軽井沢はアクセスが抜群にいい

軽井沢って交通の便がいいんですね。各地から長距離バスが出ていることを知って、急に近い存在になりました。例えば、都内なら渋谷、新宿、六本木、中野、二子玉川など。都内だけではありません。横浜、埼玉、千葉などからも出ているようです。横浜発だと片道3時間以上かかるけれど、乗り換えなしで運ばれるだけだから、断然バスが楽ちんと感じています。もちろん、新幹線でも行けますよ。

わたしはバスを使って、長野県にある軽井沢駅まで行きました。そこでレンタカーを借り、まずは群馬県に位置する北軽井沢エリアまで走って、軽井沢まで戻りつつ、あちこち堪能してきましたよ。観光客数はもうコロナ前並みの水準に戻っているとのことで、町には人がいっぱい。観光もばっちり楽しむタイプなら、朝から動くのが吉かもしれません。

解放感たっぷり！ 開けた山からの朝焼けに感動

こんな爽やかな朝がありましょうか！

ここは標高約1,300メートルの「浅間牧場」。場所は北軽井沢で群馬県に位置します。なだらかな山道の両サイドに広がる草原が、なんだか外国にいるみたい。ここは山なのに牧場だからか、木々で視界が閉ざされることなく、360度開けているところが解放感抜群で、最高に気分がいいんです。周辺はかっこいい山々に取り囲まれていて、その山の縁のどこかから太陽が顔を出すんだなとわくわくして眺め回します。そして、だんだんと一点の明るさが増し、ある時太陽と目が合う！ なんて神々しい瞬間でしょう。

山の朝って、霧だか雲だか曖昧なのがその辺に漂ってるじゃないですか、あれもかっこいいですよね。光と水と土、そこに風の成分が加わって世界が出来上がっている渾然一体感がたまりません。

太陽が昇ってきた空の反対側をふと見てみると、全然違う色をしていました。むしろ西の方が赤く染まっていたのでその綺麗さに驚くし、パカッと口を開けて見惚れます。こうして空を眺めていると、美の要素の多さに心がはち切れそう。あぁなんていい朝でしょう。

どうぞ、動画でも味わってください。

朝焼けを撮影している間、完全にひとりでしたよ。軽井沢では朝焼けを見に行く観光客は少ないのかもしれませんね。この日は8月上旬で、日の出時間が4時55分でした。そのため4時過ぎにはここに到着し、6時ごろまでひとりで堪能していたんです、なんたる贅沢！ 日の出時間の浅間牧場は狙い目のようです。

◆浅間牧場
住所：群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢2032-23
電話番号：0279-84-2074

滝のマイナスイオン効果が急上昇？ 贅沢な時間

こちらは「浅間大滝」。群馬県の北軽井沢に位置して、軽井沢駅からだと車で約30分、浅間牧場からだと車で約7分です。

マイナスイオーン、滝は気分がいいですね、爽やか極まりないです。しかもこの時は朝日フライトに続く朝7時過ぎで、斜めの光が葉っぱの間からこぼれ注ぐ感じがたまらなく、もういいイマジネーションしか降ってきません。

ひとっこひとりいないので、撮影もし放題。ドローンで滝の上まで行ってみます。力強くも繊細な水の流れが、なんとも和の心的なイメージで惹き込まれます。永遠に見ていられる〜。まるで瞑想中みたいないい時間です。それも他に人がいないからできたこと、朝は贅沢です。

ちなみに、駐車場から約5分川沿いを歩きますが、その道のりも気持ちいいんです。水の流れを聴きながらわくわく歩いていくと、だんだん滝の音が聴こえてきて、そのボリュームが徐々に上がっていき、ついに滝発見！ 宝探しに出かけて到達した感覚にウキッとします。滝のひとときがより思い出深くなるいい演出ですね。

9時を過ぎると続々と観光客が来ました。なのでわたしは退散。上記、浅間牧場の日の出撮影をした後に来ましたが、この連続が最高のコースな気がしています。太陽の角度はいいし、空気は爽やかだし、人はいないし。軽井沢で自然を味わうなら早朝ですね！

◆浅間大滝
住所：群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢
電話番号：0279-84-2047（北軽井沢観光協会）

軽井沢の産直市場が楽しい

滝を後にして町へと走り出すと、道端に産直市場がよく目に入ってきます。せっかくだから立ち寄ってみると、野菜たちがみるからにピッチピチ！ そして、価格がおかしい。ちょっと東京ではあり得ないようなお値段でたくさんの種類が並んでいるから、もーテンション上がっちゃいます。軽井沢で野菜を買って持ち帰るのもありですよね。帰宅してから思い出の野菜で料理するのも楽しみ、たっぷり買って帰りました。

ところでこれ見て、大きすぎ！

しめじですって。他の野菜も育ちのいいものが多かったけど、特にきのこ類はサイズがバグってるものが多くて、見ているだけでも愉快です。生えているところを想像すると、脇に妖精が出てきそう（笑）。

大人気の蕎麦屋さんは朝がいい

朝早くから動いていたから、人気のお蕎麦屋さん「地粉そば処 みのり」にもスルッと入れちゃいました。

開店時間の11時の15分前、10時45分に到着したらすでに行列！ 8月上旬、太陽の光が強い酷暑の中で並んでいるってすごいことですよね。自分も含めですが（笑）。みんなの期待を感じて、わくわくが高まります。11時、オープンするとギリギリ１回転目に滑り込むことができました。席数が多くてよかったなぁ。

天ぷら蕎麦を注文したら、お蕎麦も天ぷらもなかなかの盛り具合！ まずそこでうれしくなっちゃいます。蕎麦の香りはマイルドで、いくらでもつるつると食べられそうなやさしさ。天ぷらは具材がどれもジューシィ、さっくさくの衣とのコラボレーションがたまりません。ひとくちひとくちに喜びがつまってる〜と感動し続けて完食したら、相当な満腹度、幸せな悲鳴です。そして、お店を出るころにはかなりの行列。初めに入れたのはちょっぴり優越感ですね（笑）。

◆地粉そば処 みのり
住所：群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢地蔵堂1990-2874
電話番号：0279-84-3725
営業時間：11:00～15:00

野生が目覚める？ 星野リゾートの日帰り温泉

軽井沢はあまり温泉のイメージは強くないかもしれませんが、随所にありますよ。わたしが訪れたのはこちら、星野リゾートの中にある、「星野温泉 トンボの湯」。

弱アルカリ性のいいお湯なんです。しっとりツルッツル美肌効果が期待できそうです。ところで開湯は1915年、とっても歴史が長いんですね。与謝野晶子や北原白秋など、文豪たちも訪れたそう。浸かると発想が磨かれるんじゃないかと勝手な期待が湧くのでした（笑）。

わたしがこの温泉の好きなポイントは、露天風呂にある端の岩。足元は湯に浸かりつつ寝っ転がれるんです、なんてちょうどいいポジショニング。美肌の湯のエキスを吸収しつつ、全身を岩に預けて空を仰げる……自然との一体感がハンパなく、心もすっかり自然に溶け込みます。なんだか本能部分がクリアになるような、心軽やか素敵な時間でした。星野リゾートの演出はやっぱりにくい。

◆星野温泉 トンボの湯
住所：長野県北佐久郡軽井沢町長倉2148
電話番号：0267-44-3580
営業時間：9:00～23:00

このためだけでも軽井沢に行きたい最高のカフェ

個人的な話、旅をしている最中に居心地のいいカフェに出会うと、その地はリピート確定するんです。軽井沢にもありました、最高のカフェ！

こちらは複合施設、「Karuizawa Commongrounds」の一角にある「軽井沢書店」。長野県の中軽井沢と呼ばれるエリアにあります。選書も陳列も融合しているカフェも、そこで提供されているおやつも最高におしゃれ。中でも抜群に心惹かれたのは、山を見ながら空中に浮かぶ気分でお茶できるバルコニースペースです。

最高でしょ！ バルコニーの縁がテーブルになっていて、心地よく沈む大きいクッションを自分の座りたいところまで運んで座ります。足はぷらぷらテーブルの向こうに投げ出す方式になりますよ、それがまたブランコみたいでたまらくいいんです。緑溢れる環境で、まるでアルプスの少女ハイジ気分。ここは永遠にいられちゃいそうでしょ、パソコンを持って行って仕事をしたらいい発想が浮かびそうだし、おしゃれな本を買ってすぐにここで開いたら本の面白さが10倍になりそうだし、ただただ、向こうのお山を眺めながらぼーっとしたら心が浄化されそうだし。1日中いたい！

ちなみに、洗練された気分がさらにアップするスコーンなどの軽食やスイーツもこちらでいただけますよ。

軽井沢書店さんの周り、林の中の自然味溢れる空間には、いろんなお店が並んでいます。こちらはお蕎麦屋さん。テラスで木漏れ日を感じながら食べるお蕎麦は格別でしょうねぇ。その隣も、また向こうも、徹底してどのお店もおしゃれ。ワインの専門店だったり、１日中朝食メニューを提供するお店だったり、無料のコワーキングスペースもありますよ。

マルシェもよく開かれているようです。地元産の珍しい野菜や陶器、アクセサリーなどが並んでいました。「Karuizawa Commongrounds」、「軽井沢書店」以外にもいろんな興味が一気に満ちる、素敵過ぎる空間です。

◆Karuizawa Commongrounds
住所：長野県北佐久郡軽井沢町長倉鳥井原1690-1
電話番号：0267-46-8590
営業時間：9:00～19:00

軽井沢の夕焼けスポットは実はスッカスカ

こちらは軽井沢駅から車で約15分の「碓氷峠見晴台」。夕暮れ時は染み入りました。

軽井沢の町が緑の中にくっきり浮かんで、これは美しい町のはずだと納得。この日は雲が多かったけど、アンニュイな暮れ方がまたしっとりいい味わいなんです。

軽井沢方面から北の方へと視線を移すと山脈が奥へ奥へと並んで、あぁ山国・日本だなぁと感慨深くなります。この空と雲と山々の自然なストライプがぐっとくるぅ。

こちらも全然人がいないのにはびっくり！ 軽井沢は町には人がいっぱいいるけど、夕日のために山方面を訪れる人は多くないのかもしれません。これは意外な発見、うれしいポイントです。おかげさまで個人的な軽井沢の評価がぐんと上がっています。

◆碓氷峠見晴台
住所：長野県北佐久郡軽井沢町峠町

全国のご当地「ちいかわ」キーホルダーの中でもお気に入りがここに

めちゃくちゃ個人的な好みを書きますが、わたしはTwitterマンガの「ちいかわ」が大好きです（笑）。推しのキャラはうさぎ。全国各地でご当地キーホルダーが売られていますが、軽井沢にももちろんありましたよ。このキュートさ、なに！ とくに、信州限定りんご被りは、過去に出会ったご当地キーホルダーの中でもピカイチです。

１年半ほど前からアニメでも放送されているので、さらにファンは広がりましたね。ちいかわファンのあなたも、ぜひ軽井沢でチェックしてみてください（笑）。

いかがでしたでしょうか。軽井沢をより身近に感じていただけているならうれしいです。これから紅葉の季節ですね、ぜひお出かけください。