【倉敷でワーケーション】瀬戸内の絶景と地元の旬グルメ「生サワラ」「あたご梨」を楽しむ

こんにちは。旅色LIKESライターの&ヨシカです。今回は2023年12月中旬に行ってきた倉敷市でのワーケーション施設と周辺のおすすめスポットを紹介します。毎年出張で訪れる街ですが、これまでは倉敷駅周辺や美観地区にしか行ったことがありませんでした。駅から30分ほど車を走らせ瀬戸内海に出ると、絶景とたくさんのおいしいグルメがあり、仕事も観光も充実できましたよ。絶品だった倉敷グルメの生サワラやあたご梨は冬が旬なのでこれからの時期におすすめです。
目次
海眺めワーケーションにおすすめ!デニムづくしの「DENIM HOSTEL float」
今回宿泊したのは、全てのお部屋から瀬戸内海を望めるDENIM HOSTEL float。デニムに魅了され「ITONAMI」というデニムブランドを立ち上げた“デニム兄弟”山脇耀平さんと島田舜介さんが、国産ジーンズ発祥の地として有名な倉敷市児島にオープンさせたホステルです。カーテンやテーブルクロス、スリッパやコースターなどいたるところにデニム生地を使っていて、デニム好きにはたまらない空間です。どの部屋からも瀬戸内海の景色を存分に楽しめます。施設内にはITONAMIのショップもあり、宿泊滞在中にデニム製品を1着レンタルできるので、着心地を確かめてからデニムの購入が可能です。
外には「KUMO」というグランピングドームと「FUNE」というトレーラーハウスの部屋があり、こちらも部屋から海が見えます。また、宿泊しなくても使えるサウナもあります。窓から海が見えるので、まるで海に浮いているような感覚を味わえそう。
併設レストラン「pile(パイル)」では、地元の食材を中心に“デニム兄弟”が出会った生産者さんたちのこだわりの食材を使った食事が楽しめます。宿泊した日は後述の「倉敷チーズ工房ハルパル」で作ったモッツァレラチーズや倉敷市の醸造所「GRAPE SHIP」のワインと、自家製麺のラザニアをいただきました。レストランはラウンジとしても利用でき、日曜日の朝は不定期でコーヒー屋さんが出張してくれるそう。日中は巨大な瀬戸大橋を眺めながらランチや休憩をし、だんだん日が落ちていく瀬戸内海を眺めながらディナータイム……という贅沢な時間の使い方ができます。
目の前の砂浜まで30秒! 翌朝、早起きして砂浜をお散歩しに行くとまだ暗いうちからたくさんの釣り人が集まっていました。水も澄んでいてとても綺麗。朝日が昇るのを見ながら、後述の阪本鶏卵で買った厚焼サンドとプリンで朝ごはんタイム。このホステルでの滞在は、瀬戸内海の美しさと地元の素材を活かしたおいしい食事のおかげで贅沢な時間となりました。
◆DENIM HOSTEL float
住所:岡山県倉敷市児島唐琴町1421-26
電話:0864-777-620
営業時間:チェックイン16:00~(最終チェックイン~21:00)、チェックアウト~10:00
ここからは、今回の滞在で見つけたおすすめのスポットをいくつか紹介します。
「王子が岳」からみる瀬戸内海の絶景
朝ホステルの前の砂浜を散歩している時に、ゴツゴツした大きな岩山を発見しました。「王子が岳」というその山に行ってみることに。
王子が岳は標高234mの小高い山で、様々な形の巨岩・奇岩が連なります。中でも、海に向かって微笑みかけるような「ニコニコ岩」は可愛いので是非見てほしい! 思っていたより大きくて、近づくとビックリします。駐車場から山道を登っているとイノシシやたくさんの猫にも遭遇しました。さらに、展望台の少し前にカフェのあるパークセンターを発見。お腹がいっぱいだったので立ち寄れませんでしたが、ここで海を見ながらテレワークが出来たら最高かも。
◆王子が岳
住所:岡山県玉野市渋川4丁目
電話:0863-33-5005(玉野市商工観光課)
たまごサンドが大人気! 「阪本鶏卵」の工場直売所
1966年創業の阪本鶏卵の直売所では、岡山県南西部にある美星(びせい)町にある自社の養鶏場でとれた「星の里たまご」と他社の養鶏場から直送された卵を洗浄・検査・パック詰めして販売しています。
直売所では、新鮮な卵を使った加工品などが多数販売されています。特に人気なのは4種類のたまごサンド。直売所の横にあるイートインスペースで鶏そぼろサンドとジェラートをいただき、厚焼サンドとプリンをテイクアウトしました。敷地内には卵の自動販売機もあり、ひっきりなしに車が来てたくさんのパック卵を持ち帰るお客さんの姿が見られました。地元民にも人気の場所のようです。
◆阪本鶏卵 水島本社 工場直売所
住所:倉敷市南畝3-13-31
電話:086-455-7370
営業時間:9:00~16:30
定休日:日曜日
※たまごサンドは以下の曜日で限定販売
火・金曜日12:00、水・土曜曜日9:00
目の前で調理してくれる! 「魚春」でさばきたてのお魚フルコース
創業125周年を迎えた鮮魚店「魚春」は、魚を中心とした料理の仕出しやお弁当販売を行っています。この日は、普段は調理に使われている大きなテーブルで、5代目店主の光畑隆治さんが魚料理を目の前で作ってくれるという、贅沢な食体験をしました。最初に出てきたのは、倉敷市にある下津井(しもづい)漁港で獲れたタコ。クセの少ない岡山パクチー(通称:岡パク)をたっぷり使ったソースでいただきました。ほかにもいろんな料理がでてきましたが、中でも一番印象に残っているのは炙られたサワラ。サワラを生で食べるのはこの地域ならではで、とても珍しいそうです。
締めのご飯は、蟹の身と卵と味噌をたっぷり使った釜飯。お米は店主の親戚の方が作られた岡山産の朝日米。出来上がって蓋を開けた瞬間、立ち上る湯気と香りに歓声を上げてしまいました。さらに、デザートは11月中旬~1月下旬が旬で、全国の中で岡山県が収穫量ダントツ一位のあたご梨。通常の梨の3〜4倍の大きさがあり、甘くてジューシー。地元食材を中心に、この土地ならではの食材を調理していただく贅沢な夕食でした。
◆魚春
住所:岡山県倉敷市茶屋町1648
電話:086-428-2427
営業時間:10:00~19:00 ※店内での食事は事前に要問合せ、3~6名の場合6,000円~/一人
定休日:日曜日
ぶどう畑の真ん中に建つ「GRAPE SHIP」で出来立てのワインを堪能
船穂(ふなお)町でワイン用のブドウの栽培とワインの醸造を行う「GRAPE SHIP」の見学もしてきました。フレンチレストランのシェフだった代表の松井一智さんがマスカット・オブ・アレキサンドリア(一般的なマスカットのこと)に魅了され、地元であるこの地でワインを作ることにしたそう。通常12月中旬が収穫時期らしいのですが、2023年は気候の影響で早めに収穫したため、ブドウがたくさんなっている様子は見られませんでした。わずかに残っているブドウを探して一粒食べてみましたが、想像したよりずっと甘い! また、事前に収穫されていたブドウを機械で搾り、出来立てのワインをいただくと、ジュースのように甘くてうっかり飲みすぎてしまいそうになりました。
◆GRAPE SHIP
住所:岡山県倉敷市船穂町船穂7153-1
※見学・ワイン購入は事前に要問合せ
瀬戸内海を眺めながら食べられるジェラートと、思いのこもったモッツァレラチーズ
「シーサイドファームなんば牧場アイス屋さん」では、ジェラートをいただきました。ボリュームがあるのにダブルコーンで380円と良心的な価格にビックリ。すべて牧場のミルクがベースになったジェラートです。お店の1階の一角と2階、またお庭にもイートインスペースがあるので瀬戸内海を眺めながらゆっくりできます。海側に少し坂を降りたところに牧場があり、たくさんの牛と人懐っこい猫たちが迎えてくれます。
◆シーサイドファーム難波牧場
住所:岡山県倉敷市下津井5丁目2388-1
電話:086-479-9596
※営業時間・定休日は事前に要問合せ
倉敷市で1958年から続いている三宅牧場の敷地内にある「倉敷チーズ工房ハルパル」では、特別にモッツァレラチーズ作りを体験しました。この工房は、牧場の3代目で、小さい頃から牛が大好きだった三宅春香さんが、帯広でチーズ作りを学んだ後にオープンさせたチーズ工房です。チーズカード(牛乳に酵素を反応させてホエーをのぞいたもの)を細かく砕いて80度のお湯で温め、お湯を抱き込むようにして何回も折りたたんでいくと、次第にチーズがまとまりツヤツヤのモッツァレラチーズができます。歯応えのある出来立てもおいしかったのですが、時間が経つにつれて柔らかくなることで違った食感を楽しめるそうです。私は自宅に持って帰ってカプレーゼで歯応えを、スープの中に入れてトロトロ食感を……と色々試してみました。三宅さんのおすすめはわさび醤油で食べること。意外ですが、相性抜群!
◆倉敷チーズ工房ハルパル
住所:岡山県倉敷市玉島陶5423-11
電話:080-1907-5901
※工房での購入は要事前予約
おわりに
今回はたっぷりと倉敷市の魅力をたくさん知ることができました。ワーケーションだけでなく、観光で倉敷市に訪れる時には少し海沿いにも寄り道して、瀬戸内の絶景とのんびりした時間を楽しんでみてください。