【宝泉坊ロッジ】愛媛県にある大自然の中でデジタルデトックス。一足延ばして高知観光も
昨年末、愛媛の温浴施設を併設したロッジ「宝泉坊ロッジ」に、旅色LIKESメンバーのにゃおさんがお試しステイしてきました。一年間頑張った自分の体をとことん癒やすのにおすすめな施設で、温泉や食事を堪能するだけでなく、何もない自然の中で日常を忘れ、デジタル疲れも解消できたのだとか。さらに、少し足を伸ばして高知県での観光も楽しんだようですよ。
目次
深呼吸したくなるほどの自然に囲まれた大型ロッジ
今回、わたしが宿泊したのは愛媛県西予市、四国カルストのふもとにたつ宝泉坊ロッジです。ロッジ、と聞くと大自然の中に小屋がある風景がイメージされ、キャンプやグランピングをする方にはうってつけですが、普段の旅行には物足りないようにも思えます。ですが、この宝泉坊ロッジには「何もしないからこそのよさ」がありました。
中に入ると目に入ってくるのは開放感たっぷりのエントランス。廊下や階段からは木のぬくもりを感じます。今回は新館洋室ツインルームに宿泊。ゆったり広々とした木目調のお部屋にはウッドデッキのベランダがありました。デッキからは、目の前を流れる川のせせらぎと緑がいっぱいの森があり、自分自身が自然に溶け込むような感覚が味わえました。
“美肌の湯”でじんわり温まり、心と体を整える
館内着に着替えて宿自慢の温泉へ。長い渡り廊下から下ると併設の温泉施設「クアテルメ宝泉坊」へと繋がっています。泉質は低調性弱アルカリ性冷鉱泉で、肌の角質を洗い流す効果があることから“美肌の湯”として地元に長く愛されています。さらさらとした肌触りで、湯上り直後はさっぱりとしているのですが、しばらく経つとしっとりとした肌になります。
洗い場は 一つひとつ仕切りがあり、隣を気にせず利用出来ます。さらに、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープも備え付けてあるので、タオルだけ持っていけばよいという気軽さもうれしいです。お風呂場と温水プールが行き来できるようになっているので家族でプールと温泉を楽しむ、なんて旅行もいいかもしれませんね。ですが、今回のわたしの目的は、自分時間をゆったり過ごすことなので、お風呂時間は混雑回避したいところ。子ども達が温水プールで遊んだ後にお風呂へ入ってくるであろう時間を外し、静かにゆっくりくつろげる19時頃に入浴しました。おすすめは「熱湯43度」と書かれた大人2名ほどが入れる小さな湯船。ゆっくり身体を沈めるとじんわり温まり、溜まった疲れがほぐれていきます。ほかの湯船は41度ほどなので熱いのが苦手な方でも安心です。露天風呂は川からの風が肌に心地よく、ほてった身体を休められるデッキチェアもあります。温泉の温かさで身体が、露天風呂で感じた自然の心地よさで心が整えられる時間でした。
夕食後は部屋でデジタルデトックスをし、気持ちよく朝を迎える
夕食は近くににある「食酔坊・宝」へ。地元の食材を使ってフレンチから中華まで幅広いメニューを展開しているので、どれにしようか迷ってしまいます……。悩んで悩んで、選んだのはすっぽん唐揚げ。温泉で外から美肌になり、食事で身体の中からも美肌になり、かなりプルプルになったはず! ほかにも地鶏のペッパーステーキ、馬刺し、サラダを注文しました。
食事を終え、部屋に戻ってきました。こんな大自然の中で過ごす経験は滅多にないと思うので今回はテレビもスマホも見ず、読書もおあずけ。寝る前のくつろぎタイムは持参したハーブティーで温まり、川の音をBGMに心地よくベッドに横たわり、いつもよりリラックスした状態で眠りにつきました。
翌朝は鳥の鳴き声が響きわたるベランダで、たっぷりと朝日を浴びながら深呼吸するとスッキリと目覚めます。ログハウス調の開放的なダイニングルームで朝食をいただきます。モーニングプレートは近くのパン屋から焼き立てを持ってきているそう。部屋の隅には暖炉があり、ゆっくりと朝のひと時を過ごせます。
◆宝泉坊ロッジ
住所:愛媛県西予市城川町高野子64
電話番号:0894-83-0151
営業時間:チェックイン15:00~、チェックアウト~10:00
チェックアウト後は高知県へ足を伸ばし観光へ
宿を後にし車で1時間弱で高知県へと渡り、四万十川の風情の一つである沈下橋を巡ります。沈下橋とは、川の増水により橋が崩壊するのを防ぐため欄干がない橋のこと。洪水などが発生し水量が多くなった時は川に沈んでしまいます。また、橋の幅は狭く車1台分しかありませんが歩行者専用の橋もあり、村と村が繋がる大切な暮らしの道となっています。高知県内には約60本の沈下橋がありますが、なかでもおすすめは長生沈下橋、半家沈下橋、岩間沈下橋です。山々に囲まれ蛇行する川の様子を身近に感じられ、柵がなく幅が狭い橋を走るのはゾクゾクしてしまいます。
地元の特産品がずらりと並ぶ道の駅は、ドライブ旅の楽しみの一つ。今回の旅では2つの道の駅に立ち寄りました。一つ目は「よって西土佐」。岩間沈下橋から車で10分ほどの場所にある道の駅です。活気に溢れた店内はちょっとのぞくだけでも楽しくなってしまうほど。地元農家の旬の野菜が店頭に並び、品数も豊富です。特に、四万十川で獲れた鮎の塩焼きは絶品でしたよ。二つ目は「四万十とおわ」。「よって西土佐」から車で約10分ほどの距離にあり、途中には半家沈下橋もあります。産地直送のオリジナル商品が多く、ここにしかないものが購入できます。また、買い物だけでなく、四万十川を渡るジップライン体験は人気のアクティビティなんだとか。道の駅で地元ならではの外遊びができるなんておもしろいですよね!
◆道の駅 よって西土佐
住所:高知県四万十市西土佐江川崎2410-3
電話番号:0880-52-1398
営業時間:7:30~18:00
定休日:3~11月の期間は無休、12~2月の期間は火曜日(火曜日が祝日の場合は営業)
◆道の駅 四万十とおわ
住所:高知県高岡郡四万十町十和川口 62-9
電話番号:0880-52-1398
営業時間:とおわ市場 8:30~17:00、とおわ食堂 平日8:30~10:30、11:00~14:30(LO 14:00)、土・日・祝日 8:30~10:30、11:00~15:00(LO14:30)、四万十流域バイキング 木曜日の11:00~14:30(LO14:00)、とおわのアイス屋さん 10:00~15:00、四万十川ジップライン 9:00~17:00
定休日:とおわ食堂 水曜日、四万十川ジップライン 5~6月、12~2月の水曜日
あとがき
宝泉坊ロッジの滞在中は自然の中で日常を忘れ、テレビやスマートフォンの存在から離れ、あえて「何もしない」ことに専念できました。そのおかげでデジタル疲れしている脳を休め、心と身体を整えることができました。心身ともにリフレッシュしたい方はぜひ宿泊してみてください。また、清流・四万十川へのアクセスもいいので観光も楽しみたい方にもおすすめです。年末年始をゆっくり過ごす場所として、心と身体をリセットする場所として、利用してみてはどうでしょうか。
◆この記事を書いたメンバー
にゃお(二期生)
石川県金沢市在住。『旅は人生を豊かにしてくれる』をモットーに、旅で感じたこと、季節感、その土地で育つ美味しいもの、その場所にしかないものを、ありのまま伝えたい。五感がほころび感動を味わう旅を皆さんと共有したい。