湖・島・北海道も!? 自転車で一周走り尽くす「○○イチ」の魅力を紹介

北海道

2023.08.05

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湖・島・北海道も!? 自転車で一周走り尽くす「○○イチ」の魅力を紹介

こんにちは! トラベルライターの土庄です。いきなりですが、自転車乗りは一周が大好きな生き物です。淡路島一周=アワイチなど、「◯◯イチ」というワードを聞くと心が躍るという方も多いのではないでしょうか。今回は「自転車一周」の魅力と、全国のおすすめコースをご紹介したいと思います。

目次

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自転車一周の登竜門「湖一周」

旅情の高まる個性的な「島一周」

自分に挑戦するハードな「半島一周」

走り応え抜群の玄人向け「固有の一周コース 」

自転車一周の魅力を3つ紹介

土庄おすすめ初級コース:山中湖一周(山梨県)

土庄おすすめ中級コース:渥美半島一周(愛知県)

土庄おすすめ中級コース:小豆島一周(香川県)

土庄おすすめ上級コース:北道東一周(北海道)

自転車一周の登竜門「湖一周」

サイクリスト憧れの琵琶湖一周

サイクリスト憧れの琵琶湖一周

自転車一周のなかで、もっとも有名なのが湖一周です。湖のほとんどは一周走っても30キロメートル以内。アップダウンもほとんどないほか、信号も少ないため、ストレスフリーに走ることができます。近年は、道路上でサイクリング推奨ルートを示すブルーラインも引かれているコースも多いです。なかでも約200キロメートルの琵琶湖一周=ビワイチは日帰りロングライドの登竜門とされています。

<一例>
浜名湖一周(ハマイチ)、霞ヶ浦一周(カスイチ)、洞爺湖一周、十和田湖一周など

旅情の高まる個性的な「島一周」

みるみる景色が変わっていく小豆島一周

みるみる景色が変わっていく小豆島一周

バリエーションに富んでいるのは島一周です。離島の道の構造上、正確に一周とならなくても、一周として扱う場合があり、ポタリング※1向きから、本格的なロングライド向きの島まで様々で、自分の体力に合わせて選べます。例えば、観光地化されている直島や日間賀島などを選ぶと、レンタサイクルで気軽に楽しむことができます。一方で距離があり、アップダウンに富んだ屋久島や五島列島を選べば、自分の限界に挑戦するエクストリームな自転車旅を楽しむことも可能です。

※1 自転車でゆったりと散歩をするように走ること

<一例>
淡路島一周(アワイチ)、小豆島一周(マメイチ)、佐渡島一周(サドイチ)、直島一周、日間賀島一周など

自分に挑戦するハードな「半島一周」

里海と里山が共存する能登半島一周

里海と里山が共存する能登半島一周

コースにバラつきがあるのは、半島一周です。ひとえに半島といっても、距離もコースプロフィールも様々。日帰りで一周できないコースが過半数を占め、1泊2日~3泊4日ほどのスケジュールを要します。またリアス式海岸の半島を走る場合、アップダウン地獄となるので要注意! 代表所として能登半島一周(ノトイチ)があるほか、紀伊半島一周など略されない一周も多くあります。

<一例>
三浦半島一周、丹後半島一周、伊豆半島一周など

走り応え抜群の玄人向け「固有の一周コース 」

東京オリンピックのコースにもなったパノラマ台

東京オリンピックのコースにもなったパノラマ台

地形にかかわらず、一周コースとして定着している場所もあります。有名なのが富士山一周(フジイチ)です。日本最高峰の富士山を取り囲むように、一周100〜150キロメートルのモデルルートが設定されています。また大村湾一周など、内海をめぐるルートも一周として扱われることがあります。瀬戸内海でも海道や船での移動を合わせて一周と括る例もあり、コースが多様化していることもおもしろいです。固有の一周コースには玄人向きの内容が多いです。

<一例>
四国一周など

自転車一周の魅力を3つ紹介

1. ゴールしたときの達成感が味わえる

ヘビーだからこそ達成感のある琵琶湖一周200キロメートル

ヘビーだからこそ達成感のある琵琶湖一周200キロメートル

仮に小さな一周コースだとしても、走り切れたという事実が、自らの自信に繋がります。また脳内の日本地図に、この場所の一周コースを走り切ったと線を引いていく感覚も楽しいです。

2. 自転車旅の純粋なおもしろさ

丹後半島一周で立ち寄った伊根の舟屋と一枚

丹後半島一周で立ち寄った伊根の舟屋と一枚

一周では、同じ道を通過することはありません。絶えず新しい景色との出会いが待っています。進むたびに様々な感情が芽生え、心動かされるシーンとの出会いは、自転車で旅をすることの純粋なおもしろさを教えてくれます。

3. ストーリーとして記憶に残る

過酷な自然との戦いだった屋久島一周

過酷な自然との戦いだった屋久島一周

旅を楽しみ、達成感を得られることで、自転車一周をしたことがいつまでも強く記憶に残ります。旅先の忘れられない風景から、印象的な出会いまで。一周という流れがあるからこそ、記憶にもストーリーができあがります。

最後におすすめの一周コースをご紹介したいと思います。自分の趣向に合ったコースをセレクトしてみてください。

土庄おすすめ初級コース:山中湖一周(山梨県)

富士山を眺めながら気持ちよくサイクリング

よく整備された走りやすい道が続く

ビューポイントスポット「パノラマ台」まで上ると、富士山と山中湖の全景が望める

山中湖和食 和み(なごみ)の「富士山幻の豚ほうとう御膳(1,980円)」

山中湖を一周する約14キロメートルのコースです。湖畔にはレンタサイクルもあり、初心者の方でも手軽に挑戦できます。おすすめポイントは、走りやすい道と富士山の絶景。起伏の少ないストレスフリーなサイクリングロードの先には、ダイナミックな富士山が広がります。気持ちいいサイクリングの後には、湖畔のほうとう屋さんでお昼休憩もあり! スポーツ自転車を持参するサイクリストは、山中湖を見渡す「パノラマ台」へ上ってみるのもいいでしょう。富士山と南アルプスを眺める圧巻のパノラマが広がります。

◆山中湖和食 和み
住所:山梨県南都留郡山中湖村山中21
電話:080-4538-1725
営業時間:11:30~15:00(LO14:30)、18:00~21:30

土庄おすすめ中級コース:渥美半島一周(愛知県)

寝転がりたくなる道の駅 あかばねロコステーション

太平洋を見渡しながらロングライド

最果て感の漂う恋路ヶ浜

ようやく中間! 伊良湖(いらご)岬灯台で写真撮影

東海道新幹線ひかりも停車する豊橋駅からぐるりと回って、愛知県の渥美(あつみ)半島を一周する100キロメートル以上のコースです。適度なアップダウンの田園風景と、ひたすら続く太平洋の大海原を眺めながら、走り応えと景色変化に富んだ内容となっています。なかでも伊良湖(いらご)岬を見渡す恋路ヶ浜(こいじがはま)の眺めは格別! 渥美半島の食材を使った丼メニューを出す加盟店が軒を連ねる「渥美半島どんぶり街道」もあるので、お昼どころも困りません。伊良湖からは日間賀島、篠島へ船で渡ることもできるので、半島一周と島一周を両方楽しむこともできます。日帰りだけでなく、1泊2日をおすすめしたい一周コースです。

◆道の駅 あかばねロコステーション
住所:愛知県田原市赤羽根町大西32-4
電話:0531-45-5088
営業時間:9:00~18:00

土庄おすすめ中級コース:小豆島一周(香川県)

ダイナミックな地形と美しい海が広がる小豆島一周

採石場の脇を走る北部のストレート区間

省略しては勿体無い三都(みと)半島

瀬戸内のエーゲ海と呼ばれる風景が広がる

瀬戸内海に浮かぶ「小豆島」を一周する約82キロメートルのコース。通常、南部の三都(みと)半島が省かれていますが、合わせると100キロメートルを超えるコースです。アップダウンがかなり多いため走り応えがあり、変化に富んだ道に呼応して素晴らしい景色を見せてくれるのが魅力。私は、北部の採石場の横を走る、荒涼なロングストレートの道が好きです。天使の散歩道と謳われるエンジェルロードや、ギリシア風車がトレードマークの小豆島オリーブ公園など、立ち寄りスポットも満載! 神戸から出ている深夜便のジャンボフェリーで早朝入りして、一周に挑戦するのがおすすめです。

土庄おすすめ上級コース:北道東一周(北海道)

世界遺産・知床半島を自転車で横断

何百キロメートル走って訪れた知床五湖に感動!

雨に耐え忍んだ多和平(たわだいら)と中標津(なかしべつ)

道中で出会うライダーと意気投合するのは、二輪旅あるある

個人的なルートになりますが、北海道・女満別(めまんべつ)空港から美幌峠、弟子屈町(てしかがちょう)、標津(しべつ)、知床峠、網走を繋ぐ一周ルートです。走行距離は約300キロメートルほどになります。かつて観光をかねて、5日間ほどかけて走り抜きました。どこまでも続く道東の道に、身体と自転車一つで対峙する時間は、北海道ならではです。北海道の峠は標高が低くても、例外なく負荷が高いので、心が折れそうになることもありますが、それを乗り越えて絶景を見たときの感動は、いつまでも強烈に記憶に残る体験です。

いかがでしたでしょうか。今回は王道のようで少しディープな「自転車一周」についてご紹介しました。自転車旅一周の魅力を一言で表すと「忘れられない旅を味わい、達成感を得られること」です。少しずつ自分の足で長距離を走る冒険に挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと今までの価値観を塗り替える体験や、何物にも代え難い達成感を味わえると思います。またお出かけの際は、暑い日が続いていますので水分補給をし、熱中症にも十分お気を付けください。

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#自転車旅 #自転車一周 #北海道 #小豆島 #山中湖 #サイクリング #夏休み

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自転車旅 土庄雄平

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自転車旅自転車旅

土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然・暮らしに一歩踏み込んだ情報発信に精を出す。学生時代から、ライフワークにしている登山と自転車旅をかけ合わせ、四季に身を投じる旅スタイルで日本各地を巡っている。好きな被写体は、道や雪山の風景。最近は秘湯めぐりにハマっている。

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