色めく景色の中を走る、京都の美しい“紅葉ラン”
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ランニングをしていると頬に当たる風がひんやり冷たくて、どこからかキンモクセイの香りもしてきたり……秋の気配を感じる季節になりました。そこで今回は、秋にピッタリな“京都の紅葉を満喫するランニング旅”をご紹介したいと思います。
スタートは、朝の「清水寺」から!
修学旅行生や観光客でにぎわう「清水坂」。お店も早朝ということで閉まっていて、静けさが漂っていました。お店の準備をしている方にお話を聞いてみると、「古い建造物に囲まれた、朝の静かな雰囲気が好きです」とおっしゃっていました。地元の人にも愛される“京都の朝の空気”を感じられて、なんだか得した気分です。
「清水寺」も開館前で人もまばら。私自身、修学旅行や仕事の合間に何度か行ったことのある清水寺ですが、こんな空気は初めて! 静かな清水坂でランニングシューズが石畳を打ち付ける音を聞きながら、一気に坂を駆け下りました。
続いて「花見小路」へ
花見小路は、京都市の南北の通りのひとつで、祇園の中心を通るメインストリートです。お茶屋さんが並んでいて、夜になると大人な雰囲気が漂う場所ですが、清々しい朝の空気もなかなかいいものです。
石畳が敷いてある趣きのある道。写真の左下にチラッと見えているのは、実は赤色が定番の三角カラーコーン! 竹の覆いがしてあり、ちょっとした工夫ですが街の雰囲気を大切にする細やかさが感じられます。
こちらの場所も早朝だと人が少なくて、花見小路にある建物のディテールを見て楽しみながらランニングをすることが出来ましたよ。
ここから紅葉を目指して、山の方へ向かいます
緩やかな坂道が続き、体もポカポカ温まってきました。そうして南禅寺に到着! 入り口すぐの並木道を抜けると立派な三門が見えてきます。
高さおよそ22mで、日本三大門のひとつだそう。
私がランニング旅をした時は紅葉が始まったばかりで、ほんのり色付き始めているくらいでしたが、シーズンに入れば三門と紅葉のコラボレーションが絵になります。この時は登らなかったのですが、三門の上から紅葉を眺めるのもオススメです!
「永観堂」にも足を伸ばしてみました。ここも言わずと知れた紅葉スポット。
池の周りでは華やかな色の紅葉が楽しめます。以前、「桜、紅葉、紫陽花……四季折々の景色を走りながら楽しむ」という記事の中でもご紹介した場所。
どこを切り取っても絵になる場所なので、正直どこから写真を撮ったらいいか迷ってしまいます……! そんな時に私が使う技は、“本格的なカメラを使って撮影している人と同じポジションから撮ってみる”というものです(笑) 同じアングルで覗いてみると「確かに、ここからだと絵になる!」ということが多いので、どこから撮影をしたら良いか迷ったときはこの技を使っています。せっかく来たのでバッチリいい写真をカメラに収めたいですし!
ランニングをしながら紅葉を眺めていると……色付いた葉っぱは木から落ちる運命なのに、それを「美しい」と思うのもなんだか儚いな、、なんて思ったりしました。その儚さに惹かれているところもあるんですけどね。
最後は鴨川を通って、縁結びのパワースポット「下賀茂神社」へ
鴨川沿いに出ると空がパーッと開けて気持ちのいい景色が広がります。太陽の光に照らされてキラキラとした水面。涼しい風も吹いてきて、気分は最高。映画やアニメ、テレビドラマにも登場するスポットだそうです。
川沿いを進むと向こう岸へ渡れるように石が並んでいて、なんとその中に、亀が隠れているのを発見!
"鴨"川に並ぶ亀、遊び心があって可愛いですよね。私も渡ってみると童心に返るようなウキウキした気持ちになりました。
ここから下賀茂神社まで川沿いランを楽しみます。ちらほらとランニングしている人も。水面に雲が映るくらい川の流れも穏やかで、気持ち良かったです。本当に本当に気持ち良くて、好きなランニングコースベスト3に入るほどの場所になりました! 下賀茂神社では旅の締めくくりにふさわしく、静かな気持ちでお参りできましたよ。
京都はプライベートでも仕事でも何度となく訪れた場所ですが、ランニングをしながら紅葉スポットを巡るのは新鮮でした。走っていると、どこからか鐘の音が聞こえてきたり、「五重塔」が見えていたり、ふわっとお香の香りを感じることもできました。こんな体験、きっと京都だからなんでしょうね。そしてなんといっても、ランニング旅で色んな場所の紅葉狩りができた、というのがとてもいい思い出です。
みなさんも、いつもと一味違う京都を堪能しにランニング旅に出かけてみてはいかが?