【長野県】美ヶ原で天空の絶景フルコースを堪能

山の景色を求めて、旅色のコミュニティ「旅色LIKES」メンバーの七期生・マユさんが、長野県にある高原「美ヶ原(うつくしがはら)」を訪れました。今回は旅の基点とした「王ヶ頭(おうがとう)ホテル」滞在中に出会った絶景スポットを5つご紹介します。
目次
天空のリゾート「王ヶ頭ホテル」を旅の基点に

標高2,304メートルに位置するホテル
旅の基点として、今回は「王ヶ頭ホテル」に宿泊することに。ここに泊まることは、両親のかねてからの希望でした。絶景宿として知られ、半年前からネット予約が可能なものの、すぐに埋まってしまうほど人気なんです。ここから美ヶ原を存分に楽しみます!

部屋からのビューも美しい!
ホテルではテラスや露天風呂、貸切風呂(予約不要・無料)など、さまざまな場所から絶景を眺められます。今回紹介する写真は、敷地内やホテル主催の無料ガイドツアー(予約不要)に参加して撮影したものです。

ラウンジではウェルカムドリンク(甘酒、リンゴのスパークリングワインなど)のサービスも
旅の楽しみといえば、その土地のおいしいものを食べることも欠かせません。王ヶ頭ホテルでは絶景もさることながら、信州の地産食材を使った料理をたっぷりといただけます。
夕食でいただいたものの中で、特に印象深かったのがイワナの塩焼き。炭火焼で身がふっくらと柔らかく、骨まで食べられました。信州牛のステーキは安曇野の本わさびをすりおろして、わさび醤油をつけて食べます。余ったわさびは持ち帰ることができるので、旅のお土産にもいいですね。
◆王ヶ頭ホテル
住所:長野県松本市入山辺8964
電話番号:0263-50-8765
※ホテル周辺は自然保護区間のためマイカー規制あり。時期により周辺道路に通行止めエリアがあるので、最新情報はHPよりご確認を
ここからは、美ヶ原で見られる絶景スポットを5つ紹介します。
【その1】“アルプスの展望台”と呼ばれる「美ヶ原高原」

美ヶ原高原
まずは美ヶ原を代表するスポット「美ヶ原高原」へ向かうことに。松本市・上田市・小県郡長和町にまたがり、標高約2,000メートルに位置する高原です。

美ヶ原高原
8月に訪れたのですが、市街地では35度の猛暑日でも美ヶ原では日中約20度、朝夕は約15度です。到着時は強風が吹き荒れ、涼しいを通り超して寒いくらいでした。頂上には電波塔が立ち並び、自然と人工物が織りなす景観も特徴の一つ。10月中旬以降から11月いっぱいまでは秋晴れの季節で、秋に訪れるのもおすすめです。
【その2】朝だけじゃない! 夕暮れに現れる雲海

18:35に日の入り。ホテル屋上より撮影
雲海といえば早朝に見られるものと思っている方もいると思いますが、美ヶ原は早朝だけでなく、夕方にも雲海が見られる珍しい場所です。夕食中に夕日が見えるとホテルの方が声をかけてくれたので、食事を中断して、ホテルの屋上へ。

夕方に見られる雲海
沈む太陽と赤い山肌を這うように広がる雲、異質の電波塔。目の前に広がる景色は、地上ではないどこかに来てしまったような不思議な感覚になります。
【その3】時空を超えてきらめく満天の星

ホテルの方も驚く程の星空
夕食後はホテルの目の前で、20:45から行われる星空観察会に参加しました。ホテル到着時は強風で、雲も多く出ていたので星が見えるか心配していましたが、夕食を終えるころには風も止み、満天の星が広がっていました。私はこの日、初めて天の川と流れ星を肉眼で見ることができたのです!
ちなみに、星空写真は持参したカメラをうまく扱えず、すべてiPhone14で撮影したもの。写真はぶれていますが、少しでも天の川の雰囲気が伝われば嬉しいです……!
地球に届く星の光は過去のものだそうで、この日見えた最古の光はなんと1800年前(弥生時代)のものでした! 星の光も壮大な宇宙の旅をしているのですね。
その後、星が一番よく見えるという3時半ごろ、再び星空を見に行くことに。この時間には月も出ていて、静寂に包まれながら、ただただ星空を眺める贅沢な時間となりました。
【その4】日の出と雲海を添えた富士山

刻一刻と変化する空に目が離せず、そのまま日の出まで待つことにしました(日の出は4:52)。視界を遮るものがなく、マジックアワーの空に包まれた景色は、この世のものとは思えないほど息をのむ美しさです。

前日は雲に隠れていた富士山も、くっきりと姿を見せてくれました。空が明るくなるにつれ、生き物たちも活動し始めます。

日が昇るにつれて暖かくなり、太陽の偉大さを感じました。できることなら人生の最後はまたこの景色を見て迎えたい、そう思うほど心から感動しました。
【その5】 360度パノラマビューが広がる名峰「王ヶ鼻」
山の朝は早い! 日の出を見た後は寝ずに、6:30からの王ヶ鼻(おうがはな)ツアーに参加しました。王ヶ鼻とは、王ヶ頭の西に位置する眺望スポットのこと。ここからは北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、立山連峰、富士山といった名峰を360度パノラマビューで見ることができます。私たちはホテルからバスに乗りましたが、歩いても約20分で行ける距離です。
山岳信仰を受け、御岳山の方を向くお地蔵様が祀られています。実はここ、旅色LIKESライターのみっちゃんさんが記事で紹介していた分岐峠と同じく、ゼロ磁場スポットだそうです。

やはり富士山が見えると嬉しくなります。そこで、王ヶ鼻に来た際のお決まりのポーズは……

手のり富士! ハンドパワーで少し富士山が浮いているように見えませんか?(笑)
美ヶ原は紅葉スポットとしても知られています
今回は天候に恵まれ、山の豊かな自然はもちろん、楽しみにしていた雲海・星空・夕日・朝日の全てを見ることができました。しばし時間を忘れて目の前の絶景に没頭し、気持ちもリフレッシュ。皆さんにも癒やしのひと時になれば幸いです。これからの季節、美ヶ原は紅葉スポットとしてもおすすめなので、ぜひ訪れてみてください。いつまでもこの美しい景色が見られますように……。
◆この記事を書いたメンバー

マユさん(七期生)
花とスイーツが好きで、旅先では花スポットやカフェ巡り、美術館巡りをすることが多いです。以前は海外旅行派でしたが、コロナ禍を経て国内や地元千葉の良さを再発見しています。