


100年に一度と言われる大規模な再開発が進む渋谷エリア。
90年代には「渋谷系」という新しいカルチャーを生み出し、
長く若者のまちとして賑わってきました。
そんな渋谷の次なるステージは、多様性がありオトナも楽しめるまちに。
新と旧、静と動……、さまざまな側面をもちあわせた今の渋谷を旅しましょう。
撮影/山田大輔 スタイリング/阪本幸恵
ヘアメイク/千葉万里子 文/近藤由美

シンガポールにある「マリーナベイ・サンズ」のルーフトップバー&レストランの直営による姉妹店。ルーフトップという日本ではまだ珍しい贅沢な空間が、利便性の高い渋谷駅の目の前にあることに驚くでしょう。「大人女子会にもってこいですね」という矢田さんの言葉通り、本場の世界観そのままのラグジュアリーな雰囲気は大人たちからも支持を得ています。アジア各国のエッセンスを取り入れたモダンアジアン料理やカクテルと共に音楽を楽しんでいると、海外にいるような気分に。
CÉ LA VI TOKYO
電話/03-5422-3137
住所/東京都渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷 17~18F
時間/11:00~23:00(LO22:00)※17Fは日・祝日11:00~22:00(LO21:00)、18FはランチLO13:00、カフェ14:00~、ディナー17:00~、ナイトクラブ火~木曜日22:00~翌4:00、金・土曜日22:00~翌4:30
定休日/無休

テラス席を満喫する矢田さん







文化村通りと道玄坂小路の2つの通りに面して複数の出入口があり、道玄坂エリアに新たな回遊空間を作り出している道玄坂道。裏路地のように入り組んだ1階通路は誰でも24時間通行可能で、まさに「通(みち)」をもつ複合施設なのです。このようなデザインは、安全性と利便性はもちろん百軒店に代表されるような渋谷ならではの雑然とした魅力を新しいスタイルで表現しているそう。施設を通り抜けたり、角を曲がったりして坂や階段を上り下りするたびに、気になるショップが見つかるはず。
道玄坂通
電話/03-5489-7101(受付時間:平日9:00〜18:00)
住所/東京都渋谷区道玄坂2-25-12



OMOストアといわれるオンラインとオフラインを融合させたギフトストアです。例えば、QRコードを読み取ることで好きなタイミングで商品の詳細をチェックできたり、オンラインストアで気になった商品があれば実際に手に取って確認することができたり、その場で購入して持ち帰ることも。商品は「なんでもないひに ザ・シブヤギフト」というコンセプトでセレクトされた約600ブランドを展開。さらに月に一度、世界中から厳選されたブランドがラインナップに加わるので、常に新鮮な出会いが期待できそうです。
CHOOSEBASE SHIBUYA
電話/03-3462-0111(西武渋谷店 代表電話)
住所/東京都渋谷区宇田川町21-1 西武渋谷店パーキング館 1F
時間/11:00~21:00
定休日/無休※西武渋谷店に準ずる






駅周辺の喧騒を抜けた先、ビルの最上階に店を構える「BALCONE SHIBUYA」。店内のダイニングとほぼ同じ広さのテラス席では、屋外でありながら一年を通して快適に過ごすことができます。メニューはコース料理のみ。シェフおすすめの料理に身をゆだねながらワインや会話、渋谷とは思えない意外性のある雰囲気を存分に味わえるのが魅力です。世界各国のワインが100種類以上、気軽に飲み比べができるグラスワインのほかノンアルコールワインなども取り揃え、多様なニーズに対応してくれます。
BALCONE SHIBUYA
電話/03-6416-1104
住所/東京都渋谷区宇田川町10-3 VORT渋谷Ⅱ 9F
時間/11:30~15:00(LO14:00)、18:00~22:30(フードLO21:00、ドリンクLO22:00)
定休日/月曜日※祝日の場合は翌火曜日

かわいい自家製パン


JR渋谷駅に新しくできた、南口改札から北側自由通路で結ばれた「Shibuya Sakura Stage」は2023年12月に開業したばかり。「今どこにいるのかわからないほどガラッと変わりましたね」と驚きの表情を見せる矢田さん。ショップやレストラン、オフィスのほかに、渋谷周辺の再開発では唯一、住空間や中長期滞在できるサービスアパートメントを備えていて、ひとつのまちが生まれたような印象です。緑あふれる広場やアート作品が点在しているため、巡り歩くだけでも楽しく、新しい渋谷を感じられます。
Shibuya Sakura Stage
住所/東京都渋谷区桜丘町1-1ほか





IOWNとは、Innovative Optical and Wireless Network の略。革新的な光と無線のネットワークのことで、まちづくりに初めて導入されました。その理由は、多くの企業が参画しているこの構想に渋谷区は唯一、自治体として携わっていることに加え、多くの路線が乗り入れる渋谷は多様なまちの起点であり、さまざまな価値観を持った人が集まる場所であることから、初めて導入するにふさわしい場所として選ばれたそう。IOWNは光電融合技術と光通信技術の開発により実現する次世代の通信・コンピューティング融合インフラとして注目が高まっています。大容量性、低遅延性、低電力消費性に優れた通信を実現してくれるため、国内外を繋いだビデオ会議はもちろん、オンラインのゲームイベントなどエンターテインメントでの活用も期待されています。最新のテクノロジーが、まちづくりにどんなスパイスやベネフィットをもたらしてくれるのか、まずはShibuya Sakura Stage でIOWNを体験してみたいところです。