【京都在住ライターのご近所さんぽ】京都迎賓館と周辺を歩く
京都在住の旅色LIKESライター・ちあきです。桜色の季節が終わり、蒸し暑い夏へ向かう前の京都は、ほんの一瞬の間爽やかな季節が来ています。今回は、旅色LIKESメンバーの皆さんと京都御苑内にある京都迎賓館の見学の後、市営地下鉄丸太町周辺をお散歩してみました。
目次
日本の伝統的技能の粋を凝らした、京都迎賓館
京都迎賓館は海外からいらっしゃるお客様方を接遇するため、平成17(2005)年に京都御苑内に建設されました。日本の技術の粋を凝らした素晴らしい和風建築物のなかに、豪華な調度が並んでいます。
東京にも迎賓館赤坂離宮があるんですけど、そっちはお城みたいな洋風建築です。
京都に住んでる私は、迎賓館赤坂離宮に行ったことはあったんですけど京都迎賓館には行ったことがなかったので、今回のおさんぽを楽しみにしてました。京都迎賓館を見学するには、宮内庁の公式HPから事前に予約する必要があります。予約受付の開始日が決まっているさかい、見学したい人はチェックしておくことをおすすめします。
さて、今回は私も参加している旅コミュニティ「旅色LIKES」のメンバーのみなさんと一緒におさんぽです。集合場所は清和院休憩所。京都御苑の東側、仙洞御所(せんとうごしょ)のそばにあります。地下鉄の駅からちょっと遠いさかい、余裕を持って来はるほうがよろしいえ。
休憩所でこれから始まる見学コースでの注意点などを聞きました。メンバーのみなさんも見学が始まるのを心待ちにしたはります。
内部は基本的には写真撮影OK。
みなさん、説明を聞きながら思い思いに見学したり、写真撮影したりを楽しんだはりました。
ガイドさんは宮内庁の職員さんで、物静かに丁寧に案内をしてくださり、豪華なお部屋や美しいお庭を堪能。
「現代和風」の創造を目指して設計されているそうで、落ち着いた装飾、木や漆、金箔、絹などをふんだんに使った和を感じさせるお部屋が並びます。
歴史の証人、蛤御門
迎賓館を堪能した後は、いつものようにお散歩してみました。
まずは、御苑を横切り“禁門の変”で知られる蛤御門(はまぐりごもん)まで。
禁門の変とは、元治元(1864)年長州藩が京都に出兵し、会津や薩摩などの藩兵と蛤御門付近で戦って敗れた事件です。歴史の詳しい人はよう知ったはるん違うやろか。
今でも御所の蛤御門には、この時に着いた鉄砲傷が残っています。
◆蛤御門
住所:京都府京都市上京区烏丸通下長者町上ル元浄花院町 龍前町605
いのししがいっぱい、護王神社
京都御苑を出たら、お向かいにある護王神社へ行ってみました。
護王神社は和気清麻呂を祀る神社で足腰の神さんといわれています。
ここへは足腰が痛い人たち以外にもマラソンとかサッカーの選手がよくお参りに来はるんです。
なんといっても護王神社の特徴は、いのししがぎょうさんいはる事。
鳥居を守ったはるのは、狛犬なら狛猪ですし、お手水にもいのししがたくさん。神社のいたるところにいました。
もちろん、おみくじも。
◆護王神社
住所:京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385
電話:075-441-5458
参拝時間:6:00~21:00 ※授与品、御朱印、ご祈祷 9:30~16:30
大丸百貨店の創業者の邸宅、大丸ヴィラ
さてさて京都おさんぽは、まだまだ続きます。
護王神社にお参りをして、大丸ヴィラの前を通ってみましょか。
この大丸ヴィラは大丸百貨店の創業者の邸宅として建てられたチューダー朝の洋風建築物です。いつもは非公開やさかい見られへんけど、時々公開したはるさかい要チェックです。
◆大丸ヴィラ
住所:京都府京都市上京区春日町433-2
現役最古の官公庁の建物、京都府庁旧本館
大丸ヴィラの前を通り、丸太町通りを西へ行くと京都府庁があります。
今回は明治37(1904)年に建築され、今も現役で使用されている日本最古の官公庁の建物・京都府庁本館に寄り道してみました。
旧本館は2階建てのレンガ造りの建物でクリーム色と白の淡い色の外観が貴族の邸宅のような雰囲気を醸し出しています。赤いじゅうたんが敷き詰められた旧知事室や、円形の椅子が並び豪華なシャンデリアがきらめく旧議場などを見学できるんです。桜の頃には、中庭に咲く花が階段の中二階から古いガラスの窓に映ってゆらゆら揺れる景色が。旧本館の1階には、salon de1904というカフェもあって、レトロな雰囲気のなかでおいしいコーヒーをいただくことができます。
もう一つ、京都府庁の敷地内にはTVでおなじみの建物があります。
今は文化庁が入っている建物ですが、もとは府警本部の建物でした。昔の2時間枠のサスペンスドラマで警察の建物としてロケに使われていた場所やさかい、知ったはる人もけっこういはるんやないやろか。
◆京都府庁旧本館
住所:京都府京都市上京区 薮ノ内町
公開日:火~金曜日、第1,3,5土曜日
開館時間:10:00~17:00
創業300年老舗香りの博物館、薫習館
レトロな京都府庁本館を堪能した我々は、また、烏丸通りへと戻っていきます。烏丸御池から下へしばらく歩いたら、「香」の文字が書いてあるビルが見えます。
目的地、薫習館(くんじゅうかん)です。ここは、京都を代表する老舗のお香やさんの松栄堂さんが運営したはるお香の博物館。
カフェの入り口のようなおしゃれな入口に近ずくと、あたりはお香のええ香りがしてます。内部は香道で使用される記号を配した大きな照明や、香りをテーマに様々な体験ができるコーナーがあります。かおりBOXといって天井からぶら下がってる3つの箱の中がそれぞれ違った香りで満たされてる仕掛け。
訪れたみなさんは、思い思いに香りを体験したはりました。
人気は博物館の一角に設置されてるお香のガチャです。
1回500円で、匂い袋とお香の2種類があります。
家で焚くお香はいっつもおんなじやし、たまにはどれが出るかわからんっていうのもわくわくして楽しいなぁ。
◆薫習館
住所:京都市中京区烏丸通二条上ル東側
電話:075-212-5590
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休
町家を改装した素敵なショップ、然花抄院
気が付いたら、今日もぎょうさん歩いてました。
ちょっと甘いもんでも見ていきましょか、という事で最後に然花抄院(ぜんかしょいん)京都室町本店さんに立ち寄りました。
然花抄院さんは、紙の器で焼きあげたカステラが有名な和菓子屋さん。室町通りのある古いお店(たな)を改装したお店は和の雰囲気の中にモダンさが溶け合って、素敵な空間です。
カフェスペースもあって、凝った飾りつけのパフェなどが食べられます。いつも混んでるさかい予約してから行かはったほうがよろしいかも。
◆然花抄院 京都室町本店
住所:京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1
電話:075-241-3300
営業時間:11:00~18:00(喫茶LO 17:30)
たまにはみんなでお散歩も
いつもは一人でぶらぶらするお散歩道ですけど、お昼から始まって約4時間半のリアルご近所さんぽ、たまには大勢でワイワイ言いながら歩くのも楽しかったなぁって思った一日でした。
またそのうち、機会があったらご一緒してくださいな。
それでは、本日はこの辺で。