「HITひろしま観光大使」が薦める江田島で食べたい牡蠣グルメ3選

みなさま初めまして。この度、旅色アンバサダーに就任いたしました、広島に“コイする”うえむらちかです。普段は作家・ タレント活動をしています。大好きな広島の新たな魅力を発見するべく、いつも隅々まで広島を旅しているので、記事を通して広島のイチオシ情報をたっぷりとお届けできたらなと思っています。ではまず初めに、わたしが推したいスポット「江田島」をご紹介。江田島はゆったりとした島時間、美しい自然があるだけでなく、ここでしか食べられない牡蠣グルメがあるんです。
目次
江田島ってどんなところ?
広島県民にとって永遠の課題ともいえるのが「江田島には海から行くか? 陸から行くか?」というもの。というのも、江田島は広島市にある広島港からフェリーで約30分、同市近くの呉市からは車で約40分でアクセスできる「広島市に一番近い島」なんです。写真はフェリーに乗った時のものですが、わたし自身もその時々に合わせてルートを変えています。そんな気軽に出かけられる江田島は瀬戸内海の中で4番目の大きさを誇る島で、旧海軍兵学校、旧陸軍砲台跡など、戦跡が数多くある島としても有名です。さらに牡蠣やしらすといった海の幸やオリーブ、フルーツ、郷土料理である大豆うどん、地鶏、醤油と、江田島ならではのおいしいグルメを味わえます。今回はこの江田島で、地元民だからこそ薦めたい本当においしい牡蠣を堪能できるスポットを紹介します。
工場併設でメニューも豊富な「OYSTER CAFE ETAJIMA」
2023年6月17日に完成した「江田島OysterFactory」。江田島の海沿いにある旧秋月小学校跡地にあり、冷凍牡蠣・冷凍牡蠣フライを製造する工場の最上階にあるのがこのカフェです。ここで絶対に味わってほしいのが、平日限定で、1日15名限定のランチ「カキフライ御膳」。牡蠣は臭みがなく、とろっとクリーミー。絶妙な揚げ具合の衣のサクサクさもたまりません。そして、江田島の美しい海を一望しながら食べる料理は最高! ほかにも「広島産牡蠣の旨みたっぷりグリーンカレー」や「江田島産苺のクリームソーダ」、土・日曜日であれば「広島牡蠣フライセット」と、メニューも豊富です。食事のあとは工場見学(要事前予約)や海辺の散歩を楽しむのも良いでしょう。
◆OYSTER CAFE ETAJIMA
住所:広島県江田島市江田島町秋月2-49-52
電話番号:0823-27-6173
営業時間:11:00~17:00 ※ディナー、BBQは予約必須
定休日:水曜日
ノスタルジックな雰囲気が漂う「四季の味 ひらの」
広島市発の船が到着する切串港から、県道297号線を車で走って約5分の海外線沿いに位置するのが「四季の味 ひらの」。地元食材をふんだんに使った料理が味わえる和食のお店です。店内の水槽には地元で獲れた鯛やヒラメなどの地魚が多く泳いでいて、新鮮な地魚をリーズナブルに食べられるとあって、地元民にも長年愛され続けています。名物は島の特産である「牡蠣の柳川定食」。まず、牡蠣が一年中食べられというのも魅力ですが、この定食の最大の魅力は、牡蠣とふわとろ卵との相性! ごはんにのせて柳川丼にしてもおいしいのでお試しあれ。実は、このお店は瀬戸内海が舞台の映画『とべない風船』(2023年)内で島の居酒屋として登場もしているんです。ノスタルジックな店内は、さすがロケ地に選ばれるだけあるなと納得するので、ぜひ足を運んでみてください。テーブル席、カウンター席、お座敷と、おひとり様から大人数まで利用できます。
◆四季の味 ひらの
住所:広島県江田島市江田島町切串5-1-7
電話番号:0823-43-0080
営業時間:昼11:00~14:00、夜17:00~22:00
定休日:水曜日、第3火曜日
すぐに予約が埋まってしまう絶景カフェ「Etajima Potager & Restaurants Bricolage17」
土・日・祝日のみ営業している、完全予約制のコースランチ(1日2回の入れ替え制)が楽しめるお店です。ランチメニュー作りは、金曜日に店主の空本さんが自ら島をぐるっと一周し、江田島の旬の食材を集めるところから始まります。生産者の畑に出向き、無人市や産直市場を巡り、その日に手に入る新鮮でおいしい食材を集めて、こだわりのランチコースが提供されているんです。店名に入っている「ポタジェ」とは、フランス語で「家庭菜園」のこと。敷地全体を「ポタジェ」ととらえ、食べられる庭として、野菜、ハーブ、果樹を草花と一緒に育てています。デザートプレートを注文すると「仕上げをお願いします」と言われて驚き! ハーブや花をお客さん自ら摘んできて、お皿に飾り料理を完成させる、というのがこのお店ならではのスタイル。食べるだけではなく、自ら江田島の食材に触れ、その良さを感じることができます。
しばらく、視界を遮るもののない大海原をウッドデッキから眺めながら料理に舌鼓を打っていると、今度は庭の奥への散歩に促されました。なんとその先には、はっと息をのむような絶景スポットが待ち構えています。視界いっぱいに広がる空の表情が刻々と変わっていく様子が、今でも目に焼き付いて離れません。訪れる際は日没の時間を調べておくと、より江田島を感じることができるかもしれません。
◆Etajima Potager & Restaurants Bricolage 17
住所:広島県江田島市沖美町是長1782-11
営業時間:カフェ15:00~日没まで※ランチは完全予約制(店主のInstagramを要確認)
ぜひ、五感で楽しむ江田島へ!

江田島でしか食べられない牡蠣グルメと、その場所ならではの体験を紹介しました。ほかにも、島内には「マルサ・やながわ水産」の世にもめずらしい「生牡蠣むき身の自動販売機」も設置されているので、気になる方は探してみてください。グルメ以外にも瀬戸内海の美しい景色、心地良い波の音、ほんのり甘いオリーブの匂い、木肌や葉っぱとの戯れ……まだまだ江田島には皆さんに知って欲しいスポットがたくさんあります。日々の喧騒を離れ、時が経つのも忘れてしまうくらい心も体もリフレッシュできる“非日常が待つ島”を、ぜひ訪ねてください。