いつもと違う楽しみ方で “道のり”を楽しむ旅がいい!
目次
こんにちは! 走ると汗ばむ季節になってきましたね。
今日は、東京・世田谷線のランニング旅を紹介したいと思います。東京に住んでいる方は、ぜひぜひ気軽に真似してもらえればと思います^^
スタートは世田谷公園から
清々しい、世田谷公園。ここ自体がランニングスポットで有名なので、朝から走る人の姿も何人か見られました。でも私のランニングは、ランニング旅! “旅”なので、世田谷公園を飛び出して、三軒茶屋に向かいます。
大通りだと車がビュンビュン通っているので、一本入った道をランニングすることに。とっても静かで交通量も少なく、ランニングに最適。せっかくなので三軒茶屋のディープな三角地帯を通ってみると……狭くて入り組んだ道、少しのお酒の香りと夜の賑やかな空気が残っていて大人の気配を感じました。夜だと足を踏み入れるのに勇気がいる場所も、昼間ならへっちゃら! 探検する気持ちで駆け抜けていきます。
走っていると、とある一角で唯一開店しているお店を発見しました。
ご夫婦で切り盛りしているお豆屋さん
お豆屋さん! 店頭で豆を炒っているので、豆の甘くて優しい香りが漂っていました。品数が多く、昔ながらの佇まいがとても素敵。パッケージや商品POPの手書き感もたまりません。ほっとするような懐かしい気分になりました。
お豆屋さんでしばらく会話を楽しんだあと、ご主人に教えてもらった「キャロットタワー」へ行ってみることにしました。キャロットタワーの26階展望スペースはなんと入場無料。無料だなんて嬉しい! 東京に住んでいても意外と知らない人が多いそうで、なにを隠そう、私もそのひとりでした(笑)
登ってみると……見晴らし抜群! すっきりとした空と住宅街が広がっています。キャロットタワーの麓から伸びる世田谷線の線路も眺めることができましたよ。せっかくなので、私が今日立ち寄りたい場所をチェック。距離感や位置関係を見ることができて「こんなルートを走るのか~」とワクワクしました。このあとのランニング旅への想像が膨らみます。
さあ、地上に戻ってランニングの再開!
2両編成の世田谷線は三軒茶屋を出発してから8つの駅を経て、下高井戸駅まで伸びています。隣を走っていると短い間隔で列車とすれ違うので、「次は何色の車両かな~?」と小さな楽しみができたりして、ルンルン気分。
そんな時、踏切で待っていると可愛いものを発見!
ランプの矢印がレトロな形で、思わずシャッターを押さずにはいられませんでした。列車とランプの点灯のタイミングが難しいので、連写するのがおすすめです(笑)
線路に沿って走ったあとは住宅地を抜けて、「松陰神社通り商店街」に到着。食べものに雑貨に、お洒落なお店がいっぱいです。お店を眺めながら商店街を走り抜ける楽しさったら、ない。
しばらく走っていると、むむむ……なにやら平日の昼間から列のできるお店が前方に見えてきました。気になるので足を止めてみると、おでんの具材などを売る練りもの屋さん。私も、紅生姜のはいった「松蔭ジンジャー」というものをゲットしてみました。ネーミングセンスもなかなかGOODです。地名にあやかって付けたんだそうですよ。もちろん、味も美味しい! ランニングの途中にちょうどいい大きさで、大満足でした。
続いて、豪徳寺へ
商店街をあとにして豪徳寺へ向かいました。豪徳寺といえば……招き猫!
猫の数が圧巻!!! ここは、猫と縁のあるお寺なんです。海外からのお客さんもいて、人気の高さが伺えました。境内はもちろん、豪徳寺から一歩外に出た緑道の入口や商店街にも招き猫の姿がちらほら。お店の前やディスプレイで猫の姿を発見すると思わず嬉しくなっちゃって、招き猫を探すようにグングン楽しくランニングができましたよ。
すると道中に、はっと目の止まるお店が!
こちらは本物のネコ。和菓子屋さんの看板ネコだそうです。かわいい~
気になるところがあればすぐに立ち寄れる、っていうのがランニング旅のいいところなんですよね。良い寄り道でした。
さぁ、ゴールの下高井戸も目前!
線路の周りは抜けるような青空。ゴールも近付いてきて、この日1日のランニング旅の思い出を早速振り返りながらのんびりと走ってみました。
途中で立ち寄ったお豆屋さんのご主人が言っていたお話が印象的で。
「線路沿いにお店があって、1日に何度も列車の通過音がするわけなんだけど、車両が短いから音も短くて全然気にならない。近所の子供が列車と競争して走っているという光景は日常ですよ」と。これって、線路沿いに住んでいないとなかなか感じない感覚ですよね。
列車について特に意識をしたことはなかったけれど、たしかに今回私も列車の隣をランニングしてみて、列車の音がすると「前方から列車がやってくるな」とか、「後ろから来る列車に抜かれる!」と今までには感じたことのないような感覚になりました。逆に、必死で走っていると列車の気配が一切気にならなかったり。なんだかいつもと違う楽しさを知ることができて、ランニング旅もまだまだ奥が深いな~と思いました。
と、その日の思い出や感情を振り返りながら、気持ちよくゴール!
環境や気の持ち方で、その場所が全く違うものになるから面白いな。さらに今回は、その街ならではの雰囲気とか考え方とか、世田谷線が線路沿いに住む方々にとても愛されていることなどがわかって、ほっこりする旅になりました。