【北海道・釧路】冬に行きたいおすすめ観光スポット11選

2024/01/24

【北海道・釧路】冬に行きたいおすすめ観光スポット11選

「道東」と呼ばれる北海道の東部にある釧路。国内最大の湿原である釧路湿原の大自然、今に息づくアイヌの文化、釧路港の海の幸と、その魅力は尽きることがありません。そんな釧路の冬は、寒さは厳しいものの、意外にも雪は少なく晴れの日が多いのが特徴。そしてなにより、ほかの季節には出合えなかった景色が待っています。今年の冬は、実は観光しやすい釧路の冬を満喫しに出かけませんか? 

【釧路湿原周辺】釧路市湿原展望台

どこまでも広がる湿原を一望

釧路湿原を代表するスゲ類の植物・ヤチボウズをモチーフにした外観の施設。無料で入れる1階には、レストランとお土産ショップ、2階は釧路湿原の生態系や遺跡についての展示コーナーがあります。3階の展望室と屋上は展望所となっており、眼下に湿原、遠くには釧路市街や太平洋まで望めます。空気が澄んだ冬の晴れた日は、よりクリアに見通せますよ。時間が限られているけれども釧路湿原を見たい、知りたい、という方におすすめのスポットです。

【阿寒町】阿寒湖

神秘の自然現象「フロストフラワー」

寒さ厳しい冬の阿寒湖。氷結した湖面に夜の間に膨らんだ霜の結晶が、朝を迎える頃にまるで花のように見える氷の結晶・フロストフラワーに出合えることで知られています。-15℃以下であること、薄く氷が張った湖面と、風も雪もないことがフロストフラワー出現の条件となるため、湖底に温泉が湧いている阿寒湖は氷が厚くなりにくく、発生確率が高いのだとか。そのほか、湖上ではスノーモービルワカサギ釣りなどが楽しめるのも魅力。冬の絶景とアクティビティを満喫する旅に出かけてみませんか?

【阿寒町】阿寒湖アイヌコタン

アイヌの文化と伝統に触れる

阿寒摩周国立公園内に位置する「阿寒湖アイヌコタン」。「コタン」は村を意味するアイヌの言葉で、文字どおり、伝統文化を受け継ぐアイヌの人々が生活を営み、店を構えている集落です。敷地内にはアイヌ古典舞踊などが見られる「阿寒湖アイヌシアター」、アイヌ料理が食べられる飲食店、伝統的な刺繍やクラフト作品が購入できる民芸品店などが並びます。アイヌ文化を体験するツアーや刺繍体験などもあり、アイヌへの理解が深まるひとときを過ごせますよ。

【阿寒町】釧路市動物園

冬の動物の姿を見にいこう

総敷地面積は47.8ヘクタール。北海道最大にして、日本最東端にある動物園です。ゆったりとした園内には、北海道に住む動物たちを集めた「北海道ゾーン」など、釧路だからこそ見られる動物の姿があります。毎年冬には園内に「そり山」が登場。雪の斜面をそりで自由に遊ぶことができます。また、「冬の動物園まつり」の開催日にはそりすべり大会やミニ雪像づくりなど、寒さを忘れる楽しいイベントが行われます。入園料は中学生以下無料なので、家族旅行で訪れるのもおすすめ。道東の冬ならではの動物園を満喫しましょう。

【阿寒町】阿寒国際ツルセンター グルス

タンチョウを見ながら食事ができる

タンチョウへの人工給餌発祥の地・阿寒町で、タンチョウを知り、学べるスポット。施設名の「グルス」とは、学名でツルのこと。専門の研究員がタンチョウの生態や行動などを研究・発信し、タンチョウの保護に役立てていく、国内唯一のタンチョウのための施設です。本館野外飼育場では一年を通してマナヅルとタンチョウの観察が可能。冬に訪れるなら、11月から3月上旬に行われている分館「タンチョウ観察センター」前の給餌場での人工給餌は必見。間近で野生のタンチョウを観察できるほか、タンチョウを眺めながら食事が楽しめるレストランもあり、ゆっくり過ごすことができます。

【鶴居村】鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ

copyright 日本野鳥の会

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室内からゆっくりと鑑賞が可能

長年タンチョウの給餌(きゅうじ)活動を続けた故・伊藤良孝氏の活動を受け継ぎ、タンチョウとその生息地を守る給餌場。12月上旬から3月中旬に給餌が行われ、12月下旬から2月初旬にかけては最大200羽のタンチョウが飛来する、まさにタンチョウの聖地です。ネイチャーセンターからは、望遠鏡でタンチョウの姿を観察でき、レンジャーによる解説を聞くことができるので、寒さの厳しい時期でも安心。タンチョウがエサをついばむ様子をはじめ、なわばり争い、鳴き合い、求愛ダンスと、時期ごとにさまざまな姿が見られます。

【鶴居村】鶴見台

道東ドライブで訪れたいタンチョウの給餌場

釧路湿原の北側、道道53号線沿いに位置する「鶴見台」。かつて付近にあった小学校でタンチョウの給餌を行っていたことをきっかけとして、現在も給餌が続けられています。飛来数は、多いときで200羽前後。飛来数羽を調べる調査員がいるときは、観察場脇の小屋でタンチョウの大きさや分布、食べ物などを解説した展示を見ることが可能です。タンチョウがエサをついばむ給餌時間に合わせて訪れてみるのもいいでしょう。パーキングエリアがそばにあるため、ドライブで訪れやすいスポットです。

【釧路市中心部】幣舞橋

フォトジェニックな夕焼けスポット

釧路川の最下流部にかかる幣舞橋(ぬさまいばし)。明治期に架けられた木橋から数えて、現在の橋は5代目で、支柱には4人の彫刻家が製作した、春、夏、秋、冬それぞれのイメージの裸婦像が立てられています。「夕日の美しい町」といわれる釧路のなかでも、有数の夕日の名所となっており、北海道の三大名橋の一つというのもうなずけます。とりわけ空気の澄んだ冬は、思わず写真を撮りたくなる黄金色の夕焼けに染まった釧路の絶景を堪能できますよ。

【釧路市中心部】天然温泉 ふみぞの湯

温泉で手足を伸ばして癒やされよう

冬の観光で冷えた体を温めたいなら、天然温泉でゆっくり癒やされるのはいかがでしょうか? 「天然温泉 ふみぞの湯」は、釧路初の天然温泉付銭湯で、地元の人、観光客ともに人気のスポットです。広々とした内湯や遠赤外線サウナなどバラエティ豊かな浴槽も魅力。冬は釧路湿原の版画が貼られた檜露天風呂から、雪見風呂が堪能できるかもしれません。風呂上がりには、レストランで釧路名物の自家製ザンギや釧路ラーメンを食べて、釧路の旅を満喫しましょう。

【釧路市中心部】和商市場

にぎわいあふれる釧路の台所

「釧路の台所」と称される和商市場(わしょういちば)。函館の朝市、札幌の二条市場と並ぶ、北海道産市場の一つです。市場内には海の幸、青果などを購入できる店がおよそ60軒。冬はケガニやタラなど、釧路港で水揚げされた魚介類が並びます。市場の名物は、惣菜屋でご飯を盛り、海鮮屋で好きなネタを乗せてつくる「勝手丼」。ぜひお腹を空かせて出かけましょう。駅前にあるのでアクセスがよく、屋内なので天候を気にせず楽しめるのも嬉しいポイント。お土産購入スポットとしてもおすすめです。

【釧路〜標茶】SL冬の湿原号

雪の釧路湿原を走り抜ける

釧路駅と標茶(しべちゃ)駅の間を走る「SL冬の湿原号」は、北海道唯一のSL観光列車。黒い機関車が雪に包まれた釧路湿原を走り抜ける姿は、冬の風物詩となっています。バラエティ豊かな車両も魅力で、ボックス席とカウンター席からなる客室「たんちょうカー」、だるまストーブのある「ストーブカー」と、どの席のチケットを購入するか迷ってしまいそう。車窓からは、エゾシカやタンチョウなどの野生動物が見られることも。道東の冬ならではの列車旅を満喫しましょう。

冬の観光で参考にしたい記事はこちら!

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釧路の冬のスケールを体感しよう

見どころあふれる釧路の冬。広い北海道のなかでも釧路でしか出合うことのできない冬の景色、食、アクティビティがたくさんあります。タンチョウを見に、SLに乗りに、美味しい魚介類を食べに。あるいは全部体験する欲張りな旅もいいですね。お好みのプランで、思い出に残る冬の旅を楽しみましょう!

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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