【関西】日帰り散歩におすすめ! レトロな名建築5選

【関西】日帰り散歩におすすめ! レトロな名建築5選

観光・カルチャー

2023/03/13更新

関西エリアには、クラシックな雰囲気が漂うレトロな歴史的建造物が数多く残ります。趣のある外観を中心に、壁や床、窓枠など、細部まで作り込まれた装飾は見逃せません。現代建築では見られない、異国情緒あふれる建物を巡ってみませんか。今回は、関西の日帰り散歩に最適な名建築を5つご紹介します。

そもそもレトロ建築とは?

一般的に西洋の建築様式から影響を受けて造られた明治~昭和期に建てられた建築物を指します。大きな特徴としては、木造に代わるレンガ造と石造で、懐古的なネオ・ルネッサンスやネオ・バロックといった、西洋の復古様式を用いていることが一般的です。
誕生の背景には、明治時代の日本の建築家が、政府の主導により西洋の復古様式を模倣することを使命に課せられていたことがあります。彼らは、銀行や駅舎、博物館、邸宅といった建築物を次々と生み出していきました。
次第に、日本独自の建築を模索する建築家が登場するにつれ、合理性を求めてガラスやコンクリートを素材に用いるモダニズム建築の時代が到来。レトロ建築は時代の流れと共にその数が減る一方で、存在価値はより高まっていくでしょう。

【京都府】アサヒビール大山崎山荘美術館

テラス席

重厚感がありながらも温もりある佇まいの美術館

天王山の中腹にある、大正~昭和初期にかけて建てられた登録有形文化財の「大山崎山荘」を活用した美術館。1932(昭和7)年頃に竣工した実業家の加賀正太郎氏が設計した英国風の建物「本館」とともに、1995(平成7)年、2012(平成24)年には建築家の安藤忠雄氏設計による「地中館」「山手館」が増設。本館では民藝運動に関連した作家の陶磁器をはじめとした作品を中心に約1,000点所蔵。「地中館」ではクロード・モネの名作「睡蓮」も展示されています。
大正時代に木造で建てられ、昭和初期に増築された「本館」は、重厚感がありながらも温もりのある佇まい。内装は、ヨーロッパから取り寄せたステンドグラスや、階段の手すりに見られる曲線美など職人技が多く見られます。
本館のテラスには喫茶室も完備。隣接する約5,500坪の広大な庭園を散策しつつ、三川の合流や対岸の男山、遠くは京都南部から奈良の山々を眺めることができます。

【京都府】京都文化博物館(別館)

営業室(ホール)

明治を代表する洋風建築

「京都文化博物館」の別館は1906(明治39)年、旧日本銀行京都支店として建てられました。設計は、日本の近代建築家の名手・辰野金吾氏とその弟子・長野宇平治氏。明治を代表する洋風建築として、1969(昭和44)年に国の重要文化財に指定されています。
辰野氏といえば東京駅を設計したことで有名。赤レンガに白い花崗岩(かこうがん)でラインを描く「辰野式」とも呼ばれるデザインを採用しています。
旧営業室の高い天井には窓も設置。屋根の上に突き出た「ドーマ窓」からの自然光が、広い空間をやわらかく照らしてくれます。大理石で作られたカウンターや、内側にしか取っ手が付いていない鉄の扉、レースのような柵など見どころがたくさん。施設内には食事処やカフェも完備。美しい建物を堪能した後に、ゆっくり休憩してみては。

【京都府】フランソア喫茶室

ケーキセット

豪華客船のホールをイメージしたレトロ喫茶

1934(昭和9)年創業の「フランソア喫茶室」は、喫茶室としては初めて国の登録有形文化財となりました。
京町家の骨組みを残し、バロック様式を取り入れた内装は、豪華客船のホールをイメージしています。白いドームの天井や、ステンドグラスの窓など動的でドラマティックな表現は、バロック様式の特徴の一つ。レトロな雰囲気にマッチしたクラシック音楽が流れる店内で、コーヒーやスイーツを味わいながらゆっくりと過ごしましょう。

【兵庫県】神戸文学館

赤レンガ造りが印象的な神戸市最古の教会

「神戸文学館」は、1904(明治37)年に関西学院の礼拝堂兼講堂として建設されました。神戸市内に現存する最古の教会建築です。現在は、神戸ゆかりの文学作品などを収集・保管・展示するとともに、資料の調査研究を行っています。
赤レンガ造りの外観はもちろん、チャペルらしい高い天井に趣のあるシャンデリアが美しい内観も見どころです。館内に併設されているサロンスペースではコーヒーや紅茶の販売もしているので、展示を鑑賞した後はこちらでのんびり過ごすのもおすすめ。

【兵庫県】カトリック夙川(しゅくがわ)教会

大聖堂

歴史の流れを感じる厳かな空間で静かなひと時を

パリのサントシャペル聖堂をモデルにした尖塔がそびえる「カトリック夙川教会」は、1932(昭和7)年に竣工されました。
大聖堂は、ゴシック・リバイバル様式が取り入れられているのが特徴です。日に3度時を告げる「カリヨンの鐘」やステンドグラスは当時のままに保存。このステンドグラスや、高い天井はシンプルながらも壮麗な美しさを今に伝えています。このように、建築史的にも重要な位置づけであることから、兵庫県の「景観形成重要建造物」や西宮市の「都市景観形成建築物」にも指定されました。歴史の流れを感じる厳かな空間で静かなひと時に浸りましょう。

まとめ

重厚感溢れるノスタルジックな建築物は、訪れるだけで当時にタイムスリップしたかのような気分に。レトロ建築は、時代の名残を含めながら現代の景観の中でも色褪せることない美しさを留めています。お気に入りの建築が見つかったら、その土地の歴史に思いを馳せてみるのも良いですね。

旅色編集部 たじま

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記事企画・監修:旅色編集部 たじま

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