
古くから高級魚として日本人に親しまれてきた鯛。淡泊でありながら、上品なコクとうま味を持つ鯛はさまざまな祝い事で食されてきました。しかし、ウロコ取りや血合いの下処理などに手間がかかることから、ご家庭では鯛料理が敬遠されがちに。それなら、気軽に外で味わってみませんか? 鯛が彩る特別な食卓を、大切な人たちと囲みましょう。
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鯛料理の中でも気軽に味わえるのが一品料理。少しの量を一皿ずつ注文できるので、少人数でも安心です。鯛のカルパッチョは、火を使わずに新鮮な鯛のおいしさを味わえるイタリアンの前菜。鯛のポワレは、パリッと焼けた皮目とふっくらとした身を味わえるフレンチビストロのメニューです。また、和食で味わう鯛のお茶漬けも欠かせません。ゴマダレなどで味付けされた生の鯛と、温かい出汁のスープが口の中で見事に溶け合います。
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友達との集まりや、1家族で楽しむ中人数での食事には、鯛を丸ごと使ったメニューがおすすめ。静岡県の伊豆半島では、下田港、稲取港などが金目鯛の水揚げで有名です。近くの食事処では、キンメの煮付けをはじめ刺身盛り合わせや、旨味が凝縮された炙り、塩焼きや西京焼きなど、調理法はさまざま。イタリアンなら、アクアパッツアでどうぞ。鯛や貝類、野菜から出る旨味とコクが、にんにくやハーブと絡み合い、お酒のお供に最適です。
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お食い初めや、和風の結婚披露宴で振る舞われる鯛料理は、大人数で味わうのが吉。生姜の香りが食欲をそそる鯛めしは、土鍋で炊くことで、ご飯までふっくら。塩釜焼きは、かつて豊臣秀吉が朝鮮出兵のときに、鯛を塩で包んで焼いて、母親に届けたのがルーツだといわれています。秀吉の母を思う気持ちに浸って、みんなで鯛を突きましょう。鯛しゃぶは、皮付きなら歯ごたえと皮の旨味を、皮なしなら出汁にくぐらせた柔らかな身を味わって。
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日本で最もポピュラーな真鯛。産卵期は海域によって異なりますが、主に2月~6月頃で、産卵前の春と産卵後の秋が旬なのだとか。桜の季節に出回る”桜鯛”に対し、紅葉の季節に出回る“モミジ鯛”も、味わってみましょう。
七福神の恵比寿様は釣り竿と鯛を抱えた商いの神様で、大漁豊作や商売繁盛にご利益があるとか。一方、鯛には「鯛の鯛」と呼ばれる独特な形の骨があり、ご利益のある縁起物として江戸時代から重宝されてきました。
政府が平成27年にまとめた統計によると天然物の真鯛は2割弱で、養殖物が8割という結果に。産地は長崎県、福岡県、愛媛県が漁獲量のベスト3で、そのほか九州をはじめとする西日本各地の漁獲が多いのだそう。
「縁起の良い おめで“鯛”料理」全国のおすすめ旅館・ホテル
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