ワインナビゲーター・岩瀬大二が今おすすめしたい「日本ワイン」

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2021.12.24

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ワインナビゲーター・岩瀬大二が今おすすめしたい「日本ワイン」

日本ワインとは、国内で製造されたブドウを100%使用したワインのことをいいます。外国のワインと比べるとまだまだ歴史が浅いですが、日本にもワイナリーはいくつも存在し、また、そのレベルも高いです。今回は旅色のプランナーとして活躍し、ワインナビゲーターの肩書きを持つ岩瀬大二さんに、日本ワインの魅力とおすすめのワイナリーをご紹介いただきます。

目次

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日本ワインが持つ魅力とは

日本ワインに「旅」を足す

SAYS FARM(富山・氷見)

都農ワイン(宮崎・都農)

丹波ワイン(京都・丹波)

オサワイナリー(北海道・小樽)

ブックロードワイナリー(東京・御徒町)

おわりに

◆岩瀬大二

日本ワインが持つ魅力とは

日本で生まれたワインを楽しむ。その魅力って何でしょう? まずは、日本の食事にスッと寄り添ってくれることです。日本で生まれ育った食材との相性は、世界に名の知れたワインといえども、そうやすやすと結べる関係ではありません。また、ワイナリーとしての規模が小さい分、クラフト的な手仕事感が感じられ、造り手が見えやすく、近しく感じられるということも魅力ですね。

日本ワインに「旅」を足す

日本で生まれ育った食材の相性と、日本ワインから感じられる手仕事感。この2つが重なるとその先にあるのは……そう「旅心」。海外のワイナリーへ、となるとハードルが高いですが、国内なら気軽に訪問できます。その土地に行き、造り手の思いに触れ、風と太陽を感じながら、地元の料理とあわせて日本ワインを味わう。ワイナリーを訪れることは、旅そのものの楽しみとは何かを感じさせてくれるものでもあります。昔の観光農園にあったお土産ワインレベルの時代とは違い、今では素敵なレストランやテイスティングコーナーもあり、絶景や非日常の風景を楽しめるワイナリーも増えています。

SAYS FARM(富山・氷見)

寒ブリで有名な氷見。こんなところでワインが作れるのか? と懐疑的でしたが、7年前、実際に味わって、日本ワイン全体に対する常識を大きく覆されました。ワインの質はもちろん、場所が出色。ここは富山湾を見下ろせる絶景の丘の上にあります。山羊がのんびり歩き、ワイナリードックが元気に駆け回る姿も。秀逸なデザインの宿泊棟やブティック、氷見の海山の幸を楽しめるレストランにも注目です。

都農ワイン(宮崎・都農)

景観×美食×美酒。青空と日向灘の青い海を眺めながらのランチに心揺さぶられ、しかし、心落ち着く時間にもなることでしょう。ここではキャンベル・アーリーを使ったロゼワインと、宮崎名物チキン南蛮の組み合わせがおすすめ。甘さとフレッシュ感のバランスが良く、このブドウを使ってここまで愛らしく、ガストロノミックなワインはなかなか出会えません。

丹波ワイン(京都・丹波)

京野菜やジビエなど、古くから京の美味を支える食の宝庫である丹波。そもそも「京料理に合うワイン」を目指したというワイナリーですから、ペアリングには自信があります。ワイナリー併設の「duTamba」は、地元食材×自社ワインにこだわったフレンチスタイルのレストラン。窓からはブドウ畑が見える……というよりも、ブドウ畑の中にいる感覚。丹波の空気感とブドウ畑を感じながらゆったりとした時間を過ごすことになるでしょう。

オサワイナリー(北海道・小樽)

飲食・小売りと、お酒業界で働いていたご夫婦がついに見つけた場所。それが小樽エリアです。北海道の地品種を使い、そのよさ、かわいらしさ、素朴さ、きらめきがありながら、二人が好きな北イタリアのような洗練された空気も感じられます。醸造所とテイスティングルームは小樽の街中にあります。駅から運河へと下る坂道の途中、冬場に見られる雪の中にたたずむ築100年を越える建物自体も見どころです。

ブックロードワイナリー(東京・御徒町)

東京にワイナリー? そう思った方もいるのではないでしょうか。こちらはブドウを各所から買い付け、醸造・熟成・ボトル詰めから販売までを行うという「アーバンワイナリー」。ブルックリンをはじめ、世界でもトレンドになっているスタイルです。チャーミングでわかりやすいボトルデザインからも、クラフト的な手触りが感じられます。ここは日比谷線の仲御徒町から徒歩で約5分。蔵前まで続くこのエリアは、昔からモノ作りの人たちが集まる場所。こうした「文化」もワインに反映されるのです。

おわりに

「旅心」という視点で見る日本のワイン。現地に行けば、そのワイナリーのワインを理解できることはもちろんですが、土地の姿が感じられ、そこからまた、そのワイナリーのワインを知ることができます。振り返えると私自身、15年ほど前は日本のワインに対しての興味はほとんどありませんでした。しかしあるとき、日本ワインがアップデートされていないのではなく、自分がアップデートできていなかったことにショックを受けました。そのひとつがSAYS FARMさん。氷見の丘の上で感じた富山湾からのやわらかい風と、立山連峰からの美しい風、その2つが心地よく抜けていく。小さくも凛とした、でも優しげな醸造所でのテイスティング。その瞬間から旅心と日本のワインとが結びつき、今も魅了されています。ワインが生まれる地へ旅をしてみませんか? きっと素敵な旅となることでしょう。

※現在、新型コロナウィルス感染予防対策など、ワイナリーツアー、テイスティングなどを行っていないワイナリーもあります。公式サイトなどでご確認ください。

岩瀬大二さんの旅プランはこちら!

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◆岩瀬大二

ライター/酒旅&ワインナビゲーター/MC。守備範囲は「赤提灯からレッドカーペット」、「新橋から世界のワイナリー」まで。全国の酒場、各国のワイナリーを巡り、その魅力や行間を伝えるライター業を軸に、酒やフードにちなんだイベントのプロデュース、演出、MC/DJとしても活動。 シャンパーニュ専門サイト『シュワリスタ・ラウンジ』編集長、シャンパーニュ騎士団認定オフィシエ。
公式サイト:http://daijiiwase.jimdofree.com

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#ワイン #日本ワイン #ワイナリー #旅色の旅行プラン

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