【兵庫県】地元民も知らなかった「神戸らしさ」を感じる小物たちをお土産に

神戸でお土産を買うならみなさんは何を選びますか? 1868年の開港以来、海外の文化を受け入れてきた国際都市・神戸。このまちならではの、ブーランジェリーや洋菓子などが思いつくのでは。それらももちろんいいけれど、形に残るモノも抑えておきたい。神戸在住の旅色LIKESメンバー・ひろみさんは、デザインや素材から神戸らしさを感じられる小物たちを紹介してくれました。さらに、買い物を楽しんだ後に寄ってほしい「メリケンパーク」にあるウォールアートについても教えてくれたので、次の旅の参考にしてみてください。
目次
神戸らしさが詰まったアイテムが見つかる「NAGASAWA神戸煉瓦倉庫店」
NAGASAWA神戸煉瓦倉庫店は、神戸市に本社がある株式会社ナガサワ文具センターが運営するお店で、観光地として有名な神戸ハーバーランド内にあります。ぐるっと見て回るだけのつもりで入っても、気付けばあっという間に時間が経ってしまいそうなほど、どの商品もかわいらしく、面白いアイテムばかり。文房具好きな人も、そうでない人も絶対にワクワクする楽しい場所です。ちなみに、店内は撮影OK・SNSシェア歓迎。お客さんとお店の距離が近くなるような心意気を感じます。
扱っている商品は「かわいい」「面白い」だけでなく、神戸らしい要素が詰まっているものばかり。最初に紹介するくじら型のペンケースは、港町・神戸を意識してか、ボーダーをあしらってマリンっぽいデザインなっています。余談ですが、くじらっぽい、の繋がりで「JIB(ジブ)」についても紹介させてください。JIBとは、兵庫県西宮市に本社がある、阪神エリアでは有名なブランドです。ヨットのセイルクロス(ヨットの帆に使われる生地)を主な原料としたバッグや小物を製造販売しています。このくじらマークの商品がどれも丈夫で軽い! そして洗濯機で丸洗いできる優れもので、旅にもぴったりです。そんな素晴らしいアイテムの一部がNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店でも買えるのでぜひチェックしてほしいです(ちなみに、JIB専門店に行けばネーム入れもしてもらえますよ)。
ノートやバッグのデザインにあしらわれた「神戸らしさ」。あなたはいくつ知っていますか?

神戸らしさで溢れたデザインのノート。アイデア帳として持ち歩いても良さそう。わたしもいつか神戸を代表するノートを作りたい!
次に紹介したいのが、神戸を連想させるモチーフのイラストがいっぱい描かれたノート。それぞれの柄を解説すると、例えば赤のハイヒールは神戸が「靴の街」であることを表しています。実は、神戸は「大阪の食い倒れ」「京都の着倒れ」「神戸の履き倒れ」と言われるほど靴が有名で、中でも神戸市長田区は全国屈指の靴製造業の集積地なんですよ。また、神戸が「日本ジャズ発祥の地」であり、「ジャズの街」であることを表すサックス、神戸市民の花であるアジサイもあしらわれています。そのほか、おなじみの南京町や王子動物園のパンダなど……。みなさんはいくつ知っていましたか?
続いて紹介するのが青いチェック柄のバッグ。この柄は「神戸タータン」という神戸開港150年を記念してデザインされた、神戸のイメージカラーを詰め込んだタータンチェックです。神戸の海をイメージした青、街中に点在する白亜の建築物や「世界一の真珠の街」である神戸の真珠を表す白、ポートタワーや神戸大橋の赤、そして六甲山の緑。これらをチェック柄で表現しています。デザイン、ロゴともに商標登録されていて、神戸を象徴するイメージデザインとして色んなところで使われています。さらに、今年の春からは神戸市内の公立中学校の制服がこの「神戸タータン」を使用したデザインに変わります。我が次女も来年春には中学生。新しいデザインの制服を心待ちにしています。
「Kobe INK物語」で旅先から想いのこもった手紙を書き、「愛の郵便ポスト」に投函しよう
「Kobe INK物語」は、ナガサワ文具センターが2007年に発売したオリジナルインクで、神戸の特産品や名所から発想を得て作られています。つまり「ご当地インク」です。六甲高山植物園に咲くクリンソウを表現した「第80集 六甲高山クリンソウ」や観光地としても有名な北野異人館をイメージした「第60集 神戸異人館ミント」など、さまざまな種類がラインナップしています。わたしのおすすめは「阪急マルーン」。阪急神戸線が2020年に開通100周年を迎えた際に数量限定で販売された商品ですが、かなり反響があったため定番化されたもの。デジタルで何でもできる時代だからこそ、バリエーション豊富なインクを使って万年筆やガラスペンで手紙を書くのも粋ですよね。それに、旅先で買ったポストカードや便箋で想いを伝えるのは、なんだか当別感が増す気がします。だって、旅先でも送る相手のことを思い出しているって……。もらう側からしたら嬉しすぎますよね!? ぜひ、いまの自分を表す色のインクを選んで、大切な人へ普段言葉に出来ない思いを綴ってみてはどうでしょう。旅先でしか浮かばない表現もあるかもしれません。そして、書いた手紙は神戸ハーバーランド内にある「愛の郵便ポスト」に投函しましょう! 実は、神戸ハーバーランドは2007年3月に「恋人の聖地」に認定されており、同年10月に神戸ハーバーランド誕生15周年を記念してこのポストが設置されました。また、このポストから手紙を送ると、恋が叶うという噂も。
買い物の後は、子どもも楽しい写真映えスポット「メリケンパーク」のウォールアートへ
メリケンパークは、神戸ハーバーランドの対岸にあるエリアで、神戸のランドマークである「神戸ポートタワー」や「BE KOBE モニュメント」があります。なかでも、パーク内にあるウォールアートは、まるで海外の路地にあるような色遣いが素敵で、通る度に写真を撮ってしまいます。特に、夜はライトアップされているので日中とはまた違う雰囲気が楽しめるのでおすすめです。また、メリケンパークの噴水広場では、18:00~21:00の間、ジャズの音楽とともに噴水と光のショーが開催。子どもたちも大はしゃぎしていました。ちなみに、雨が降っていたとしても立ち寄ってほしいんです。なぜかというと、水たまりを使えSNS映えする写真が撮れるから。どんな状況でも楽しむのが旅の醍醐味。ぜひ、お買い物のあとに立ち寄ってみてください。
住み慣れた神戸の街について、「お土産探し」を通して深堀りできた旅
旅と言えば県外。ずっとそう思っていましたが、住み慣れている神戸の旅を通して「近場でも十分楽しめるし、案外知らないこともたくさんあるんだな」と気付きました。神戸タータンやKobe INK物語ができた意味を知っている地元民は少なく、わたし自身もこの記事を発信するために文章を書こうとしたことで、その意味を深く知れました。海も山もあり、自然豊かで、歴史ある建造物と近代の建物を融合した街・神戸。ぜひ、神戸らしさが詰まったスペシャルなお土産を見つけに、遊びに来てください。
◆NAGASAWA神戸煉瓦倉庫店
住所:兵庫県神戸市中央区東川崎町1-5-5 ハーバーランド煉瓦倉庫南棟
電話番号:078-371-8130
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜日
◆神戸ハーバーランド
住所:兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目
◆メリケンパーク
住所:兵庫県神戸市中央区波止場町2
◆この記事を書いたメンバー

ひろみさん(六期生)
神戸在住のトラベルイラストレーターで乳がんサバイバー。小学生年子姉妹の母でもある。南国、自然、健康・美に関すること大好き! 吉方位旅行がマイブームで、旅の思い出を絵にしている。子連れでも、抗がん剤治療していても、旅は気軽にできる! ということを発信できれば……という思いで旅色LIKESに参加中。