まだ雪が残る新潟で。スノボ後の極上ビール体験
みなさん、こんにちは。そろそろ春の足音が近づいてきましたね。なんだか目が痒くて鼻がムズムズするけど、花粉症デビューはまだ認めていない“ビールおねえさん”こと古賀麻里沙です。そんなことより皆さんにお伝えしたいことがあるんです……それは、苦手を克服した時や達成感を味わった後のビールって特別においしく感じるんですよ、ということ! 今回はその感動を皆さんにお伝えするためのビール旅をご紹介。まだ雪が残る新潟で、とっておきのビール体験をしてきました。
目次
米どころ新潟の絶品おむすびで腹ごしらえ
何かに初めて挑戦する時ってドキドキしますよね。大抵は苦い思い出が付き物な気がします。初めてのビールデビューもとっても苦かったなぁ……と、それはさておき、私のスノーボード初体験は2年前の今頃の時期でした。全身フルレンタル(形から入るタイプ)で挑んだのですが全く滑れず、残ったのは雪への恐怖と筋肉痛、打ち付けたお尻の痛みだけ。軽いトラウマを抱えながらも、今年もウェアから板まで全て揃えてリベンジです。苦手意識を克服して、おいしいビールを飲むために頑張るぞ!!! 揃えたウェアたちのもとを取るためにも(笑)。
さて、そんなスキー場へ向かう途中で気になるお店を見つけました。さすが米どころ、おむすび専門店ですって。
関農園のおむすび屋「ファームフロント」。もともとは新米の季節にだけお店を開いていたそうなんですが、2022年の10月にリニューアルして今では年中おいしいお米が食べられるように。木の温かみを感じる店内は落ち着いた雰囲気が広がります。これから思いっきり体を動かすので、ひとまず腹ごしらえをすることにしました。
「土鍋炊き塩むすびセット」を注文しました。一粒一粒がしっかりと粒立っていて、固すぎず柔らかすぎず、ちょうどいいふっくら具合。ほんのりと効いた塩がお米の甘さをぐっと引き立てています。このお米は世界最高米としてギネス世界記録を持っているんだそう。セットについている海苔がまたパリッとしていて味が濃くっておむすびによく合います。
ふぅ、おいしかった。日本人でよかった。お腹が程よく膨れたところで、再び出発です。
◆ファームフロント(関農園 直売所)
住所:新潟県南魚沼市関972-4
電話:025-775-7979
営業時間:9:30~16:30
定休日:月曜日
緊張のスノボリベンジ
威勢よく雪山に向かったものの、まず、立てない。そして転んだら最後、立ち上がれない。でも格好だけは一丁前の私(スノボ初心者)。
今日の目標は、転んだ後にすぐに立ち上がれるようになることと、前を向いたままジグザグに滑る「前向き木の葉滑り」ができるようになること。気合い入れていくぞー!(これもビールのため)
なんとか立てるようになったものの、完全に腰がひけています。何度も転んでは起き、転んでは起き、を繰り返してようやく真っ直ぐ滑り降りられるようになってきました。ここまでできたら次は方向転換。行きたい方向を見れば勝手に体がついてくると聞いたけど、全然ついてきません……。板が縦になると急にスピードが出て、恐怖から変な体勢のまま無理矢理転んでしまうこともしばしば。脛の骨が反対側から飛び出すんじゃないかっていうねじれ方で転んだ時にはもうダメかと思いました。心が折れそうになりながら、このあと何時間も(実際はスキー場を変えながら3日間も)自主練を繰り返し、ついに前向き木の葉ができるまでに成長しました! 見てください、私の成長ぶりを。
え? あんまり変わってないって? たしかに相変わらずへっぴり腰で不安定な姿勢ですが、これでも風を感じられるようになったんですよ。自分ではもっとカッコよく滑っているつもりだったのですが、初心者丸出しでしたね……。何はともあれ目標は達成した! ということで、次は休憩を兼ねて待ちに待った“ご褒美ール”の時間です。
と、その前にここで紹介したいものが。
いつも一緒なビール旅のお供
私がいつもビール旅に出かける時に、常にカバンの中に入れているものがあります。それがこちら。
お土産ビールを入れるためのバッグインバッグ、「TO&FRO」のトラベルオーガナイザー。これが必需品です。旅先で必ずクラフトビールを購入するので、整理できてちょうどいいんですよね。着替えやタオルもこのバッグに入れて仕分けしています。
こっちはエコバッグ。ホテルに荷物を置いてちょっと散策する時に便利なんです。
小さく折りたためるので普段のお出かけの時にもいつもカバンに入れています。「旅色」と「TO&FRO」でコラボ商品も作っているみたいなので、気になる方はそちらもチェックしてみてくださいね! ちなみに私、いつでもどこでも瓶ビールを開けられるように、栓抜きも必ず持ち歩いています。
いよいよ乾杯! この瞬間のために頑張りました
リフトに乗っている時に見かけて気になっていたお店にやってきました。いや、むしろ、ここに来るために今まで頑張ってきたと言っても過言ではありません。「生ビールとてづくりの店 ケルン」。お腹ぺっこぺこ、喉もカラッカラな私には、天国のように見えます。
黒ビール、そして「柔らかリブロースと鶏からのワンプレート」を注文しました。ほんのり赤くて絶妙なレア感のリブロースが柔らかく、玉ねぎの甘みが効いたソースと肉の旨味が馴染んでうまい。鶏からはカリカリ、サクサクの衣にジューシーな肉汁が口の中にブワァっと広がります。そこにすかさず黒ビールを流し込む。ゴクゴクゴクゴクゴク、ぷっはぁ~。
くぅーーーーー。この一瞬のためなら、どんな恐怖だって、トラウマだって乗り越えられちゃう。
しかもこの抜群の眺望を見てください! ゲレンデを一面に見渡せるテラス席ではこんな贅沢な体験ができます。美しい景色がまたビールをおいしくしてくれるんですよね。
◆生ビールとてづくりの店 ケルン
住所:新潟県南魚沼市石打1938-3
電話:025-783-3148
営業時間:10:00~16:30
定休日:無休(スキー場開設期間に準ずる)
ビール豆知識▶花粉症とビールの関係
新潟は去年の倍近くの花粉が飛んでいるとニュースで耳にしました。今回のビール旅の期間中は全く症状が出なかったので、きっとまだ私はデビューしていないんだ、と淡い期待を抱いています。そうそう、花粉症の人がビールを飲むと症状が悪化すると聞いたことがあります。くしゃみや鼻水がよりひどくなるんだそう。これはほかのお酒でも同じで、アルコールによって鼻の粘膜が腫れてしまい、敏感になるのが原因なんだとか。でもこれからの季節は外でビールを飲みながらお花見したいですよねぇ……ご安心ください! 症状が悪化しにくい飲み方があります。飲みすぎないことは大前提ですが、おつまみを薄味のものにしたり、肉などの脂を摂りすぎないようにしたりするといいんです。また、二日酔いだと目覚めた時に花粉症の症状が悪化することがよくあるらしいので、酔いが覚めてから眠りにつくことも大事です。花粉症と上手に付き合いながらビールをおいしく飲みたいですね。
私をスノボに連れてって
スノボ後に味わったビールの特別なおいしさのおかげもあり、あれほど苦手だと思っていたスノボがすっかり楽しくなっちゃいました。もっともっと滑りたい、上手くなりたい! これからの季節だと春スキーですね。雪がまだ残っているところなら5月くらいまで滑れるので、今シーズンは滑れる限り滑ろうと思っています。不安定な上半身で顔を引きつらせながら滑っている人がいたらきっと私でしょうから、ゲレンデでお会いしたらぜひ乾杯しましょうね。
それではまた次のビール旅で!