【旅グッズ】二階堂ふみさん、寝台列車でカナダ横断! 感性を磨く旅アイテム
二階堂ふみさんに、旅に必ず持っていくアイテムを教えてもらいました。旅先で見たもの、感じたことを、ちゃんと考えて、自分の感性で受け止める旅は、刺激も学びもたくさんのよう。自分が成長するような旅に変える、見習いたいアイテムでした。
写真/塩原 洋
目次
旅アイテム 1:本
本は必ず持っていきます。昨年撮影でカナダに半年ほど滞在していたのですが、終わった後、時間があったのでバンクーバーからトロントまで4泊5日かけて寝台列車でカナダを横断したんです。その時も本を5、6冊持っていきました。
移動中、電波は入らないし、列車もよく停まるので自分が今どこにいるかわからないような状態でした。それが、すごく心地よかったんです。途中駅では到着が最長9時間遅れていましたが、列車がゆっくりと大自然の中を進むので野生動物が見られたのもよかったです。
車内では『ダージリン急行』や『おもひでぽろぽろ』など寝台列車にまつわる映画を見たり、旅の中で本を読むのがすごく好きなので、数冊読みました。持っていく本のジャンルは、エッセイと小説、あと社会学のようなものなど複数。普段と違う気分で読めますし、新たな読み方というか、自分はこういう受け取り方もできるんだと気づけます。読む場所が変わると、自分の感覚も変わるので、本を読むことがより楽しくなります。
旅アイテム 2:ノート
ノートには、旅で感じたことを書きます。バンクーバーからトロントに行く列車の中でも薄めのノート1冊全部終わるくらいいろいろ書きました。ふと見返すこともあって、「こんなことを感じてたんだな」と気づきます。カナダの寝台列車の旅では、「時間通りじゃないこと、予定通りじゃないこと、自分がどこにいるかわからないっていうことがこんなにも心地いいと思わなかった」と書いてあったのがすごく印象的でした。日常だと、基本的には常に予定があって、お仕事でこの時間にここへ行って、この時間にこれをやってというのが大体決まっていますが、カナダの寝台列車のなかは、そこに身を預けるしかない状況で、それがすごく良くて。今私がここにいることを誰も知らないと考えるとすごくそれが面白くて、そういう旅をおすすめしたいです。列車が遅れても、不安は全然ありませんでしたし、むしろ「焦らなくていいよ」みたいな気分でした(笑)。
旅アイテム 3:カメラ
写真を撮るタイミングは特に決まっていなくて、「あ、鹿がいる。パシャ」くらいの気軽さでシャッターを押します。このカメラは、カメラマンの塩原洋さん(本誌撮影)におすすめされて、バンクーバーに行く前に買ったんです。これがぴったりで、塩原さんにも「画角が二階堂さんの感性にたぶん合っているんですね」と言ってもらいました。フィルムカメラも好きなのですが、フィルム分コンパクトなので旅に持っていくときはこのカメラにしています。
おわりに
二階堂さんと、沖縄県石垣島・竹富島へ一緒に旅をした「月刊旅色」2月号が公開中です。ぜひご覧ください。