富士山の水で仕込んだおいしいビールを求めて~富士吉田ビール旅~

山梨県

2021.04.22

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富士山の水で仕込んだおいしいビールを求めて~富士吉田ビール旅~

目次

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富士山×桜×五重塔の絶景

富士山麓の洞窟で出会った神秘

ビール豆知識①“水を磨く”

ビールまであと一歩

道の駅で醸造する、富士山の水で仕込んだビール

ビール豆知識②無色透明の水がビールの色を変える!?

旅の締めくくりは、夜空に咲き誇る大輪の花で

結論:「水がうまけりゃビールはうまい!」

こんにちは! “ビールおねえさん”こと古賀麻里沙です。

青い空、流れる雲、目の前に聳え立つ富士山! 本日のビール旅は、富士山に最も近い自然溢れるまち・山梨県富士吉田にやってきました。

「水がおいしいとビールがうまい」

今回の旅の目的は、富士山の雪解け水に触れ、パワースポットでパワーをチャージし、お目当ての出来立てクラフトビールを堪能すること♪ さぁ、富士山のお膝元で「富士吉田のビール旅」開幕です!

富士山×桜×五重塔の絶景

今回の旅で絶対に押さえておきたかったのが、こちらの撮影スポット。

新倉山浅間公園です。この場所から撮影すると大きな富士山と桜、そして五重塔を一枚の写真に収めることができるんです。いかがでしょうか? 桜の開花にはちょっと早い時期でしたが、富士山と五重塔の堂々たる佇まいが素晴らしいですよね。

ふぅ、空気がおいしいなぁ。こんなに美しい自然が溢れる場所で造られるビールは、どんなにおいしいんだろうか……と、ビール欲を高めていきます。このスポットへ辿り着くまでに398段もの長い階段を登ったので、もう喉がカラカラ! 順調にコンディションが整ってきましたよ。お次は美しい水を求めてぶらりと歩いてみます。

富士山麓の洞窟で出会った神秘

溶岩によってできた天然記念物「鳴沢氷穴」を探検してきました。一年中氷に覆われている洞窟内は竪穴式で、下へ下へと潜っていきます。狭いところでは高さが90cm程しかなく、通り抜けるのもひと苦労。溶岩に触ってみるとざらざらとした感触です。ポタポタと滴る水は天然のミネラルウォーターなんだそう。岩に軽く頭をぶつけながら(頭上注意!)、辿り着いたその先には……

なんということでしょう! ハッと息を呑むような美しい氷の世界が広がっていました。天井から染み出した水滴が凍って自然に出来た氷柱が青く光り、神秘的な雰囲気を作り上げています。寒さも忘れてついつい見入ってしまう程の迫力に、頭の中ではあの歌がリフレインしていました。

♪ありの~ままの~姿見せるのよ~
ありの~ままの~自分になるの~
何も恐くない
風よ吹け
少しも寒くないわ

氷穴の中の温度は年間を通して平均3度です。この日は3月下旬でしたが、0度でした。……少しも寒くない、というのはちょっと言い過ぎましたね。

ご覧の通り完全防備で、もはや誰だかわかりません(笑)

ちなみにこの後訪れた富士急ハイランドの最恐お化け屋敷・戦慄迷宮で、恐すぎて目を瞑ったまま歩いたっていうのは内緒の話。鳴沢氷穴の力を持ってしても、私はアナにはなれなかったようです。

ビール豆知識①“水を磨く”

ビールの9割以上を占めるのは、水です。設備の洗浄や冷却など、すべての工程で使用する分を合わせると、ビール1リットルを製造するために5~10リットルもの水が使われるそうです。

ビール醸造の工程に「水を磨く」という工程があります。水をそのまま使うのではなく、ミネラルなどを調整して「醸造用水」にするのです。ビールのタイプによって求められる水質が違うため、水を磨くことによってそれぞれのビールにあった醸造用水が作られます。

水はビールのおいしさを決める、大事な大事な原材料なんですね。

ビールまであと一歩

ビール飲みたいビール飲みたいビール飲みたーーーーーいっ! そろそろ舌と肝臓が騒ぎ出しました。いやいや待て待て、一旦落ち着こう。今日のテーマは「水がおいしいとビールがうまい」でしたね。まずは水の味を確かめないと。ということで忍野八海へ。

こちらも天然記念物に指定されているスポットです。どこまでも透き通った池の水。ここ、忍野八海は富士山の伏流水に水源を発する湧水池です。なかでも一番感動したのが、水深8mの池! 水底まではっきりと見えます。

この写真で伝わりますか? 優雅に泳ぐ鯉の姿も相まって、一見の価値ありの情緒溢れる空間です。カメラを向けると必ず入ってきてくれる金色に輝く鯉を発見しました。何か御利益がありそうですね♪

それでは富士山の水を味わいましょう。

手を伝って流れ落ちる自然の水。たっぷりとすくってゴクリ、ゴクリ。冷たくって……うんまーい! 透明度が高い新鮮な水をたっぷり堪能し、パワーもみなぎってきました。エネルギーもたっぷりチャージできたので、いよいよガソリンを注入しに行きますよ~!

道の駅で醸造する、富士山の水で仕込んだビール

さぁさぁさぁっ!!! 今日の一番のお目当てはここです!

道の駅「富士吉田」。なんとこちらには、ビール醸造所併設のビアレストラン「ふじやまビール Harvesterrace」があるんです。店内にはキラキラと輝くドイツ製のビールの仕込み釜が並んでいて、う、美しい!! 興奮しちゃう!!!! 今日眺めてきた豊かな自然に囲まれ、富士山の新鮮な水で仕込まれたビールをいざ、飲みに! もう胸の高鳴りが止まりません。

まずは飲み比べセットを頼んで好みの味を探します。

写真左のビールは、軽やかな飲み口でキレ味がよく、クリアな喉越しのピルス。これが一番人気なんだそうです。真ん中はフルーティーな甘い香りに柔らかな口当たりのヴァイツェン。右は麦芽のコクが香ばしく、深い味わいのデュンケルです。うんうん、一番人気なだけあって、ピルスの爽快感クセになる! 私もピルスが一番好みだったので、大っきいの、頼んじゃいました。

空腹は最高のスパイスと言いますが、ビールに限っては乾きがそれにあたりますね。焦らしに焦らされて枯渇しきった舌の上に染み渡っていくビールは、ほかの何ものにも代えがたい、まさにお口のオアシスです。

ビールに合わせておつまみもたくさん頼んで、モリモリ食べました。

食べ応え抜群の特製スペアリブ。最高の肉々しさ! 肉に真剣に向き合い、骨にかぶりついて豪快にいただきまーす!

口の中いっぱいに旨みが広がり、たまらずこの表情。うんまい! すかさずビールを流し込みます。

ぷっはぁ~~~。香ばしさのあるデュンケルとよく合う~。

続いて、ふじやまビールを練り込んだパキッとジューシーなソーセージと、出汁がたっぷりと溶け込んだアサリのビール蒸し。ビールを使った料理は間違いなくビールとの相性バッチリです!

そして、店員さんおすすめの人気メニュー・プレミアムカツカレー! 揚げたてサクサクのカツの存在感がすごい! これだけ食べた後でもまだまだ食べられちゃう自分の胃袋が怖いです。

お家にもこの感動を持ち帰りたいので、お土産まで買っちゃいましたよ。スペアリブにソーセージに、1リットル缶の特大ピルス。大満足です^^

◆ふじやまビール Harves terrace
住所:山梨県富士吉田市新屋1936
電話番号:0555-24-4800
営業時間:平日11:00~19:00(LO18:00)、土・日・祝日11:00~21:00(最終案内19:00、LO20:00)※季節、天候などにより変動あり

ビール豆知識②無色透明の水がビールの色を変える!?

出来上がりのビールの色を決めるのは、ほぼ麦芽です。黄金色の麦芽を使えば黄金色のビールが出来上がるし、麦芽を焙煎して黒くしたものを使うと黒っぽいビールが出来上がります。ですが、麦芽だけでなく水もビールの色合いに影響することがあります。軟水だと淡色のビール、硬水だと濃色のビールに適していると言われています。ピルスナースタイルのビールは水質の違いから偶然生まれました。昔チェコにドイツの技術者を呼んでビールを作らせたところ、予定とは全く違うビールが出来上がりました。濃色ビールを作ったつもりが、淡い黄金色のビールが完成したのです。ドイツは硬水、チェコは軟水だったんですね。製法は同じなのに、本当に不思議。原材料一つ一つが繊細に影響しあって、おいしいビールが出来上がっているんですねぇ(しみじみ)。

旅の締めくくりは、夜空に咲き誇る大輪の花で

ヒューーーーーッドンッドドンドンッ!!!

この日はたまたま、河口湖で花火が打ち上げられる日でした。ホテルのベランダから缶ビール片手に花火鑑賞。飲んでいるのは「世界の宝 富士山地ビール」。麦芽のコクとすっきりとした後味が両立していて、これまたうまい!

夏に諦めていた打ち上げ花火を、まさかこんな形で見られるなんて思いもしませんでした。夜風にあたりながら眺める大輪の花。富士吉田ビール旅のフィナーレにふさわし過ぎる、最高のサプライズでした。

結論:「水がうまけりゃビールはうまい!」

素敵な旅の思い出を胸に、おいしいビールを求めて次はどこへ旅に出かけようかなぁ。

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#山梨県 #クラフトビール #ビール #古賀麻里沙 #富士吉田 #富士山 #ビール豆知識

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古賀麻里沙

1987年生まれ、福岡県出身。キャスター、タレント。食べることと飲むことが大好きで、日々更新しているインスタグラムとYouTubeではさまざまなビールとおつまみのペアリングを発信。日本ビール検定1級を所持し、HOPPIN’ GARAGE公認の“ビールおねえさん”として活躍中。好きなビアスタイルはIPA。ビールの輪を広げるため、日々奮闘中。 YouTubeチャンネル/「ビールおねえさん古賀麻里沙のビアフライト」

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