【沖縄・奥武島】猫に会うためだけに行った島が意外と魅力的だった(2025年情報更新)

今年の猫の日(2/22)は、猫で有名な離島・奥武(おう)島で癒しのひと時を過ごしてみませんか。ガイドブックでもほとんど紹介されていない島ですが、猫がたくさん住み、グルメも満喫できて非日常に浸れる旅になったのです。ワーケーションで全国を旅し、沖縄も何度も訪れている旅色LIKESライターの筆者が、1月に行った時の旅模様をご紹介します。
目次
常に大行列の天ぷら屋
2泊3日の沖縄旅行、中日は滞在している那覇市から車で30分ほどの奥武島へ行くことにしました。沖縄の南の方で道路を渡っていけるようなので、レンタカーで向かいます。
島へは橋を渡ります。道なりに走ると、たくさんの人が集まっている場所がありました。
戻ってみると「大城てんぷら店」の文字。多い日には5,000個もの天ぷらを揚げている有名店で、たまたま私たちが到着したのが開店直後(11時)で特に人が多かったようです。また、作り置きはせず、注文を受けてから揚げるため20分ほど待つことになったのですが、このあたり一帯猫だらけ。
沖縄の天ぷらは衣自体に味がついていて、天つゆにではなくソースにつけて食べるのが一般的なのだそう。こちらのお店の天ぷらは「アーサ(沖縄の岩場に生える緑色の海藻)」や「もずく」、沖縄近海で獲れたイカ、島野菜など、沖縄ならではの食材が並びます。紅いもに紅あずま、田いもの3つの芋を練り合わせた「うむにーてんぷら」はここオリジナルです。
◆大城てんぷら店
住所:南城市玉城奥武193
電話:098-948-4530
島の新定番・カラフルな海鮮いなり
天ぷら店を後にし、もずくそばのお店に行こうとしたのですが……謎の自動販売機を見つけて立ち止まります。こちらもオンシーズンは行列が絶えない人気の海鮮食堂「魚(うお)めし屋」。島内で「たいら鮮魚店」も営む店主が開いたお店で、海鮮いなりが島の新定番になっているそう。カラフルで可愛い! テイクアウトしたお客さんがたくさんいました。天ぷらでお腹いっぱいなのでテイクアウトしようと思ったのですが、2階で食べることができると知り2個いただきました。
自動販売機の商品は島で水揚げされ、店主が加工・調理したものが中心。すべて冷凍なのでお土産にもぴったりです。島名物の干しイカ(一夜干しにしたトビイカ)は、8~10月がシーズンですが、こちらではオフシーズンでも売っている時があるとのこと。
◆魚めし屋
住所:南城市玉城奥武196
電話:070-5693-1255
竜宮神で出合った巨大生物
周囲1.7kmほどと、小さな小さな奥武島。ドライブコースとして人気の島一周道路をぐるっと回って島を出ようと思い車を走らせていると「竜宮神」と書かれた看板を見つけました。途中の階段で、大きな巻き貝を発見。この何回か沖縄に来たらヤドカリと遊ぶ時間が多かった私たち。これは絶対ヤドカリが住んでいると確信。手に取ると大きなヤドカリが姿を現してくれました。
巨大ヤドカリに気を取られましたが、海に佇む変わった形の岩は、竜神が降りたと言われる場所なのだそう。奥武島は島民たちが生活の節目で祈りをささげる神聖な島でもあり、竜宮神は特に重んじられていて、伝統行事の際に安全と豊漁を祈る習わしがあるのだとか。
奥武島を望む、絶品沖縄そば屋
奥武島に渡る道路の直前、左手に見えた「もずくそば」の看板がずっと気になっていて……。お腹がいっぱいでしたが行ってみることに。メニューがたくさんありすぎて選べなかったので「もずくそば」と「もずくザルそば」、「もずく天ぷら」をオーダー。単品で頼んだのに、定食みたいに出てきました! 14時までは、もずくジューシー(沖縄で炊き込みご飯を指す)がつくようです。もずくが練り込まれた麺はかなり美味しい! つゆに生もずくを入れて食べるように言われるのですが、喉越しも良くなってどんどん食べられます。天ぷらと海鮮いなりはお腹の中でどこに行っちゃったのか、すぐ完食しました。
◆もずくそばの店くんなとぅ
住所:南城市玉城志堅原460-2
電話:098-949-1066
営業時間:11:00〜17:00(L.O16:30)
定休日:不定休
奥武島の魅力は猫だけじゃなかった

マンホールにはいろんな魚が表現されている
人懐っこい猫がたくさん寄ってくる猫の島。ゆるーい空気が流れていますが、名物グルメを求めてたくさん人が来る活気のある島でもありました。晴れていれば海もとても綺麗みたい。今年の猫の日は、沖縄観光の際に奥武島へも寄り道してみませんか。