パワーストーンが拾えるかも? 富山県の“ヒスイ海岸”で宝石探しの旅
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ようやく新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が明けて、お出かけしたい季節にもなってきました。ですが、まだまだ油断は禁物です。そこで密が避けられて、ひとり旅でも十分楽しめる場所をご紹介します。
宝石が落ちている海岸って?
日本には、ちょっと変わったおもしろい場所がたくさんありますが、そのなかでも個人的にベスト5に入るほどのとっておきの場所がこちら。富山県の日本海に沿って走る、あいの風とやま鉄道の越中宮崎駅から徒歩すぐの場所にある「宮崎・境海岸」です。ここは「ヒスイ海岸」と呼ばれていて、勾玉やパワーストーンアクセサリーなどに使われるヒスイの産地でもあります。海からヒスイが打ちあがる場所は世界的にも珍しいそう。
これは気になりますね。「自分で拾ったヒスイで、パワーストーンブレスレットを作りたい!」と思い、実際に宝探しに出かけました。
宝探し開始!……でも全部がヒスイに見える
海岸へやってきました。想像していたより遥かに大きな海岸です。東西約4kmもあるそう。砂利海岸なので、小さな石ころがギッシリ落ちていました。数億個はあるでしょうか。「よし! この中から“白っぽくて表面に透明な結晶のようなものがある石”(ヒスイの特徴)を見つけるぞ!」と、やる気満々で探し始めました。……が、素人目にはそれっぽい石が全く見つかりません。全部同じに見えてきました。
30分ほど一生懸命探しましたが、正直、そろそろ飽きてきました(笑)そこで諦めてゴロンと寝転がってみると、小さな石が指圧のように当たってじんわりと私を癒してくれます。もしかしたら背中の下にヒスイがあって、そのパワーなのかも!? とプラスに捉えつつ、そう簡単に見つからないのが宝石だよねと断念することにしました。ヒスイは諦めて、おいしいもの探しに向かいましょう。
鱈が丸ごと1匹入った名物「たら汁」
このあたりでは、新鮮な鱈をブツ切りにして、身や頭、アラや肝まで丸ごと鍋で煮込んだ「たら汁」が有名です。提供するお店がたくさん並んだ、たら汁街道と呼ばれる場所もあるほどなんですよ。さっそくお店に入って注文すると、大きな鍋に入ったたら汁が出てきました。これで1人前です。見た目は豪快ですが、しっかり出汁が溶け込んでいて、体の中からじんわり温めてくれます。あっさりしていて一気に完食! ごちそうさまでした。
私はヒスイに出合えませんでしたが、旅色の読者さんにはぜひ見つけてもらいたいと思います! 現地では、「ヒスイ探し名人さんと一緒に探すガイドツアー」もあるので、活用してみてくださいね。