【長野】 「松本はしごマップ」でお得に楽しむ! 松本ツウの筆者おすすめ、雨の日でも楽しめる屋内施設8つ

旅先で雨にあうことも増える梅雨シーズン。毎月のように松本を訪れている筆者が、昨年「松本はしごマップ」を基点に、雨でも楽しめる屋内施設8つを巡った様子をご紹介します(今年も開催中です!)。「松本はしごマップ」はスタンプを5個集めるとクリアファイルがもらえるので、なんとか集めようと奔走! ファイルのほかにもそれぞれの参加店で特典がもらえ、リトルプレス専門書店や老舗洋菓子店、県民に愛される地方紙の新たな文化発信拠点など……魅力的な施設を訪れるきっかけになり、松本をより深く知る旅になりました。
目次
市内81カ所で利用できる「松本はしごマップ」!

私は松本市美術館で入手。マップにスタンプラリーがあるのでマップとチケットは人数分ずつもらいましょう(写真は昨年度のもの)!
各店舗や市の観光情報センターで配布されている「松本はしごマップ」。飲食、宿、観光などの施設を記載したマップで、掲載された店を利用すると、各種サービスを受けられる「はしごチケット」がもらえます。今季(2024年6月~来年5月)は81カ所で利用できます。
草間彌生のインスタレーションが素敵な「松本市美術館」
草間彌生さんの貴重な初期作品から最新作、上條信山(しんざん)さんの書、田村一男さんの油彩画など、松本にゆかりのある作家の作品を常設展示しています。入り口前の広場には草間さん作品の中で最大級の彫刻《幻の華》(2002)が据えられ、松本市美術館=草間彌生の美術館? と見紛うほど草間彌生ワールド全開です。
これら全てがもう草間彌生の作品と言っても過言ではない! 美術館の中に入らずファサードやオブジェだけでも十分楽しめますが、せっかくなら期間限定開催の草間彌生の展示会も見ていきましょう。市内では水玉で飾られた草間バスも走っています。
◆松本市美術館
住所:松本市中央4-2-22
電話:0263-39-7400
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)、12月17日
※4月30日、8月5日・13日・19日・26日は開館
※展示替えのため休室の場合あり
◆特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」
会期:~2025年3月31日(通年展示)
あっと驚く外観の「栞日」
松本市美術館の近くでお蕎麦ランチ後は、話題の書店へ。地図を見ながら「あの辺だよね」と指差した先には、昭和の雰囲気の電気屋さんが。でも続々と人が入って行きます。「栞日」はカフェを併設したリトルプレス専門書店で、2階は壁一面にたくさんの本棚があり、コーヒーを飲みながら気になる本を手に取ることができます。今年は書籍を購入してはしごチケットを提示すると、珈琲1杯分の珈琲豆がいただけます。
◆栞日
住所:松本市深志3-7-8
電話:0263-50-5967
営業時間:7:00~20:00
定休日:水曜日
落ち着ける休憩所に居座ってしまいそう! 昔ながらの銭湯「菊の湯」
「栞日」の窓から見えた「菊の湯」は、「栞日」のオーナーが2020年より継承しています。渋い雰囲気×可愛いイラストの違和感についつい気になって見てしまう「菊の湯」。ロッカーには可愛いデザインの広告がたくさん貼られています。「栞日」が経営を受け継いだ際にクラウドファンディングで資金を募り、リターンとして作られたものです。床は昔ながらのタイル張りで浴槽は3つ、別に湧水を使った水風呂がひとつ。水風呂は日・月曜日のみです。番台には大学生くらいの若い女性が。最近東京の銭湯でも若い人が働いているのを聞きますが、ここもそうだったようです。
2階は落ち着く畳の休憩スペースが広がり、さらにワクワクしちゃいます。電源もWi-Fiもあるので、平日に来ていたらここで仕事していたと思います。
「はしごチケット」は前に行った店のチケットを見せたら特典をもらえて、さらにそのお店のチケットを次のお店につなぐシステムになっているんです。松本市美術館でもらったチケットにアンケートを記載して菊の湯で入浴すると、特典の牛乳と次のお店につなぐはしごチケットがもらえました。
菊の湯は、昔ながらの銭湯を楽しめるだけでなく、ゆるい時間の流れる空間で居心地抜群です。さらにこの銭湯では、火曜日にコミュニティナースが番台をしているので健康上の困り事を相談できます。リンクワーカーのいる豊岡市のだいかい文庫にちょっと似ています。また、大学生が子供に勉強を教えるということもしていて、これは鳥取の不真面目商店もやっていたこと。このように生活の一部である図書館や銭湯にコミュニティの役割を持たせている施設が近年多くなってきています。
◆菊の湯
住所:松本市中央3-8-30
電話:026-33-21452
営業時間:15:00~23:00(日曜7:00~23:00)
世界的建築家が手掛けた「まつもと市民芸術館」
こちらはお金を払わなくても「松本はしごマップ」と「はしごチケット」をもらえるので、一番はじめに行くのがオススメ。世界的建築家・伊東豊雄さんが設計した松本の代表的な文化施設で、曲線が美しく、奥行きがかなりあります。2階に続く大階段が素敵で、2階にはもともとレストランだったと思われる場所がフリースペースになっています。電源もあるので、ここもテレワークスポットとして覚えておこう。
◆まつもと市民芸術館
住所:松本市深志3-10-1
電話:0263-33-3800
開館時間:8:30~22:00
長野県民に愛される"しんまい"の新しい本拠地「信毎メディアガーデン」
素敵な建物だと思ったら、やはりこちらも伊東豊雄さんの設計。長野県民が愛する"しんまい"こと信濃毎日新聞の新しい松本本社として2018年にオープンしました。1~3階は市民に開放するコミュニティーゾーンと、信州の食材を楽しめるカフェやレストラン、食品やギフト、アウトドアグッズなどが揃うテナントが入るショップゾーン、4・5階は信濃毎日新聞社の中南信拠点となる松本本社、信毎メディアガーデンの開業に合わせ創刊したMGプレス編集室が入居しています。
2階の「ポムジェ」には、りんごなど信州産フルーツを使った菓子やリンゴジュースなどの商品がたくさんあり、お土産選びにピッタリ。
◆信毎メディアガーデン
住所:松本市中央2-20-2
電話:0263-32-1150
市民から絶大な人気「マサムラ洋菓子店」
1966年創業の老舗のお菓子屋さん。来店者の7割以上地元民と、地域に根付いた洋菓子店です。前日にもうひとつの店舗ですでにお菓子を買っていたのでこちらでは購入しなかったのですが、はしごチケットを使うと全品5%オフ! 看板商品の「べビーシュークリーム」をはじめ、シュークリームは5種類くらいあってすごく悩みます。ここは焼き菓子も種類が多いので、また行ってみたい。
◆マサムラ洋菓子店 上土店
住所:松本市大手4-3-9
電話:0263-35-9571
営業時間:9:00~18:00
定休日:火曜日
スタンプ達成特典交換のため訪れたパン屋さんで出会ったアレ
このマップの対象のお店は80店舗ほどあるのですが、スタンプを集めた特典をもらえるお店は7軒(クリアファイル景品。スタンプ40個集めてタンブラーをもらえるお店は2軒)。17時くらいでお店が閉まってしまうお店が多いのですが、夜まで開いている珍しいパン屋さんが松本駅前にありました。
創業の明治40年から現在まで、保存剤、添加物は使わず、天然酵母のパンを作り続ける「フレッシュベーカリームラタ」。なんと旅色LIKESライター・みっちゃんさんの記事で気になっていた牛乳パンを発見!

友人と一緒に無事特典のクリアファイルをいただきました
ずっしり重い牛乳パン……。大きな口を持つ私でもこの分厚いパンは口に入らないです。ちょっと甘めのブリオッシュに甘さ控えめのクリームたっぷりの牛乳パン。私も食べ比べしてみたくなりました。
◆フレッシュベーカリームラタ
住所:松本市深志1-2−33 IMビル
電話:0263-32-3325
営業時間:6:30~17:30
定休日:月曜日
「松本はしごマップ」で自分では見つけられなかったお店に出会えた!

「松本市はかり資料館」ではポストカードがもらえる
今回「松本はしごマップ」を手に入れたことで自分では行かなさそうなお店に入ったり、特典をたくさんもらったりして松本の街を満喫しました。まだまだ行きたいお店もあるのでまた松本の新しい魅力を探しに行きたいと思います! みなさんも雨が降っても楽しめる屋内施設で、スタンプラリーの旅をしてみてはいかがでしょうか。