《関東編》
香がたかれ、水の打たれた石畳の玄関、四季折々の風情をみせる庭園、廊下の片隅や踊り場などにさりげなく生けられた季節の花。日本情緒が漂う空間には上質な大人の旅時間が流れる。純和風の数寄屋造りの客室には落ち着きある調度品が配され、庭園付きの客室からは春はれんぎょう、しゃくなげ、紫つつじなどの山花が可憐に咲き競い、秋には楓の紅葉が訪れる人の心を和ませる。春夏秋冬の景色を愛で、老舗「ての字屋」ならではの配慮の行き届いた極め細やかなもてなしに心委ねよう。
料理が自慢の宿では、その多くが食材である野菜にこだわっており、地物の新鮮野菜をたくさん使っています。地元で採れた旬の野菜は味や食感に優れるだけではなく、栄養価も豊富。料理をいただけば、体が喜ぶのも感じられるほどです。京野菜を使ったおばんざい、滋味豊かな根菜や山菜がたっぷりの郷土料理、高原野菜をふんだんに使ったオーベルジュのごちそうなど、地元特産の野菜を使ったおいしい料理に出合う旅に出かけてみませんか。