蔵王山の西麓に位置するかみのやま温泉。同じ山形県の湯野浜温泉、福島県の東山温泉とともに、「奥羽三楽郷」といわれています。
1458年、肥前の僧・月秀上人が上山を訪れた際、一羽の鶴が沼地に湧く湯に傷を負ったすねを浸し、その後、元気に飛び去る姿を見かけたのがはじまりといわれています。月秀上人が付けた「鶴脛の湯」という名が長い間、かみのやま温泉の別称として親しまれ、江戸時代には温泉が藩の管理となり、温泉町として発展しました。
かみのやま温泉には6つの温泉街があり、上山藩の城下町で羽州街道の宿場町の面影が残る新湯・湯町・十日町地区と、蔵王連峰を一望できる高台に位置する葉山・河崎・高松地区の2つに分かれています。新湯温泉や湯町温泉エリアは山形新幹線かみのやま温泉駅から徒歩で行けるので、気軽な旅行におすすめです。
シチュエーション別
総合評価
5.0
5.0
蔵王山麓の豊かな自然を感じながら、家族でウォーキング。上山市が提供するプログラムに参加するのもおすすめです。
5.0
全国的に高い評価を得ている「かみのやまワイン」。夫婦でワイナリーめぐりを楽しんでみてはいかがでしょう。
5.0
蔵王連峰を間近に望む露天風呂に浸かって、ひたすらのんびり過ごす、そんな極上のおこもり旅をおすすめします。
5.0
4軒の共同湯や、街のあちこちに設けられた足湯などを湯めぐり。地元の人との会話を楽しめるかもしれません。
4.5
素朴でどこか懐かしい雰囲気の温泉街。友だちと浴衣姿でそぞろ歩けば、旅気分もぐっと盛り上がります。
5.0
蔵王高原坊平にはペットと泊まれるペンションが充実しているので、大自然を一緒に満喫できます。
かみのやま温泉の泉質は弱アルカリ性で、赤ちゃんでも安心して入ることができる優しいお湯です。また、保温・保湿効果が高く、「美人の湯」ともいわれています。ほかに、疲労回復や婦人病、リウマチ、神経病などに効能があるとされています。
温泉水1kg中に溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩化物イオンの泉質が塩化物泉。海水成分に似た食塩を含む無色透明の湯で、皮膚に塩分が付着して汗の蒸発を防ぐことから湯冷めしにくく、“熱の湯”や“温まりの湯”と呼ばれています。塩分の殺菌効果が、切り傷ややけど、皮膚病などに効能を発揮します。単純温泉の次に多い泉質で、静岡県の熱海温泉や兵庫県の城崎温泉などがあります。
温泉水1kg中に溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が硫酸イオンのものが硫酸塩泉。含有成分により、「カルシウム硫酸塩泉」「ナトリウム硫酸塩泉」「マグネシウム硫酸塩泉」に分かれ、それぞれに少しずつ効能が違うのが特徴です。硫酸イオンは血管を広げ、血液の流れを良くする働きがあり、余分な皮脂を落とすので美肌効果も期待。温泉地は、群馬県の伊香保温泉や島根県の玉造温泉があります。
〒999-3156山形県上山市湯町ほか
山形空港から車で約45分、JRかみのやま温泉駅下車
東北中央自動車道 かみのやま温泉IC・山形上山ICから車で約10分
山形といえばフルーツ。かみのやま温泉でも、初夏のさくらんぼにはじまり、桃、プラム、ラ・フランス、ぶどうと、秋までの間、さまざまなフルーツを味わえます。そして寒い時期においしいのは、ご当地グルメの玉こんにゃくや芋煮。食べれば、気持ちも体もほっこり温まります。
上山藩の城下町で、羽州街道の宿場町として栄え、今も歴史と風情を感じるかみのやま温泉。そのシンボル的存在といえば、高台にそびえる上山城です。また城下町である温泉街には4軒の武家屋敷があり、外観、庭を見ることができます。一部、内部の見学も可能です。