【京都在住ライターのご近所さんぽ】日本でここだけの三本柱鳥居と京都人の大好物「志津屋のカルネ」へ
京都在住の旅色LIKESライター・ちあきです。みなさんと一緒に巡る京都のおさんぽも、もう3回目になりました。今日は地下鉄太秦天神川(うずまさてんじんがわ)駅まわり、珍しい三本足の鳥居のある蚕ノ社周辺をぶらっとお散歩しようと思います。最後は、京都のソウルフード「カルネ」でお腹いっぱいになるコースです。
目次
太秦といえば時代劇の撮影所
太秦天神川(うずまさてんじんがわ)駅は京都市営地下鉄東西線の一番西の駅です。
太秦っていうと、時代劇の撮影所を思い浮かべる人が多いと思います。ここからはちょっと遠いのでそこまで行きませんけど、今でもTVとか映画を撮影したはるとこです。そやから、商店街を歩くとたまに衣装を着けたままの役者さんが歩いたはったり、コーヒー飲んでくつろいだはったりするところを見かけます。そういう時は、騒がんと知らんふりして行き過ぎるんが心使いやないかなと、近所の人は考えたはるんやないやろか。それとも、街に溶け込みすぎてて普通の景色になってるんやろか。
撮影所の隣には体験型テーマパーク「東映太秦映画村」があって、お侍さんがいはったり、映画やテレビでよう見る景色が広がってたりでおもしろいさかい、そのうちお散歩に行きましょか。
ちなみに、2025年にリニューアルが予定されてて、それに伴って時代劇のセットもフルリニューアルすることに。今、開村50周年と2025年のリニューアルのお祝いを兼ねてたくさんのイベントが行われているそうです。
◆東映太秦映画村
住所:京都府京都市右京区太秦東蜂岡町10
営業時間:9:00~17:00
「蚕ノ社」の不思議な三本柱の鳥居
今日は、まず、映画村よりだいぶ近所にある「木嶋坐天照御魂神社」に行きましょ。
並んだ文字を見ても、なんて読むんやろ? って思いません?
「このしまにますあまてるみたまじんじゃ」と読むんです。
京都の人は蚕ノ社(かいこのやしろ)って呼んでます。
なんでそう呼ぶんかっていうと、境内にお蚕さんを祀る「養蚕神社」があるからやないかといわれてるそうです。ここは、古い古い神社で、もともとは雨乞いの神さんとして祀られていた神社やったところを渡来系の秦氏が受け継いでお祀りしはった経緯から、機織りの神さんでもあるといわれています。
蚕ノ社へ行くんは、地下鉄の駅を出てすぐに北の方向へ。
鳥居の前に紫色の嵐電が走っているのが見えます。嵐電は、ほんとは京福電鉄嵐山線というのやそうですけど、みんな嵐山へ行く電車なんで嵐電(らんでん)って呼んでます。嵐電は路面電車。春の時期は途中できれいな桜が見えますさかい観光の人にも人気です。
道を渡って鳥居をくぐり住宅地をしばらく行くと、どんつきにもう一つ鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐると、凛とした空気が流れる神さんの世界。
まず、左手に見えるのは椿丘大明神。狐が二匹いる向こうには、お稲荷さんの祠があるんです。古墳から移築されたもんやそうで、半分地下に埋まった形で祀られてます。
椿丘大明神を越えて奥へ進むと、三本柱の鳥居があります。
蚕ノ社にある三本柱の鳥居は、元は元糺(もとただす)の池と呼ばれる池泉の真ん中に立っていたんやそうです。今は竹垣で囲ってあって見えにくいけど、見えますやろか?
ズームしてみたらこんな感じ。
上から見るとこんな感じ
今は水がなくなってますけど、鳥居の中心に石が積み上げてあってそこから泉が沸いてたんやそうです。
三本柱の鳥居は日本中に全部で9つあるそうなんやけど、蚕ノ社の鳥居は特別で、日本でただ一つの八角柱三角柱の鳥居。支える柱は丸でも四角でもなく八角形なんが特徴なんです。この鳥居については諸説あるそうなんですけど、京極夏彦先生が『絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』のP1218~1219あたりで書いたはって興味深いです。
曰く、宇宙の中心に立ってるんかもわからんというこの三本足の鳥居、侵したらあかん凛とした空気が漂っているような気がします。
◆木嶋坐天照御魂神社
住所:京都府京都市右京区太秦森ヶ東町
親鸞聖人入滅の地「本願寺角坊」
歴史のミステリーに心を奪われながら、お参りを終えて、今度は太秦天神川駅から東へ向かいましょ。
駅からまっすぐ、途中、大学やお料理の学校を見ながら東へ進むとお寺さんが見えます。
見ると、本願寺角坊(すみのぼう)とあります。ここは、本願寺さんの飛地です。親鸞聖人が晩年にお住まいになった「善法坊」跡でご往生の地なんやそう。
中に入ると、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の大きな像が立っていて、奥にある還浄殿(げんじょうでん)の欄間には聖人ご往生の様子が彫刻・装飾されてるそうです。
境内の幼稚園の園児たちが、ちゃんとお利口にご挨拶をしてはって可愛いですやろ。
◆本願寺角坊
住所:京都府京都市右京区山ノ内御堂殿町25
京都人のソウルフード「志津屋のカルネ」
本願寺角坊のお向かいに、京都人が大好きなパン屋さんがあります。
会社の名前は「志津屋」さん。昭和23年創業の老舗のパン屋、店名の由来は創業者の愛妻・志津子さんからとったという何ともロマンチックなお名前なんです。
ところで、もしかして、京都人の代表的な朝ごはんはぶぶ漬けやと思たはりません?
実は、京都人はパンとコーヒーが大好きです。若い人だけやなく、おじいちゃんも、おばあちゃんも、朝はコーヒーとパンという人がぎょうさんいます。そして、京都にはパン屋さんがぎょうさんあります。
その中で、京都人のソウルフードともいえるんが、志津屋さんのカルネです。いつものおさんぽはここで終わりですけど、今日はカルネを買って帰って食べてみましょか。
カルネには、いくつか種類があるんですけど、代表的なんは「京カルネ」。
ふわふわ食感のフランスパンに特製のマーガリンとハムと玉ねぎのスライスが挟まれたシンプルなパンです。シンプルやけど、食べなれた味、これがいちばん好きです。
ほかにもコショウがきいた「ペッパーカルネ」、デニッシュパンで作った「デニッシュカルネ」に「ペッパーデニッシュカルネ」、「チョコカルネ」を買ってきました。チーズを挟んだ「チーズカルネ」と「チーズペッパーカルネ」があると思うんやけど、今日は見当たらへんかったなぁ。フライパンやオーブントースターで温めるとチーズがとろけてまろやかな味わいがたまりません。
志津屋さんは京都市内に何店舗もありますけど、今日は本店に行ってきたさかい、本店限定のチョコカルネも買ってきました。ちょっと温めて食べると、チョコとマシュマロがとろんととろけておいしいんです。
◆志津屋 本店
住所:京都府京都市右京区山ノ内五反田町10
電話:075-803-2550
営業時間:7:00~20:00
店休日:1/1
さいごに
みなさんにご紹介するために志津屋さんでぎょうさんカルネ買うて食べたら、おなかパンパンになりました。
ちょっと食べ過ぎやなぁ。
今日のおさんぽはここまでです。
また、次のおさんぽで、会いましょ。