【名古屋駅から30分圏内】昭和生まれライターおすすめ! 昭和を感じるレトロスポット5選
歴史やものづくりに触れる旅が好きな、旅色LIKESライター・長月あきです。今回は名古屋駅から30分程度で行ける、昭和を感じさせるレトロスポットを5か所紹介します。再加熱している昭和レトロブーム、昭和世代でなくても、どこか懐かしい気持ちになれるかもしれません。
目次
入場料無料なのに見ごたえ抜群 「北名古屋市歴史民俗資料館(昭和日常博物館)」
まず紹介するのは、名古屋市のお隣・北名古屋市にある北名古屋市歴史民俗資料館(昭和日常博物館)。昭和日常博物館は、名鉄犬山線西春駅から徒歩25分の場所にあります。名鉄名古屋駅から西春駅までは10分程度なので、30分圏内ではないのですが、タイミングよく西春駅から市内循環バス「きたバス」を利用できれば30分程度で行くことができます(ただ本数が少ないのと、日曜日・祝日・年末年始は運休なので注意)。ちょっと駅から遠いのが難点ですが、見ごたえのある資料館です。
1997年に図書館の建物3階で開催された特別展「日常が博物館入りする時」で、フロアー全体が昭和30年代の資料で構成されました。それ以降、「昭和日常博物館」と呼ばれるようになったのだとか。現在は建物の1・2階が市立図書館で、3階が博物館になっています。3階に上がると目に飛び込んでくるのは、昭和30年代の町並みを緻密に再現した展示の数々。
北名古屋市では、この昭和日常博物館を活用した「思い出ふれあい事業(回想法事業)」が行われています。回想法というのは「高齢者の記憶、特に誰しもが鮮明に覚えている子どもの頃の記憶を引き出すことにより楽しい時を過ごし、それが認知症や閉じこもりの予防及び治療になるという手法(昭和日常博物館 公式HPより引用)」だそう。そのため、博物館には高齢者や高齢者施設の見学が増えているそうです。確かに、昔見たものや経験したことを懐かしく思い出すのは、ご高齢の方でなくても楽しい気持ちになりますし、脳が活性化しそうな気がします。
色々なテーマごとに当時の生活に根付いていた日用品やおもちゃ、食品パッケージなどが展示されています。「あー、昔これ家にあった!」「おばあちゃん家で使ってた!」というような懐かしいものがあちこちに。一般のご家庭から集めたのでしょうか。よくこんなにたくさん残っていたなぁと驚きました。中には、今も我が家で使っているかき氷器と同じものがあり嬉しくなりました。祖母に買ってもらってから50年近く経ちますが、まだ現役で毎年夏に使っています。懐かしさと新鮮さを感じつつ、大量の展示物に時間を忘れて見入ってしまいました。こんなに充実した展示内容にも関わらず、昭和日常博物館はなんと入場無料。写真撮影もOKです。なお駐車場も無料です。
◆北名古屋市歴史民俗資料館(昭和日常博物館)
住所:愛知県北名古屋市熊之庄御榊53
電話番号:0568-25-3600
入場料:無料
開館時間:9:00~17:00 ※最終入館16:40
休館日:月曜日、館内整理日(毎月末日)、特別整理期間、年末年始
※休館日は事前にホームページでご確認ください。
昭和&平成レトロが可愛くて懐かしい! 「食堂カフェむむむ」
名鉄東琵琶島駅から徒歩約15分の場所にある食堂カフェむむむ。名鉄名古屋駅から東琵琶島駅までは5分程度です。築60年の純喫茶だったお店を改装し、2021年4月にオープンしたお店です。改装したといっても、外装や内装、建物や家具はできるだけそのままにし、昭和らしさを残したのだとか。土曜日の14時頃、ランチタイムを外していったのですが店内は満席。外のベンチで少し待ちました。
春先に訪れた際にオーダーしたのは、期間限定の桜のクリームソーダとカヌレのセット(850円)。クリームソーダは昔のアニメキャラの描かれたグラスで提供されます。セーラームーンのほかに、ドラえもん、アラレちゃんなどのグラスがあるようです。カヌレが想像以上においしくてびっくり。一緒に行った娘はクリームソーダとプリンのセット(800円)。ちょっとかためのプリン。こちらも一口もらいましたが、昔ながらのプリンといった味わいです。
店内には昔、見たことのあるおもちゃの数々がたくさんディスプレイされています。家具やインテリアは昭和チックで落ち着いた雰囲気。店内にあるテレビでは懐かしいアニメも流れていました。一緒に行った高校生の娘は「平成レトロでかわいい!」と絶賛。若い女性のお客さんが多いのかと思いきや、男性一人の方や、10代の女の子から私と同年代と思しき女性まで、幅広い年齢層の方がいらっしゃいました。ハンバーグなどのランチもおいしそうでしたよ。
◆食堂カフェむむむ
住所:愛知県名古屋市西区枇杷島5-4-15
電話:052-908-6665
営業時間:月・水~金曜日 11:00〜16:00(LO15:30)、土日祝 11:00〜18:00(LO17:30)
定休日:火曜日+不定休
※事前に公式インスタグラムで営業日をご確認ください。
昔ながらの定食屋さん「はね海老」
名古屋駅から15分ほど歩いたところにある、名古屋で最も古い商店街の一つと言われる円頓寺(えんどうじ)商店街。新しいお店もありますが、昔ながらの懐かしい雰囲気が今も残る商店街です。商店街の中にある、老舗の定食屋さんが「はね海老」。外観も店内も、昭和の風情が残る小さなお店です。メニューはフライやカツなどの揚げ物のみで、日替わりのランチメニューが2種類あります。
日替わりランチは揚げ物2種類で800円と、今時リーズナブルなお値段。海老フライとかにクリームコロッケのセットにしました。海老フライは開いた1尾と半身を足して揚げた、1.5尾の独特のスタイルです。注文が入るごとに揚げてもらえるようで、揚げたてのサクッとしたフライがいただけます。
電子マネーやカードは使えず、支払いは現金のみ。古き良き、下町商店街の食堂です。
◆はね海老
住所: 愛知県名古屋市西区那古野1丁目20-37
電話:052-551-1671
営業時間:11:30〜14:00
定休日:日曜日
名古屋流折りたたみ式お好み焼き発祥の店「甘太郎」
円頓寺商店街と幹線道路を挟んで連なる円頓寺本町商店街。こちらも昭和の名残を残す下町情緒溢れる商店街です。ここに長年愛されている、老舗のお好み焼き屋さん「甘太郎」があります。テイクアウト専門のお好み焼き屋さんで、元々は和菓子店として創業、昭和後期にお好み焼きを始めたそう。食べ歩き用に折りたたんでアルミホイルで包んだ、名古屋流のお好み焼き発祥のお店なのです。
食べ歩きサイズに折りたたんだお好み焼きは、今でこそ、名古屋だけでなく東海地方のあちこちで見られますが、40年ほど前、最初に考案したのが「甘太郎」なのだとか。肉・玉子入りもイカ・玉子入りも180円ととってもリーズナブル。小ぶりなサイズ感が小腹を満たすのにぴったりです。お好み焼き以外にも、焼きそばやみたらし団子、鬼まんじゅうなど、昔ながらの定番おやつが販売されています。長年愛され続けている下町の食べ歩きグルメを楽しんでみませんか。
◆お好み焼き 甘太郎
住所: 愛知県名古屋市西区那古野2丁目19-24
電話:052-541-4034
昭和の雰囲気の中ではしご酒を楽しむ 「駅前横丁」
名古屋駅から10分ほど歩いた場所にある駅前横丁は、「柳橋中央市場」の近くにあります。昭和な雰囲気が漂う建物の中に居酒屋やバーが並んでいます。1階は狭い通路の両側にこじんまりしたお店が並び、昭和感満載。どのお店もアットホームな雰囲気です。2階は2年ほど前に新しくできたばかりで、おしゃれな感じのフロア。1階も2階も、立ち飲みやカウンターで飲めるお店が多く、一人飲みしやすい雰囲気です。訪れたのが金曜日の夜だったので混みあってはいましたが、はしご酒も楽しい! この日は2階の「お酒とおかず かりなり」に。名古屋発のクラフトビール醸造所「Y.MARKET BREWING」が運営しているお店です。こじんまりしたお店は、カウンターに座ると店員さんとお客さんの距離が近いのがいいですね。
◆駅前横丁
住所:愛知県名古屋市中村区名駅4-22-8 駅前横丁
おわりに
名古屋駅周辺はリニア開業も数年後に控え、どんどん開発が進んでいます。けれど、駅から少し離れるだけで、昭和感の残る商店街やお店に出会うことができます。いつの間にか昭和は遠くなりましたが、たまには懐かしさを求めて昭和を感じるスポットを訪れてみるのも楽しいかもしれませんね。