七夕の行事に合わせてお取り寄せしたいおすすめの食べ物28選

由来から知る、七夕におすすめの食べ物

短冊を吊るした笹を飾りに、そうめんなどの行事食を食べる七夕ですが、由来を知っているという方は少ないはず。七夕の由来を知ると七夕祭りがより一層思い出深いものになりますよ。

七夕は日本の五節句のうちのひとつ

日本には5つの節句があり、これを「五節句」といいます。五節句にあたるのは、奇数月の数字が重なる日です。

1月1日の元日は別格なので省かれますが、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日がそれにあたります。いずれも季節の変わり目で、旬の食材や行事食を食べるなどし、邪気や厄を払い、無病息災や子孫繁栄、立身出世、成長、長寿を願う日とされています。

節句というとピンとこないかもしれませんが、3月3日は桃の節句、5月5日は端午の節句で有名ですよね。それぞれの節句には名前がついていて、1月7日は七草の節句、7月7日は七夕の節句（笹の節句）、9月9日は重陽の節句（菊の節句）とよばれています。

織姫と彦星の七夕伝説

七夕と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、織姫さまと彦星さまの物語ではないでしょうか。この話は、中国から伝わった、牽牛（けんぎゅう）と織女（しょくじょ）の星伝説がもとになっています。

物語のあらすじを簡潔に説明しましょう。

ある日、働いてばかりの織姫を不憫に思った、天の神である織姫の父親は、勤勉な牛追いである彦星を引き合わせます。二人はすぐに恋に落ち、夫婦となりますが、それ以来二人は遊びほうけて仕事をなまけるように…。それが天の神の怒りに触れ、二人は引き裂かれてしまいます。悲しみに暮れた二人は仕事に精が入らず、涙に明け暮れるばかり。そこで天の神は、年に一度だけ会うことを許します。それが7月7日です。

普段は天の川を挟んで位置している牽牛星（彦星・わし座のアルタイル）と織女星（織姫・こと座のベガ）が年に一度、7月7日に最も光り輝いて接近して見えることから、親によって引き裂かれた二人が年に一度だけ会うことを許されたラブストーリーが生まれたといわれているのです。

日本に伝わる衣を織る乙女「棚機女」が「たなばた」の名の由来に

七夕の名前は、日本と中国、2つの言い伝えが由来になっています。日本では古くから神様のために、穢れを知らない乙女が美しい衣を織る「棚機女（たなばたつめ）」の伝承がありました。

さらにこの伝承に、中国から伝わった織姫と彦星の星伝説に加え、中国に伝わる裁縫の上達を願う「乞巧奠（きこうでん／きっこうでん）」という祭りが習合し、7月7日は「たなばた」と呼ばれるようになりました。

奈良時代に伝わった七夕は、やがて宮中行事となり、その後、江戸時代になると一般庶民の間でも広く知られるようになったといわれます。

願い事を五色の短冊に書く理由

いまでこそ、短冊の色はさまざまですが、童謡の「たなばたさま」で「五色（ごしき）の短冊」の歌詞があるように、基本は中国の陰陽五行説にならい、もともとは「青・赤・黄・白・黒（紫）」の5色が使われていました。陰陽五行説とは、世の中すべてのものは「陰・陽」の相反する2つと、「青（木）・赤（火）・黄（土）・白（金）・黒（水）」の5つの要素から成り立っている、という考え方です。

ちなみに短冊に書く願い事は、七夕の名前の由来にもなっている裁縫の上達を願う中国の行事「乞巧奠」から、文字や習い事の上達が良いそうです。

なお、竹に短冊を吊るすのは、竹は生命力に溢れ、中に神が宿るとされていた植物であることから。天に向かってまっすぐ伸びる笹を掲げ、短冊に書いた願いを天の神様に届ける意味もあります。七夕祭りが終わったあとの笹飾りは、昔は「七夕送り」といって川や海に流していました。これには厄を祓う意味もあるといわれています。

七夕の日に食べられているもの

古くは宮中行事として始まった七夕ですが、一般庶民に広がるにつれ、多種多様に楽しまれるようになりました。現代では、季節の楽しい行事の一つになっています。

7月7日は「そうめん」の日

七夕にそうめんを食べる理由はいくつかあります。中国では、7月7日に小麦粉を練って細長く伸ばした「索餅（さくべい）」というお菓子をお供えする風習があり、これがそうめんに似ていることから。

なお、中国で索餅を食べるのは、熱病で7月7日に亡くなった帝の子どもが、霊鬼神になって熱病を流行らせたため、生前にその子の好物だった索餅を供えたところ、熱病がおさまったという古来中国の言い伝えが関係しているそうです。

また、そうめんは、織姫が作り出す織布の細い糸と似ており、天の川のような流れに見えることもから、行事食として親しまれよく食べられている理由です。

このことから、7月7日はそうめんの日とされています。

七夕祭りで一般的に食べられる寿司、ちらし寿司

七夕によく食べられるのは、寿司やちらし寿司ですが、これを食べる理由はとくにはありません。ただ、日本は昔から祭りやお祝いの席ではよく寿司を食べられたことから、七夕の食卓に寿司が並ぶようになったそう。

現代では、錦糸卵を天の川に見立てたり、星型にくりぬいたきゅうりやチーズをトッピングしたりと、七夕にちなんだちらし寿司をつくる家もあるようです。気温が上がってくる7月は、食欲が落ちてしまうことも少なくありませんが、酢飯を使った寿司は、さっぱりとした口当たりで、おいしくいただけるのが良いですね。

笹飾りにちなんで、笹かまぼこも人気

七夕は「笹の節句」ともよばれています。このことから、7月7日は「笹かまの日」にもなっています。短冊のついた笹飾りを水に流す「七夕送り」は、笹と一緒に厄を洗い流す意味も込められていますが、お正月に飾る門松に竹が使われるように、空に向かって真っすぐに伸びる笹竹は、神様に向けての目印にもなるのです。

なお、笹をかたどった笹かまは、宮城県・仙台市が発祥の地。とあるかまぼこ店が、楕円に細長く焼いた「ベロかまぼこ」を、仙台藩主・伊達政宗の家紋の「竹と雀」にちなみ「笹かまぼこ」と名付けたことから人気に火が付き、名物になったといわれています。

カジュアルなパーティに人気な星をモチーフにした食べ物

宮廷行事だった七夕も、庶民の間に広まるにつれ、現代風な解釈がされ、さまざまな形に変容。今では、多くの人にカジュアルに親しまれています。桃の節句や端午の節句と同様、七夕も子どもの健やかな成長を祝う、ちょっとしたパーティにしている家庭も多いようです。

そんなパーティシーンを賑やかに演出するのは、夜空にちなんだ星のモチーフの食べ物。そうめんには、輪切りにしたオクラを散らすと、七夕らしい涼やかな演出でかわいらしく。また、星をモチーフにしたお菓子や、星のデザインをあしらった飲み物を並べてみるのも素敵。七夕の夜が楽しく盛り上がりそうです。

七夕の日の食卓に並べたい、極上そうめん8選

幸せや喜びが長く続く願いを込めた縁起物であるそうめんを、天の川に見立てていただきましょう。

七夕の日を彩ってくれるちらし寿司・寿司8選

七夕に合わせたお祝いの席や、季節の行事には、豪勢にちらし寿司やお寿司を。食卓が華やぐこと間違いなしです。

七夕気分を盛り上げてくれる、笹かまぼこ6選

七夕の笹飾りとリンクする、笹かまぼこ。七夕にぴったりな、おいしさも格別な逸品を取り寄せてみてはいかがでしょうか。

星をイメージした、美味しくてかわいらしい食べ物6選

織姫さまと彦星さまの再会を祝して、星をイメージする食べ物を食卓に。七夕らしい演出を楽しんでみて。

七夕の行事を食べ物・お取り寄せで楽しみましょう！

七夕は、今後も伝承されていく日本の行事です。夏の夜空に広がるロマンと、短冊に書いた願いに思いを馳せてみてはいかがですか？　星をモチーフにした食べ物やそうめんなどで涼やかで楽しい夏の夜を過ごしてみてくださいね。