【兵庫・日帰り美術館】神戸駅から2時間以内!観光・デートにおすすめ美術館13選

【兵庫・日帰り美術館】神戸駅から2時間以内!観光・デートにおすすめ美術館13選

美術館・博物館

2024/01/16更新

神戸の観光地と言えば北野異人館街や南京町、六甲山からの夜景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もちろんこれらの観光地も素晴らしく、何時間でも居られる場所なのですが、実は神戸市内の美術館もこれらの人気観光地に匹敵するくらい見どころがぎゅぎゅっと詰まったおすすめの観光スポットなんです。
今回は、神戸市内や神戸駅から2時間以内で行けるおすすめの美術館を13件厳選。大人から子ども、さらには芸術に詳しくない方まで楽しめるイベント・企画展も豊富! 神戸ならではの芸術作品や現代アートで、優雅な時間を堪能していきませんか?

【芦屋市】俵美術館

収蔵品

質の高い江戸時代の美術工芸品を展示

「俵美術館」は、芦屋川駅から徒歩約3分の場所にある、江戸時代の美術工芸に焦点を当てた美術館です。特に、古来の携帯用筆記具で、筆と墨壷をコンパクトに合わせた「矢立」を中心に展示を行っています。美術性・機能性・珍奇性の観点から質の高いものを約1,500点所蔵、常時150点のさまざまな矢立を見ることが可能です。日常で、旅の途中で、どんな場面で使われたのか想像しながら鑑賞するのもおすすめ。入り口で迎えてくれる大きな石像も印象的です。

【芦屋市】滴翠美術館

滴翠窯

関西のモダニズム建築20選に選出された建物も必見

閑静な住宅街の一角にある、古美術品を中心に展示している「滴翠美術館(てきすいびじゅつかん)」。陶磁・茶道具や、書画、かるたに羽子板など、約2,500点におよぶコレクションが展示されています。建物は、大阪を中心に活躍した建築家・安井武雄氏による建築で、関西のモダニズム建築20選に選出されています。敷地内には陶芸教室・滴翠窯が併設されていて、事前に予約をすれば一日体験教室に参加可能。豊かな緑に囲まれた静かな空間で、手回しのろくろを使った陶芸体験を楽しめます。

【神戸市】白鶴美術館

本館正面

長廊下

階段室

開館当時の姿を残す昭和の名建築にも注目を

「白鶴(はくつる)美術館」は、1934(昭和9)年に白鶴酒造7代・嘉納治兵衛(かのうじへえ)が開設した私立の美術館です。国宝2件(75点)、重要文化財22件(39点)を含む約1,450点の作品を所蔵しています。本館の建物は、戦禍や災害を乗り越え開館当時の姿をそのまま残している昭和の名建築。国の登録有形文化財にも登録されています。また、本館では主に陶磁器や青銅器、絵画などを展示。新館では、中東の美しい絨毯を展示しています。日本の歴史と異国の雰囲気を同時に味わえるスポットです。

【神戸市】世良美術館

明るく優しい雰囲気の中で美術鑑賞

静かな住宅地の中に佇む「世良美術館」は、女流画家・世良臣絵(せらとみえ)が開設した個人美術館です。遠くからも目を引く特徴的な塔の内部は、大きな螺旋階段になっていて、地下から地上2階までの展示室を巡ることができます。世良臣絵の作品はもちろん、彼女が師事した昭和を代表する洋画家・小磯良平(こいそりょうへい)のデッサンなども展示。採光をふんだんに取り入れていて、館内は明るく優しい雰囲気となっています。ゆったりとした時間を過ごせる美術館です。

【神戸市】神戸市立小磯記念美術館

回廊

アトリエ

作品が制作された部屋の雰囲気も味わえる

神戸出身で、神戸で制作を続けた日本を代表する洋画家・小磯良平(こいそりょうへい)。「神戸市立小磯記念美術館」では、油彩・素描・版画などさまざまな小磯作品が3,200点ほど収蔵・展示されています。中庭に再現された小磯良平のアトリエは、中に入って見学が可能。そこには実際に使用していた画材や、モチーフになった楽器や人形、家具などが展示されています。作品が制作された部屋の雰囲気を味わうことができる、貴重なスポットです。

【神戸市】神戸ゆかりの美術館

ワークショップやギャラリートークに参加してよりアートを身近に感じよう

神戸市の海上都市・六甲アイランドにある複合商業施設「神戸ファッションプラザ」内に2007(平成19)年、開館した「神戸ゆかりの美術館」。その名の通り、神戸ゆかりの芸術家たちの作品を中心に展示する美術館で、神戸市が所蔵する美術品を鑑賞できます。展覧会に合わせたワークショップや、学芸員によるギャラリートークを開催するなど、神戸の地で育まれたさまざまなアートを身近に感じられる美術館です。

【神戸市】BBプラザ美術館

日本画からフランスの絵画、彫刻までさまざまな作品を所蔵

「暮らしの中にアートを」をテーマにしている「BBプラザ美術館」。レストランやショップなどある商業施設「BBプラザ」の2階にあり、駅からも近く立ち寄りやすい立地です。所蔵しているのは、日本画壇を代表する画家・東山魁夷(ひがしやま かいい)髙山辰雄らの作品や、フランスの巨匠であるルノワールやシャガールの絵画、ロダンの彫刻作品などさまざま。また前衛美術グループ「具体美術協会」の作品も所蔵し、コレクション展や企画展を開催しています。

【神戸市】横尾忠則現代美術館

キュミラズム

目玉廊下

ミュージアム

家族連れにもおすすめの美術館

兵庫出身の美術家・横尾忠則の世界を存分に楽しめる美術館。コレクションを軸に、横尾作品に関連するテーマ展を開催しています。入り口すぐのオープンスタジオでは、ワークショップや公開制作、ピアノやヴァイオリンのコンサートなど、子どもから大人まで幅広く楽しめるイベントを展開。併設の「ぱんだかふぇ」では、横尾氏デザインの食器でランチやドリンクを提供しています。気に入った食器はミュージアムショップで購入することも可能です。

【神戸市】兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリー

展覧会

大規模の巡回展から地域の作品展まで開催

県立のギャラリーとしては最大規模の展示面積を誇る「原田の森ギャラリー」。建物は日本を代表する建築家・村野藤吾(むらのとうご)が手掛けていて、以前は「兵庫県立近代美術館」として使われていたものなのだとか。全国規模の巡回展から、子どもの書道などの作品展まで、さまざまな展覧会が開かれているので、気になるテーマの展示がないかチェックしてみてください。「横尾忠則現代美術館」と同じ敷地にあるので、一緒に回るのがおすすめです。

【神戸市】兵庫県立美術館 -「芸術の館」-

安藤氏による設計の建物も観賞を楽しみたい

2002(平成14)年、震災後に整備された神戸東部新都心の開発地区「HAT神戸」に開館した美術館がこちら。日本を代表する建築家・安藤忠雄による設計で、建物そのものも作品として鑑賞の対象となるように作られているそう。所蔵作品は約1万点で、洋画や日本画、彫刻、版画など多岐にわたります。ギャラリー棟にはミュージアムホールがあり、講演会など展覧会関連のイベントや、定期的に映画の上映会も行っています。

月に数回行われる体験型イベントも人気

兵庫県立美術館では、展示会開催期間中の週末、子ども向けの体験イベントも実施しています。プロの写真家と一緒に空き箱でカメラを作って現像まで体験してみたり、展示作品から感じ取った音を形にして、みんなで一つの曲を作り上げてみたり…ジャンルを問わず、ここでしかできない体験が目白押しです。
大人向けのイベントも充実しており、美術館の楽しみ方がいまいちわからない人にもおすすめ。

【神戸市】神戸ファッション美術館

ファッションの歴史を学ぶならこちら

六甲ライナー「アイランドセンター駅」から徒歩約3分の「神戸ファッション美術館」は、日本で初めてファッションをテーマにした美術館です。さまざまなアートを紹介する特別展と、テーマに合わせ収蔵品から厳選された衣装を展示するコレクション展を随時開催しています。3階にあるライブラリーでは、最新のマガジンだけでなく、20世紀初頭からのファッション雑誌のバックナンバーが閲覧可能。ファッションの今と昔を多角的に学べる美術館となっています。

神戸の地が生み出した芸術を「音」で楽しむ

神戸ファッション美術館でも、子どもから大人まで幅広く楽しめるイベントや期間限定の特別企画展が定期的に開催されています。中でも「オルビスホール」では歌や演奏、踊りに関連したイベントが多く開かれており、ほかの美術館とは少し違った時間を堪能できます。神戸の穴場観光スポットで、優雅なひとときを過ごしてみませんか?

神戸駅から日帰りで行けるおすすめ美術館

【西宮市】西宮市大谷記念美術館

緩やかな時間の中まったり美術品が堪能できる

神戸駅から車で約30分、公共機関で約50分の場所に位置する「西宮市大谷記念美術館」。閑静な住宅街の中に佇む落ち着いた美術館で、クールベや梅原龍三郎をはじめとした近代絵画が数多く収蔵されています。国際絵本原画展や仏教絵画などの企画も幅広く行われており、行くたびに新たな発見や出会いが期待できます。

国際的な絵本コンクールの受賞作品がすべて展示

こちらの日帰り美術館の目玉といえば、1978年からの恒例である「ボローニャ展」。
子どもの本を専門とした国際見本市「ローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」にて開かれる世界最大級の絵本原画コンクールにて入選した作品をすべて展示しており、世界各国の絵本原画を満喫できます。
絵本ならではの鮮やかな色彩や、どこか可愛らしいタッチの作品が多く肩肘張らずに鑑賞できるので、小さな子どもや初めての美術館という方にもピッタリ。

  • 西宮市大谷記念美術館

    兵庫県|西宮市

    閑静な住宅街に建つ美術館

    実業家大谷竹次郎氏の寄贈を受けて開館した美術館。クールベ、梅原龍三郎らの近代絵画などを所蔵。絵本原画展などの企画展やコンサートなども開催している。

    住所:兵庫県西宮市中浜町4-38

    アクセス:阪神本線香櫨園駅から徒歩6分

    営業時間:通年10:00~16:30(閉館17:00)

【丹波篠山市】丹波篠山市立歴史美術館

日本最古級の裁判所で芸術鑑賞

最後にご紹介する神戸市から日帰りで行けるおすすめ美術館は、丹波篠山市にある丹波篠山市立歴史美術館。神戸駅から車で約75分、公共機関を使えば約130分の場所にある元裁判所の美術館で、江戸時代末期に誕生した王地山(おうじやま)焼きの名品などが展示されています。
木造建築の裁判所としては国内最古級のこちらの施設。外観や旧法廷は従来のまま残されており、当時の雰囲気を味わえますよ。

かつて実際に使われていた法廷や外観にも注目

長い歴史を超え受け継がれてきた美術作品の数々と、それらの魅力を最も引き出す展示が計算され尽くしている丹波篠山市立歴史美術館。展示物の素晴らしさを堪能した後は、美術館自体の探索も楽しみましょう。前述した旧法廷には滅多に目にできない裁判員の衣装も置いてあり、より特別な時間を体験できます。法定の中を自由に歩き回るという非日常感も合わせてお楽しみください。

  • 丹波篠山市立歴史美術館

    兵庫県|丹波篠山市

    元裁判所で美術品を鑑賞

    木造建築の裁判所としてはわが国最古級だった建造物の内部を改築。江戸時代末期に藩の御用窯として開窯した王地山(おうじやま)焼の名品や、篠山城主であった青山家のゆかりの品を展示している。

    住所:兵庫県丹波篠山市呉服町53

    アクセス:JR宝塚線篠山口駅から神姫グリーンバス篠山営業所行きで15分、春日神社前下車すぐ

    営業時間:通年9:00~16:30(閉館17:00)

おわりに

駅の近くや住宅地の中など、さまざまな立地に点在している神戸のおすすめ美術館をご紹介しました。どれも個性豊かな美術館ばかりなので、新しい発見や心の栄養を蓄えるのにぴったりです。ぜひ観光の目的地の近くにある美術館に立ち寄ってみたり、近隣の美術館をはしごしてみたり、旅の予定に加えてみてはいかがでしょうか。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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