
定休日:火曜日・年末年始
アクセス:JR長岡駅よりタクシーで約15分、JR宮内駅より徒歩で約10分

摂田屋地区で立ち寄りたいおすすめスポット

どの建物も登録文化財に指定された歴史ある場所

鮮やかな色彩の鏝絵が見事な蔵

醸造の街、摂田屋は見どころがたくさん。酒ミュージアム醸蔵の向かい側に目を引く建物がありました。ここは明治から昭和時代に人気を博した薬用酒「機那サフラン酒」の製造販売で富をなした吉澤仁太郎氏が、大正時代に建設した蔵元。鏝(こて)絵と呼ばれる漆喰に浮き彫り細工を施した見事な蔵は有形登録文化財にも指定されていて一見の価値ありです。

有形文化財の一つを改装して作られた発酵ミュージアム米蔵

ショップではサフラン酒を購入する事も可能

スパイスの香りがクセになる味わいのクラフトコーラ

敷地内にある歴史ある建物を改装して作られた発酵ミュージアム米蔵。発酵の街・摂田屋の魅力を伝える施設として展開していくのだそう。館内のカフェではサフラン酒やサフラン酒をもとに作られたクラフトコーラをいただけます。クラフトコーラはコクのある甘さにスパイスの香りがきいたクセになる味わい。歩き回った休憩におすすめです。

◆摂田屋6番街 発酵ミュージアム・米蔵
住所:新潟県長岡市摂田屋4丁目6番33号
電話:0258-86-8545
営業時間:9:00〜17:00
定休日:火曜日、12/29〜1/3

昔ながらの味のある外観

濃い色の醤油スープですが濃すぎず旨みのあるスープがおいしい!

摂田屋地区の最寄駅である宮内駅には飲食店が多くあります。なかでもおすすめは、新潟5大ラーメンのひとつ長岡生姜醤油ラーメンの人気店・青島食堂。昔ながらの醤油ラーメンですが、スープにたっぷり入った生姜が絶妙にマッチします。中太麺との相性も抜群です。

◆青島食堂 宮内駅前店
住所:新潟県長岡市宮内3-5-3
電話番号:0258-34-1186
営業時間:11:00~19:00
定休日:第3水曜日、元旦

思い立ったらすぐ行ける! 新潟で酒三昧な休日を

新潟が酒どころなのは知っていましたが、地元を盛り上げるため酒蔵が色々な観光の工夫をしていることも知れた今回の旅。酒蔵見学は事前予約が必要なところも多いですが、今回紹介した場所は予約無しで楽しめます。車でも電車でも訪れやすい新潟県中越エリアで酒三昧な休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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#新潟 #日本酒 #お酒 #旅色LIKES #北陸を元気に

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旅とグルメとお酒をこよなく愛する東京在住の会社員です。休みの日は旅に出て、旅先でおいしいお酒を楽しむ時間が一番幸せ! お酒好きはもちろん、お酒が飲めない人もいきたくなるような旅のあれこれをご紹介します。

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