日本で海外気分を楽しめるスポット5選! 世界一周した元バックパッカー・雨宮あゆ実が紹介
旅のプロ=プランナーが、旅の行程・実例を紹介する「旅色の旅行プラン」のプランナーにして、元はバックパッカーで若かりし頃に世界一周の旅をしてきた雨宮あゆ実です。現在、海外旅行への誘導をかけている日本ですが、円安の状況が続き、海外旅行はまだまだハードルの高いものに。今回は、日本にいながらにして海外気分が味わえるスポットを5つご紹介します。
目次
そもそもバックパッカーを始めたきっかけは……
私がバックバッカーを始めた頃はスマホもなかったので地図片手に各地を巡り、アジアなどは為替も安かったので貧乏旅でも、そこそこ楽しく過ごせました。気軽なネット環境もなく不便さはあったものの、その分、偶然の巡り合わせもあり、現地の人との交流やリアルな自然が見られて、正しく「冒険」のようで刺激的で楽しい経験でした。バックパッカーやトラベルライターとしても活動し、海外あらゆる場所を見てきましたが、コロナ禍よって国内旅行にシフト。これまでの海外とは違い、気軽にふらっと旅することができて、言語にも困らない便利さに気付き、以来国内旅行にもハマっています。そして訪れた先では、想像以上に美しい景色に出会うことも。そんな私がふと海外の情景を思い浮かべた、日本にいながらにして海外気分が味わえるスポットを5つご紹介します。
【沖縄・宮古島】フィリピン・ボラカイ島のような透明度の高い美しい海
沖縄県宮古島を起点に訪れることができる「八重干瀬(やびじ)」は、宮古島の北海域に位置するため、ボートで約30分〜40分かけて向かいます(出発地点によって時間は異なる)。周囲約25km、大小100以上のサンゴ礁からなる日本最大級のサンゴ礁があり、ダイビングやシュノーケリングスポットとしても人気です。潜った時の海の中も美しいですが、船の上から広がる宝石のような海は絶景。太陽の光を浴びキラキラと輝く海がフィリピンのボラカイ島の海を思わせます。八重干瀬にはボラカイ島のような砂浜のビーチはありませんが、その海の透明度が似通っていて、私を含む多くの人々を魅了しています。
フィリピンのボラカイ島は世界のベストビーチにも選ばれているほど、透明度が高い海が広がる世界最高のビーチの一つです。純白の砂浜が続く有名な「ホワイトビーチ」をはじめ、美しい海に囲まれた島やビーチがたくさんあります。ボートトリップで少し沖に出て、シュノーケリングも楽しめます。
◆八重干瀬(やびじ)
場所:宮古島北東沖
アクセス:オプショナルツアーなどでボートで向かう
【北海道・トマム】ペルーのマチュピチュのような雲海や絶景に出会う
続いてご紹介するのは北海道の星野リゾート トマムにある標高1,088メートルに位置する「雲海テラス」から眺める絶景。この雲海は5月~10月まで季節限定で早朝に現れます。しかも例年、見れる確率は約40%と、この絶景に出会える季節も確率も限られている貴重な景色です。山々を覆いながら雲海が広がるその世界はハッと息を呑む美しさでいつまでも見ていたいと思わせる絶景。眠い目を擦って朝の5時頃に山頂に到着して見た感動は、マチュピチュを見るために朝早起きして登山したワイナピチュ山からの景色を思い起こさせました。
こちらがそのワイナピチュ山から見たペルー 「マチュピチュ遺跡」の絶景。一生に一度は行ってみたいという人も多いのではないでしょうか。マチュピチュ遺跡を見下ろせるワイナピチュ山の標高は2,693m。早朝から約45分くらいかけて歩いて登ります。そこから見下ろす景色は圧巻の一言。朝は雲海が遺跡にかかり、徐々に晴れていく姿をずっと一人で眺めていたのを覚えています。この景色はもう一度見たい景色の一つでもあります。
◆雲海テラス(星野リゾート トマム)
住所:北海道勇払郡占冠村字中トマム
アクセス:雲海ゴンドラ山麓駅から雲海ゴンドラ山頂駅にゴンドラで約15分
【千葉・大山千枚田】バリ島・ウブドのような棚田が見られる絶景スポット
千葉県鴨川市の中山間に位置し、房総半島の真ん中にある「大山千枚田」。ここには立派な棚田があります。東京から一番近い棚田としても知られ「日本の棚田百選」にも認定されているんです。壮大で美しく、どこかほっとする景色は、まるでウブドで見た景色のよう。こちらの棚田は田んぼを1枚1年間借りられ「MY田んぼ」も持てます。一年を通してできる田植えや稲刈り体験も魅力的です。
「大山千枚田」より連想された、インドネシアのバリ島にある自然豊なウブド。観光スポットとして有名なのがライステラス(棚田)です。ウブドから車で30分ほど行くと棚田が広がり、田園風景を見渡しながらお茶ができるカフェなどもあります。日本人にとって棚田や田園風景は心から落ち着くものです。
◆大山千枚田
運営:特定非営利活動法人大山千枚田保存会
住所:千葉県鴨川市平塚540(棚田倶楽部)
電話:04-7099-9050
アクセス:JR安房鴨川駅から車で約25分、鋸南保田ICより車で約20分
【静岡・伊豆】イタリア・ナポリの青の洞窟のような美しいブルーの世界
日本に青の洞窟があると聞いて行ったのが伊豆 堂ヶ島 「天窓洞」。都内近郊からも車で行けるのでアクセスも便利です。天窓洞へは島々を巡る遊覧船で向かいます。周遊時間は約20分。天然記念物にも指定されている天窓洞は白い凝灰岩からできています。洞窟の中央の天井が丸く抜け落ちて天窓となっていて、洞窟内に光が射しこみ幻想的な青の世界をつくりだしています。水面がキラキラと輝き、日本にも本当に青の洞窟があったんだと感動することでしょう。太陽の光がある方が綺麗なのでぜひ天気がいい日に訪れてもらいたいスポットです。
世界で「青の洞窟」と言えばやはりイタリアのカプリ島が有名ですよね。こちらは昔、私が訪れた時のカプリ島の写真です。透明度の高い青い海が広がり、おしゃれな建物が並ぶ港町です。カプリ島の青の洞窟は海が荒れると船が出ないため、天候によっての運次第の絶景。でもご飯も美味しく、カプリ島に行くだけでも価値はありますよ。
◆天窓洞(堂ヶ島公園)
住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科 字堂ヶ島
アクセス:「堂ヶ島マリン」遊覧船乗り場から遊覧船乗船
堂ヶ島マリンの住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2060
堂ヶ島マリンの電話:0558-52-0013
【長崎・上五島】海と島々の絶景がまるでエーゲ海のよう
長崎県の上五島にある標高234mのところにある「米山展望台」。ここは長崎県観光百選の地に選ばれています。展望台が円形になっているので360度、島々を見下ろせ、どこを見ても絶景が広がります。海に沈む夕日も見えるので夕方もおすすめ。特に、この日中の太陽の光を浴びたインディゴカラーの海と島々の力強い広大な景色は以前、ギリシャのサントリーニ島で見たエーゲ海の景色にも似通っていました。
ギリシャのサントリーニ島は世界を50カ国ほど巡った私も上位に入るほど大好きな場所です。この青い屋根に白い家が並ぶ景色をポスターで見た時に絶対に行こうと決めて一人でこのハネムーンスポットに降り立ちました。エーゲ海に浮かぶ島から見渡す景色は空も広く最高です。この島から眺める夕日も有名で、世界中の人を虜にしています。
◆上五島 米山展望台
住所:長崎県南松浦郡新上五島町奈良尾郷
著者プロフィール
バックパッカーで女一人、ヨーロッパ、中南米、アジアなどを巡り、トータルで世界一周をする。その後、女性が好きなもの・情報を集めるのが得意でWEBメディアなどでトラベルライターとして活動を始める。世界50か国以上渡航し、取材やバックパッカーを通して、さまざまな旅スタイルを経験。宿泊した施設は野宿、ホステルから高級なホテル・宿まで1,000件以上となる。ライター、Instagramで旅について発信も行い、世界各国の旅インフルエンサーが集まる大使館や観光庁主催の海外で開催される会への日本代表としての参加や旅に関する国際会議登壇、ASEAN tourism Awards Japanからは東南アジア諸国への観光促進に尽力したということで感謝状授与した経歴も持つ。
おわりに
今回は、日本にいながら海外気分が楽しめる絶景スポットを5つご紹介しました。言葉が通じる便利さや、意外と知らなかったその土地の魅力など、海外の絶景スポットを知ると改めて日本ならではの良さも見えてきますよね。今回ご紹介したスポット以外にも、国内にはおしゃれなおすすめの場所がたくさん! 以下のおすすめプランから、ぜひチェックしてくださいね。