笑顔を撮りたい! 浅田政志さんの写真講座in名古屋
旅色LIKESレポーターのERIです。12月2日に旅色LIKESイベント「写真家・浅田政志さんの写真講座第二弾」が開催されました。今回は屋大須商店街で「まちの人を撮影してみよう」という課題にチャレンジ。初めて訪れるまちで人物の写真を撮ることは難しい挑戦でしたが、学びもあり、出会いもあり楽しい一日となりました。浅田マジックで笑顔がいっぱいのイベントをレポートします。
目次
今度は名古屋で浅田政志さんに魔法をかけられる
講師は写真家の浅田政志さん。昨年、横浜で開催されたカメラ講座にミーハー気分で参加。これまでは自分が写真に写ることに消極的でしたが、浅田さんに撮影してもらったら、「撮られたい」という気持ちになってしまう魔法をかけられました。あの感動は忘れられません。“写真を撮られる”ことの楽しさを教えてもらいました。
今回のイベントが行われたのは12月2日(土)11:00~16:00。「まちの人を撮る」をテーマに浅田さんから撮影のポイントを教わり、名古屋大須商店街でフォトウォーク、その後撮影した写真を浅田さんに評論してもらう、というものでした。
人を撮るためのマナーやコツをレクチャー
座学では、まちの人を撮るためのマナーやコミュニケーションのコツを教えていただきました。ポイントは、急に「撮らせてください」とは言わず、きっかけを作り距離を縮めていくこと。浅田さんは、先にお店で商品を買うことできっかけをつくり、話しまくるそう。話し下手なわたしにはできるのか不安が募ります……。周りを見渡すと「できるかな」とそわそわしている仲間が。どうしても撮れなかったらペアになった相手を撮ってもOKとのことで少し肩の力が抜けました。
にぎやかな大須商店街でいざ撮影へ
座学会場の2人掛けの席で隣に座った方とペアを組み、いよいよ撮影に向かいます。約1,200店舗が集う大規模で名古屋の観光名所でもある名古屋大須商店街。日頃から多くの人で賑わい、土曜のイベント日は活気にあふれていました。まさに人を撮るテーマの場所にぴったりです。ペアになったtatsuyaさんは地元の方ということで、土地勘のない私にはとても助かりました。早速キッチンカーの店員に果敢に話しかけに行くtatsuyaさん。
私も負けてはいられないと勇気を出して隣のキッチンカーの女の子に声をかけてみました。浅田さんのアドバイス通りレモネードを購入したものの上手に話すことができず、「人を撮らなくてはいけないので撮らせてください」とストレートにお願い。快く承諾してもらえてひとつハードルを乗り越えられた気がしました。
いざ撮ろうとすると、アクリル板が写りこんでしまったり、お店の雰囲気も入れたくて離れてみたり、なかなか上手くいきません。コミュニケーションをとりながら写真を撮ることの難しさを実感しました。思ったような写真が撮れなくて悔しいです。カメラが違うからかな? なんてカメラのせいにしてみる……(笑)。浅田さんはどのように撮影するか事前に考えて、許可をもらえたらササッと撮るそう。わたしにとっては至難の業でした。人の笑顔を引き出し、構図やアングルを考え、瞬間を捉えられるって、やっぱりプロはすごいな……。
その後もまちを散策しながら撮影にチャレンジ。素敵な洋服屋でtatsuyaさんがお店の方に声をかけ、気に入ったバックを見つけて購入。浅田さんのテクニックを駆使して、快く撮影にも応じていただいていました。
大須観音でなりきり千手観音!? 集合写真を撮影
集合写真を撮りに全員で大須観音へ。にぎやかな街中に立派な本堂が突如あらわれました。鳩がたくさんいて時折バサッーっと飛び立ち本堂の上を旋回する景色が絵になります。
本堂前の広場をお借りして、浅田さん考案のポーズで撮影。あまりの楽しさに今回も浅田マジックにかかり、みんなすてきな笑顔。
そのほかにもいろいろなポーズをしたり、浅田さんが被写体になったりして自由に撮影を楽しみました。
個性豊かな写真たちをレビュー
参加者が頑張って撮影した写真を、会場に戻ってから浅田さんにレビューしてもらうレビュー会。いくつかの写真と迷いましたが、キッチンカーの方の写真を提出しました。
場所的に撮影がちょっと難しいかったかもしれないと、私の悩んでいたポイントに共感いただきました。また少しピントがあまかったかも?とのアドバイスも。写真について快く撮影させてくれたことやキッチンカーの中を撮影したのでアクリル板があったり、お渡し口が狭かったりと構図が難しかったことなど親身に聞いてくれました。最後には「がんばりました!」と励ましの言葉もいただきました。
撮影の前には難しそうと不安な表情を浮かべていた参加者もそれぞれまちの人たちを撮影していました。マネしたいものも多く素敵な写真ばかり。浅田さんは被写体になってくれた方にはお礼として写真を送るそうです。わたしも渡して喜ばれる写真を撮りたいな。
写真は素敵なコミュニケーションツール
初めて訪れた大須商店街は、お洒落なお店や外国人の営むお店もあるのに、突然の八百屋さんがあったり、映え狙いのお店があったり、チンドン屋があったりとさまざま入り混じっていてカオスな世界でしたが(笑)、とても賑やかでおもしろいまちでした。人も、明るくて親しみやすく、快く写真を撮らせてくれたので不安はいつのまにか吹っ飛び、楽しい撮影会になりました。
浅田さんは知らない人とでもあっという間に親しくなれる魅力のあるかたで、話を聞いていても惹き込まれていきます。今回人を撮る難しさと、コミュニケーションが大事だということを知りました。写真をきっかけに交流が深まり、写真を通じて人とつながれるって素敵なことだと思いました。今回は、撮影のコツだけではなく写真がもたらしてくれる素敵なものをたくさん教えてもらいました。これからも人を撮ることにチャレンジしていきたいな。浅田政志さん、楽しいイベントをありがとうございました。