【東京・立川】日常がバカンス! 地元を歩くように巡る「聖(せいんと)☆おにいさん」の世界

今年の冬に実写映画が公開される「聖☆おにいさん」をテーマにした旅行プランを、旅色LIKESメンバーのじゅんが考えてみました。物語の主人公は、キリスト教の始祖・イエスと仏教で真理に目覚めたブッダ。ルームシェアをして休暇を楽しむコメディ漫画です。日本の文化を交えながら、宗教の知識なしに見てもクスッと笑ってしまう物語。舞台となっているのは、東京の西側にある「立川」です。2人の神様の視点で歩けば、日常生活もバカンスになるかも!? 地元を散歩する気分で、のんびり過ごしてみるのはいかがでしょうか。
目次
<旅のスケジュール>

私が考えた「聖☆おにいさん」の世界に浸る旅行プランはこちらです! 旅は午前中にスタート。途中でスイーツや昼食を食べて、最後に立川市民の定番お出かけスポット「昭和記念公園」を目指します。
多くの商業施設が立ち並ぶエリア「JR立川駅 北口」

駅前のシンボルでもある赤いアーチは塗り替え前、水色だった
旅のスタートは、物語の舞台となる「JR立川駅前」から。「聖☆おにいさん」だけではなく、他のアニメでも登場する立体遊歩道の風景は、立川の象徴的な場所になっています。北口エリアにはもともと米軍立川基地があり、1997年に返還。その後は大規模な都市計画が進められ、今では多くの人々が行き交う場所となりました。
◆JR立川駅
住所:東京都立川市曙町2丁目
電話:050-2016-1600
かつて映画館があったことでその名が付いた「シネマ通り商店会」

シネマ通り商店会の入り口
JR立川駅から約5分歩いたところにある「シネマ通り商店会」。物語ではイエスとブッダが暮らす商店街のモデルになった場所です。かつては映画館があったことから、「シネマ通り商店会」と名付けられたそう。マンガの中にはモデルとなった実在するお店も登場しています。そのうちの2つのお店へ行ってみることに。

物語の中でも「もとだれ」はしっかり登場
まずは、シネマ通り商店会の入口にある「石坂商店」。立川観光協会推奨の「もとだれ」を製造・販売するお店です。もとだれは甘さ控えめの濃厚醤油で、好みに合わせて調整ができる万能調味料。店の前にある自動販売機にはよーく見ると、ジュースと一緒に並ぶもとだれが! 気になる方はぜひ、立川の味をお試しください。

「立川名物 幸せの味 あんどーなつ」(230円)
さらにシネマ通り商店会を3分ほど歩いて行くと、和菓子屋の「井筒屋」があります。店の中に入ると、店主のおじいさんが優しくお出迎え。ここでは漫画を読んだらきっと食べたくなる 「立川名物 幸せの味 あんどーなつ」を購入。一口大の大きさで、甘すぎない和菓子屋さんのあんこが絶妙。小腹が減った時にもピッタリです。
◆シネマ通り商店会
住所:東京都立川市高松町3丁目
◆石坂商店
住所:東京都立川市曙町2-32-5
電話:0120-063-339
営業時間:10:00~19:00
定休日:日・祝日
◆井筒屋
住所:東京都立川市曙町2-28-11
電話:042-522-4433
立川駅の北口と南口を結ぶ東地下道で「トンネルアート」を楽しむ
一度立川駅まで戻り、駅の北口から南口までをつなぐ東地下道で「トンネルアート」を楽しみましょう。地下トンネルに広がる壁いっぱいのアートは、障害のある作家さん達がそれぞれ想いを込めて描いたもの。通るだけではもったいない! と思うほどカラフルでワクワクする道です。もう一つある西地下道には、立川市の小中学生が描いたアート作品を楽しむことができます。
迫力がすごい!町の鬼門を守る「オニ公園(錦第二公園)」
JR立川駅から徒歩約5分。物語の中でも登場する赤オニのすべり台が主役の「錦第二公園(通称:オニ公園)」。この赤オニを見て泣く子はいないのかと思ってしまうほど、迫力がある公園です(笑)。アニメやドラマのロケ地としても有名ですが、春には桜が咲き、お花見スポットとしても人気。ちなみに鬼のすべり台は、オニ公園が旧立川市役所の鬼門の方角にあることから、町を守ってもらうために作られたそうです。
◆錦第二公園(オニ公園)
住所:立川市錦町1-5-13
お昼は「中華料理 五十番」で地元名産のうどを使った「うどラーメン」を食べる

立川市は都内でうどの生産量が1位。うどラーメン(950円)
ランチは地元の人も通う「中華料理 五十番」へ。週末は列を作るほどの人気店で、立川市産のうどを使用した「うどラーメン」を食べましょう。シャキシャキの「うど」などの野菜に、イカやうずらのたまごが入っている餡かけ風ラーメン。ボリューム満点ですが、野菜たっぷりで味付けが濃くないので、ペロリと食べられます。店内は3階まであり、大人数はもちろん、お店の方が細やかな対応をしてくれるので一人でも入りやすいお店です。
◆中国料理 五十番
住所:東京都立川市錦町1-4-5
電話:042-522-7472
営業時間:平日11:00~15:00、17:00~21:00、土日祝11:00~21:00
定休日:月曜日、お盆、年末年始
立川のパワースポット「諏訪神社」でお参り

立川のパワースポットと言われる諏訪神社。長野の諏訪大社から分祀された神社で、建御名方神が祀られています。ご利益は勝利祈願・商売繁盛・子授かり・安産祈願・厄払い。珍しい目の神様とアマビエの像があります。広い境内には、中学生までを対象とした相撲道場も。毎年夏には立川を代表とする例大祭が行われ、お神輿に山車が練り歩き、神社の境内にも多くの屋台が並びます。
◆諏訪神社
住所:東京都立川市柴崎町1-5-15
電話:042-522-5806
主人公の2人も訪れた立川市民の定番お出かけスポット「国営昭和記念公園」

控えめな花が可愛い
立川といえば国営昭和記念公園を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。広大な敷地は東京ドーム約35個分! 年間を通して季節の草木や花を楽しめて、紅葉のシーズンはライトアップもされる人気スポットです。物語では2人も訪れていたほど、立川市民定番のお出かけ先。可愛らしい花が咲くハーブ園もあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

園内にあるカフェ
園内では池でボートが楽しめるほか、14kmのサイクリングコースもあるので、退屈しないで過ごせます。普段乗る機会の少ない二人乗り自転車もありますよ。敷地内に立つカフェでは歩き疲れたらひと休みをして自然に癒されるのもよし、芝生の上でレジャーシートを敷いてピクニック気分を満喫するもよし。自然の中で気分をリフレッシュするおすすめの過ごし方です。
◆国営昭和記念公園
住所:東京都立川市緑町3173
電話:042-528-1751
入園料:大人450円、小学生無料
営業時間:3月9:30~17:00、4~9月9:30~17:00、 10月9:30~17:00、11~2月9:30~16:30
みどりの文化ゾーン/3月8:30~17:00、4~9月8:30~18:00、10月8:30~17:00 、11~2月8:30~16:30
地元を散策する気分で、バカンスを楽しんでみては?
選んだ本:聖(セイント)☆おにいさん
著者:中村光
場所:東京都立川市
移動手段:徒歩
誰と行くか:一人、友人、公園で遊びたい元気なファミリー、アート好きの方も!
予算:1,500円程度(昼食代、昭和記念公園入園料)+おやつ代別途
立川は買い物や仕事で来ることが多いですが「聖☆おにいさん」を読んで歩くと、普段とは違うノスタルジックでローカルな風景を堪能することができました。「文化のまち」としても注目を浴びている立川は、歩いているとあちこちでアートに出会えるのも魅力の一つです。ゆるりと1日を過ごすのにはぴったりな場所ですよ。