【京都在住ライターのご近所さんぽ】夜の京都駅をぶらぶら歩く

京都在住の旅色LIKESライター・ちあきです。京都の町中が全部桜色に染まる短い季節がそろそろ終わりを迎えようとしています。この季節には、大学の多い京都には、ぎょうさん新しい学生さんが越して来はります。学校へ向かうバスや列車はこころなしかフレッシュな感じ。今日は、そんな学生さんたちもたくさん使わはる京都の玄関口、京都駅をおさんぽしましょ。
目次
京都駅について

夕方の風景
京都駅が開業したのは1877年2月5日。
初代の駅舎は今の駅前広場のあたりにあって赤煉瓦造り「七条ステンショ」と呼ばれていたそうです。「ステーション」やなくて、「ステンショ」。呼び名にも時代を感じますやろ。
国際空港のようなモダンな4代目駅舎

手前のキティちゃんは関西空港と京都駅をつなぐ特急はるかとコラボ中です。
今の駅舎は4代目。1997年に建築されました。
建築されたときは、古都京都の玄関口としてモダンで斬新な駅舎の誕生に賛否両論があったようですけど、今はもう、なくてはならない京都の顔です。
中央改札を抜けると、目の前にそろそろ夕方のお日さまのなかに立つ京都タワーが見えてきます。
ここは撮影スポット。自動改札の入り口をふさがんように気ぃ使いながら写真撮ってくださいね。

改札を抜けると、大きい空間が広がっています。
見上げるとガラス張りのコンコースは丸みを帯びたオブジェやら、でこぼこやら、曲線やら、なんか不思議な建物です。
京都には、古都の景観を守るために厳しい規制があって建物の高さに制限があります。駅舎は60メートル以内に収められてるらしいんですけど、もっと高いように感じるんはデザインのせいなんやろか。
空中庭園まで続く大階段

改札を抜けると左側に大階段に向かうエスカレーターがあります。ずうっと上まで続いてるけど、一回降りて大階段を見上げてみましょか。
大階段は全部で171段あるそうです。
そう聞いて、意外に少ないな、と思ったけれど、上がってみると途中で息切れがしてくるほど結構ハード。
歩いて上がっている人はあんまりいはらへんから、やっぱり、エスカレーターを使わはるんやろな。
そやけど、お天気のいい日は、階段の途中のコーヒーショップでドーナツとコーヒーを買って階段に腰かけていっぷくするのも気持ちいいです。真ん中に座ると歩いて上がる人のお邪魔になるから隅っこに座って一服しましょか。
一服している間に大階段で行われるイベントの紹介でもしましょか。
大階段の一番下の階は、広いスペースになっててイベントに使われたりもします。
舞台をしつらえてブラスバンドの公演があったり、クリスマスには大きいツリーが飾られてサンタさんがやってきたり、大階段を駆け上がる「JR京都駅ビル大階段駈け上がり大会」なんかは正月に風物詩になってます。
特に私が好きなんは、大階段全部を使って行われるイルミネーション。
「グラフィカルイルミネーションPlus」というイベントやそうで、約15,000個のLEDが光り、通年で行われるプログラムと、時々行われる特別プログラムとがあります。
夜に京都駅を通たら、たまに階段が光ってるのが見えるんです。そやから、そういう夜は長いエスカレータを登ってわざわざ階段を見に行ったりするんです。
●グラフィカルイルミネーションPlus
点灯時間:3~4・9月 16:00~22:00、5~8月 17:00~22:00、10~2月 15:00~22:00
全長45メートルの空中回廊

11階から見える景色。
京都駅の夜の景色はとってもきれいで、頑張って上がってきた甲斐がありますやろ。
目の前に見える半円の羽みたいなところをつなぐように空中回廊が通っているのが見えますか? これからあそこを歩きますえ。
10階まで降りて来たら、左側に入り口のドアを抜け、拉麺テーマパーク「京都拉麺小路(こうじ)」の中を抜けると、おいしそうなにおいがしてきますけど後のお楽しみに取っておいて進みます。京都駅は、中央の巨大な空間を挟んで2棟の建物が立っていて、建物の間をつなぐよう通っているんが空中回廊です。
ほな、入ってみましょか。

駅の東側と西側をつなっぐための通路ですさかい、無料で通れます。
入口ドアをあけると、宇宙船の中みたいな空間が広がっています。クリスマスの頃にはキラキラした電飾も飾られていて華やかになりますけど、私はこの宇宙空間的な感じが好きです。
途中に展望室がいくつかあって、立ち止まって京都の景色を眺められるようになってます。大体地上50メートルくらいの位置にいますさかい、高いところが苦手な人はちょっと怖いかも。
展望室は南北にありますさかい、夜はそこから南北の京都の夜景が見えますえ。

ライトアップされたニデック京都タワーも見えてロマンチックですやろ。
空中回廊を渡り切った先には広場があって、こっちもキラキラしていい感じです。

西側のエレベータに比べて人が少ないような気がします。
空中回廊を渡って東側の建物に来たさかい、そのまま東側のエレベータを使って地上へ降りましょか。途中にはニデック京都タワーが目の前に見えるスポットがあります。
ニデック京都タワーは通常時は白く輝いていますが、世界禁煙デーに合わせてイエローグリーンになったり、乳がん啓発(ピンクリボン)に合わせてピンクになったりなど啓発活動時にカラーライトアップしています。時期に合わせて、いろんな色を見に来るのもおすすめです。毎月16日は「DO YOU KYOTO? デー」という環境にいいことをするとしているため、ライトダウンをしていています。
◆ニデック京都タワー
住所:京都府京都市下京区東塩小路町721-1
点灯時間:日没後~24:00
営業時間:展望室 10:00~21:00(最終入場 20:30)、グッズコーナー 10:00~20:30
展望室料金:大人 900円、高校生 700円、小・中学生 600円、幼児(3歳以上)200円
そして京都の夜に消えてゆく
さて、そろそろお腹が空いてきました。
京都の夜は意外と早いし、お目当てのお店が閉まる前にご飯食べに行かな。