【JALふるさとアンバサダーがリポート】道後温泉で癒しのタイムトリップを体験
アテンションプリーズ! 2024年4月より地元愛媛に移住しているJALふるさとアンバサダーの佐々木裕子です。今回は明治・大正ロマンの湯の町、道後散策に行ってまいりました。日本最古の温泉といわれる「道後温泉本館」が約5年半の保存修理工事を経て、遂に7月11日に全館での営業を再開しました。観光で訪れる人達だけでなく、毎日通っていらっしゃる地元民もこの日をとても心待ちにしていました。今回は華やいだ道後の街をみなさまにご紹介します。
目次
道後温泉とは
愛媛県松山市にある「道後温泉」は、約3000年の歴史がある日本最古の温泉です。3つの温泉施設があり、泉質はすべてアルカリ性単純泉。なめらかなお湯で湯治にも利用されています。その昔、傷を負った白鷺が毎日その湯に浸かって傷を癒した伝説もあり、今でも白鷺が道後温泉のシンボルです。
リニューアルされた「道後温泉本館」
道後地区にある18本の源泉からお湯が運び込まれている「道後温泉本館」。公衆浴場としては初めて国の重要文化財に指定された施設です。今年7月にリニューアル工事を終え、約5年半ぶりに全館営業再開しました。建物は3階建てで、1階は浴場、2階は休憩室や展示室、3階は個室の休憩室。特に2階の「神の湯 二階席」は、誰もが利用できるとても開放的な休憩室でお風呂上りに一息つくことができます。お茶とお菓子をいただきながら道後の街を眺めると、 ゆったりとした時間が過ぎていきます。
◆道後温泉本館
住所:愛媛県松山市道後湯之町5-6
電話:089-921-5141
※営業時間や入浴料がそれぞれ異なるため、詳しくは公式HPをチェック
夕方の柔らかな風を感じながら向かったのは、道後温泉本館北側にある「玉の石」。出雲の神様であると大国主命(おおくにぬしのみこと)と少彦名命(すくなひこのみこと)が伊予の国を訪れた際、病気になった少彦名命を道後の湯に浸からせたら元気になって、玉の石の上で舞ったという伝説があります。今でも少彦名命の足跡が残っているのだとか。ひしゃくでお湯をかけてお祈りすると、願いが叶うといわれています。
小高い丘を登ると「道後温泉・空の散歩道」に到着。ここでは、足湯に浸かりながら道後温泉本館や温泉街を見下ろすことができます。ほかにも道後の街中には9か所の足湯があるので、ぜひ訪れてみてください。
◆道後温泉・空の散歩道
住所:松山市道後湯之町4-30
営業時間(足湯):6:00~21:00
定休日:無休
料金:無料
「道後着物」で『坊っちゃん』のヒロインに
松山といえば、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台となった場所です。着物レンタル店「道後着物」は通常の着物レンタルのほかに、『坊っちゃん』に登場するマドンナのような袴スタイルをレンタルすることも。着物に袖を通し、道後の街の散策に出かけました。
◆道後着物
住所:愛媛県松山市道後湯之町14-19 1F
営業時間:10:00~17:00、土日祝日 10:00~18:00 ※返却は17:00まで
定休日:月曜日、第3日曜日
身体も心も魅了される「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」
「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」は飛鳥時代をイメージした建物。こちらでは全国でも珍しい加温も加水もしていない源泉かけ流しの「美人の湯」を満喫でき、本館にはない露天風呂も楽しめます。
◆道後温泉別館 飛鳥乃湯泉
住所:愛媛県松山市道後湯之町19-22
電話:089-932-1126
※営業時間や入浴料がそれぞれ異なるため、詳しくは公式HPをチェック
「華ひめ楼」でお座敷体験
風情ある門構えをゆっくりと開くと、芸妓(桜吉さん)がお出迎えしてくれました。そこは別世界、外の喧騒から一気に静寂に包まれました。緊張の面持ちで店内に入ると、店の奥に位置する中庭の深い緑と赤のコントラストが目に飛び込んできます。
2階に上がると、芸妓のみなさんが和太鼓、三味線、銭太鼓を演奏しています。人生初の三味線・和太鼓・銭太鼓の、柔らかくどこか懐かしく心に響く音色にすっかり魅了されました。わたしも教わりながら和楽器を体験。いい音色が出せるようがんばりましたが、芸は一夜にしてならず……。
その後、芸妓の桜吉さんからお抹茶の手ほどきを受け、自分で選んだお茶碗でお抹茶立てを体験。お抹茶は目にも美しく、まったり、ほっこり。季節の和菓子と一緒にいただきます。日本文化を改めて感じる心地よい時間を堪能しました。
◆華ひめ楼
住所:愛媛県松山市道後湯之町13-4
電話:089-945-5151
営業時間:11:00~13:30、18:00~24:00
定休日:日・月曜日
料金:お抹茶・和菓子セット単品 1,650円
湯の香りをまといながら「道後ハイカラ通り」を街歩き
道後温泉本館と道後温泉駅を結ぶ「道後ハイカラ通り」。昔ながらのお団子屋、今治タオルなどの特産品やお土産を扱うお店が約250メートルぎっしりと立ち並んでいます。色とりどりの浴衣を着て歩く人も多く、その名の通り「ハイカラ」で賑わっている雰囲気がわくわく感を高めてくれます。
ここで特におすすめなのが、蛇口からでるみかんジュースを楽しむ「愛媛の食卓1970」。愛媛柑橘は40種類以上ありますが、店内ではそのうち20種類のミカンジュースを用意しています。たくさんの蛇口の中から好きなみかんジュースを注ぐのですが、種類があり過ぎて迷います。専用のカップに注いだ後は、一気に飲み干しました。フレッシュで濃厚なジュースに大満足。
◆愛媛の食卓1970
住所:愛媛県松山市道後湯之町12-30
電話:089-993-5281
営業時間:10:00~20:00、土曜日 9:00~21:00
定休日:不定休
料金:220円~400円 ※品種によって異なる
さいごに
そろそろ日も暮れてきましたので、ゴールの道後温泉駅へ。湯の香りをまといながら、夕刻の風情溢れる道後の街を後にしました。道後温泉には、いいお湯沸いとるけん。みなさまのお越しをまっとるけんね~!