ゴールデンウィークに「金」を巡る! 移動距離2,000kmのゴールデンウォーク
「もうすぐゴールデンウィークだ! どこに行って何をしよう。ゴールデン=金、ウィーク? ……そうだ! 金の付くところを巡る一週間にしてみよう」今回は、ゴールデンウィークに浮かれた編集部・マツトコが面白いし、縁起もいいのでは? と「金(ゴールデン)」の付くスポットを「ウィーク(週間)」で旅するまさに、「ゴールデンウィーク」の旅を思いついたので、紹介します。旅のきっかけは何だって良いのです。思わぬ出会いを探しに普段と違う旅に出ませんか。今回紹介するスポットは旅色FO-CALで巡った場所からピックアップしています。
目次
4月29日は全国新酒鑑評会2年連続「金」賞の銘酒を味わう 黄金井酒造 【神奈川県厚木市】
4月30日は鶏肉たっぷりの「みくりやそば」を堪能する 手打ちそば 金太郎 【静岡県御殿場市】
5月1日は岩肌が黄金色に染まる 黄金崎公園 【静岡県西伊豆町】
5月2日は金蝶園総本家で水まんじゅうを食べ 本尊が岩屋に建つ金生山明星輪寺に訪れる 【岐阜県大垣市】
5月3日は金の御岳、と称された聖域に足を運ぶ 金峯山寺 【奈良県吉野町】
5月4日は地元民おすすめの佐伯寿司に舌鼓を打つ 第三金波 【大分県佐伯市】
5月5日は当時の町長の発案でつくられた 金山サクラ・アジサイ園を散歩する 【福岡県糸田町】
【ゴールデンウィークの誕生は昭和23年】
祝日法が施行され、休日がまとまったので大型連休なのだとか。では、なぜ「ゴールデンウィーク」と名付けられたのでしょう。諸説がいくつかありますが、1951年、ゴールデンウィークの時期に公開した映画『自由学校』が、お正月映画やお盆映画並にヒットし、興行成績が良い期間という意味で映画会社「大映」の専務取締役であった松山英夫氏が名付けた説や、ゴールデンウィークの期間が最もラジオの聴取率が高かったので、『黄金週間』と呼ばれた説など、起源は華やかな事柄のようです。
いざ、ゴールデンウィークの旅へ
今回は、神奈川県厚木市から西に移動し、「金」の付くスポットを巡ります。今年のゴールデンウィーク4月29日~5月7日の9日間に当てはめ、各スポットは旅色FO-CALから選びました。周辺観光は「旅色FO-CAL」からチェックしてください。
4月29日は全国新酒鑑評会2年連続「金」賞の銘酒を味わう
黄金井酒造 【神奈川県厚木市】
東丹沢の伏流水で仕込んだ日本酒・大吟醸の「盛升(さかります)」を求めて、「黄金井酒造」へ。爽やかでフルーティな香りが楽しめ、キレのよいすっきりとしたあじわいが特徴なのだとか。明治10年に造られた旧蔵などを見学したあと、3~4種類ほどの日本酒や梅酒などが試飲できるプログラムもおすすめです(要事前予約)。
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◆黄金井酒造
住所:神奈川県厚木市七沢769
電話:046-248-0124
時間:売店9:00〜16:30
定休日:年末年始※臨時休業あり
4月30日は鶏肉たっぷりの「みくりやそば」を堪能する
手打ちそば 金太郎 【静岡県御殿場市】
御殿場地方の家庭に昔から独自に伝わる伝統の「みくりやそば」を「手打ちそば 金太郎」であじわいます。そば粉と山芋で練り上げ、香り豊かなそばとたっぷり入った鶏肉が特徴の「御殿鶏そば」は絶品。具だくさんで食べごたえもばっちりです。そばは縁起物として知られていますが、店名の「金」も相まってなんだか運気が上がりそうです。
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◆手打ちそば 金太郎
住所:静岡県御殿場市二の岡1-4-8
電話:0550-83-6608
時間:11:00~15:00、17:00~20:00
定休日:火曜日、第3月曜日
5月1日は岩肌が黄金色に染まる
黄金崎公園 【静岡県西伊豆町】
西伊豆町にある黄金崎公園から、夕陽を眺めるのが今日のメインです。陽の光と海面に照らされて反射した光が長く伸びる眺望は絶景。加えて、夕陽を浴びて黄金色に輝く黃白色の岸壁が、他にない見どころです。近年「馬ロック」の愛称で慕われている、馬の頭そっくりな奇岩もお見逃しなく。
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◆黄金崎公園
住所:西伊豆町宇久須
5月2日は金蝶園総本家で水まんじゅうを食べ
本尊が岩屋に建つ金生山明星輪寺に訪れる 【岐阜県大垣市】
1798年(寛政10年)創業の老舗和菓子店「金蝶園総本家」の大垣駅前店では、きれいな水に浮かべた水まんじゅうをスタッフが水圧を使って、目の前で取り出してくれます。水中に長時間入れると透明感がなくなってしまうので、売れ行きをみながら量を調整しているのだそう。葛粉とわらび粉と砂糖のみで作る、昔ながらのまちの名物です。
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◆金蝶園総本家
住所:岐阜県大垣市高屋町1-17
電話:0584-75-3300
営業時間:8:00〜18:00
定休日:なし
※水まんじゅうの販売期間は3月下旬〜9月下旬
大垣市に来たならばもうひとつ、「金」スポットへ。標高217.1メートルの金生山の山頂付近にある、「金生山明星輪寺」では、濃尾平野、伊吹山、白山、日本アルプス、知多半島が一望できます。本尊が岩屋の中にそのまま建てられ、パワースポットとしても人気。実は6月中旬~下旬には、細かく点滅発光するヒメボタルの観察もできるそう。
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◆金生山明星輪寺
住所:岐阜県大垣市赤坂町4610番地
電話:0584-71-0124
時間:8:00〜17:00
5月3日は金の御岳、と称された聖域に足を運ぶ
金峯山寺 【奈良県吉野町】
2004年に紀伊半島南部の3霊場、高野山・熊野三山と、こちらの吉野大峯を結ぶ参詣道が「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。吉野山から続く山々は金の御岳(かねのみたけ)、金峯山(きんぷせん)と称され、古くから世に知れた聖域。金峯山寺の荘厳な雰囲気が漂う本堂に入ると、高い天井や本堂を支える太い柱に歴史の重みを感じます。
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◆金峯山寺
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
電話:0746-32-8371
5月4日は地元民おすすめの佐伯寿司に舌鼓を打つ
第三金波 【大分県佐伯市】
佐伯市の飲食店で提供されている、市内でとれた魚介類を使った握りのセット「佐伯寿司」。数ある店舗のなかでも地元民のおすすめが「第三金波」なのだとか。マダイや赤ウニ、アナゴなど、港で揚がる季節の魚介類を用い、ネタのおいしさを最大限に引き出すため、丁寧な仕込みが施されています。大将の軽妙なトークが楽しいカウンター席がおすすめ。
[DATA]
◆第三金波
住所:佐伯市内町3-28
電話:0972-22-5252
時間:16:00~22:00(日曜は11:00~14:00、16:00~22:00)
※平日のランチは完全予約制。事前に電話で問い合わせを
定休日:月曜日
5月5日は当時の町長の発案でつくられた
金山サクラ・アジサイ園を散歩する 【福岡県糸田町】
2003年に開園し、毎年3月末~4月初旬にはサクラが、6月~7月中旬頃には15種類ほどの色とりどりのアジサイが約7,000株咲き誇る「金山サクラ・アジサイ園」。あいにく時期ではないものの、新緑の景色が広がり散歩にはぴったり。ピンク、青、紫、赤などさまざまな色や形のアジサイが咲き乱れるとのことで、この時期に足を運べなくても1ヶ月後には見頃を迎えているので、次回の旅の参考にしてくださいね。
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◆金山サクラ・アジサイ園
住所/福岡県田川郡糸田町244
電話/0947-26-4025(糸田町役場 地域振興課)
5月6日~7日は海を渡って「金」の付くまちに上陸する
離島・徳之島の金見地区 【鹿児島県徳之島町】
まずは、1 日2組限定で宿泊できる「民宿 金見荘」。目の前が海で、波音を聴きながら静かにくつろげます。地元では「長寿鍋」「漁なぐさみ」などと呼ばれる豪華な伊勢エビ鍋の夕食もたのしみのひとつ。かつて島の人々が砂浜で鍋を準備し、漁で捕れた魚や伊勢エビを鍋に入れて、みんなで一緒にあじわったという郷土料理だそう。
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◆民宿 金見荘
住所:徳之島町金見526
電話:0997-84-9027
料金:1泊2食付き7,150円~(1階)、8,250円(2階)~
「民宿 金見荘」の目の前の「金見海岸」の朝陽も必見。恐竜時代の深海の地層が隆起してできたポッカリと穴が空いた岩・「トゥッカ」が海岸にあり、5~9月には岩の穴から朝陽が昇る神秘的な光景がみられます。
[DATA]
◆金見海岸
住所:徳之島町金見
電話:0997-83-0731(徳之島町おもてなし観光課)
時間:見学自由
集落内にある樹齢約300~350年のソテツ群生地、「金見崎ソテツトンネル」。もとは畑の境界線として植えられたもので、暴風対策の役割も果たしていたといいます。そのソテツが時間をかけてゆっくりと成長し、葉の重みで現在のようなアーチ状に。約250メートル続くのだとか。ソテツトンネルの終点にある「金見崎展望台」からは、太平洋と東シナ海の2つの海を一度に見渡す大パノラマを望めます。
[DATA]
◆金見崎ソテツトンネル/金見崎展望台
住所:徳之島町金見
電話:0997-83-0731(徳之島町おもてなし観光課)
時間:見学自由
おわりに
全スポットを巡ると2,000kmのなんだか無謀で多忙なウィークになりましたが、「金」スポット巡りは運気も上がりそうですね。みなさんもひょんなことから旅のテーマを決めて、出かけてみてください。自分の趣味とは関係なしに目的地の選び方を変えるだけで、いつもだったらたどり着かないような場所、景色に巡り会えるかも。気になるスポットがあった方は、FO-CALをチェックしたり、近所の金がつくスポットを探したりしてみるのもおすすめ。
マツトコは最近、箱根山の北部にある日本三百名山のひとつ、金時山に登頂しました。有名な話ですが、金太郎伝説発祥の地です。登山途中や山頂ではダイナミックな富士山がみられ、爽快感がありました。小さい子も登っており、気軽に楽しめる山ですので、ぜひ登ってみてください!