- 味ごよみ宮田
- 良いものは薄化粧で仕上げるのが流儀
- 大洗の沖合に広がる鹿島灘は、多様な魚を運ぶ黒潮が栄養豊富な親潮にぶつかる絶好の漁場。そこで獲れた「常磐(じょうばん)もの」と呼ばれる良質な地魚を食べて育った店主、 宮田広宣さんだからこそ、仕入れにかける情熱は並大抵ではない。朝と昼の2 回、大洗漁港の競りから参加し、納得のいくものがなければ隣町の那珂湊漁港まで足を運ぶ。最高の素材を手に入れたら「厚ぼったく化粧はしない」というのが宮田さんの矜持。この日は産卵のために栄養を蓄えた秋のマコガレイを、ふっくら地味深い煮付けに仕上げてくれた。年末頃からは子持ちが楽しめ、夏になれば刺身も美味だそう。四季折々の常磐ものを楽しむためにも、定期的に通い詰めたい名店だ。
-
はまぐり酒蒸し990円。5年もの前後の大粒、鹿島灘で獲れた貴重な天然物を使用しており驚くほど旨みが強い。アクセントとして加えられているのが地元産のフノリ。磯の香りと豊かな食感によって貝の個性がより引き立つ
-
刺し身盛り合わせ1,980円。肉厚な真ダコは“鹿島たこ”と呼ばれるブランド品だ。末広がりな8本足の吸盤で福を吸い寄せ“多幸”があると正月の縁起物にもなっているそう。越冬のために栄養を蓄えた秋の生シラスも美味
-
和風モダンな店内には生け簀が2つ。魚類と貝類を分けて丁寧に管理し、美味しさを保っている。11月から入荷予定なのが冬の看板食材あんこう。肝味噌仕立てのスープでいただく鍋を求めて遠方から訪れるファンも多い
- 〒311-1311 茨城県東茨城郡大洗町大貫町256-488
- 029-267-0045
- 月曜(祝日の場合は翌火曜) ※不定休あり
昼 11:30~14:30 土日祝 11:30~15:00(ランチは予約のみ) 夜 4〜10月 17:00~22:30(LO21:30) 11月〜3月 17:00~22:00(LO21:00) ※日曜は通年 17:00~21:30(LO20:30) - 50席
- 昼平均:1,000円〜2,000円 / 夜平均:4,000円〜5,000円
- 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 大洗駅から徒歩30分
- 15台
© Brangista Media Inc.