「宿の香りと思いがつまった、肌にやさしい石けん水」にまつわるストーリー
富山のリゾートホテル「リバーリトリート雅樂俱」の客室に設置されているハンドソープ。しっとりと洗いあがり、リピーターからの支持も厚いこちらの商品は、来館者にのみ販売をしていましたが、ホテルに来れなくても宿を思い出してもらえるようにと、ウェブでの販売もスタート。自宅でも宿気分が味わえるようになりました。
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個性的な客室、すべてに設置されている石けん水
神通川のほとりに佇むこちらのホテルは、建築家・内藤廣氏が設計による、まるで美術館のように洗練された空間。客室も一部屋ごとにデザインが違っており、その全室にこちらのハンドソープが設置されており、より清潔かつ上質な宿泊体験を演出してくれています。
富山の良さをつめこんだスキンケア商品をつくりたい
「富山産のものを使ったスキンケア商品をつくりたいと思ったのがきっかけです」と語るのは、今回のハンドソープなどのスキンケアシリーズの企画・開発を担当した宮津由衣さん。支配人の義本真也さんとともに、オンラインで取材を受けていただきました。
肌に良いだけではなく、肌に良くない成分を入れずに製造
「老若男女のお客様がいらっしゃるなかで、より肌にやさしいものはないか?」という宮津さんの思いから始まった商品開発。パートナー企業を探すなかで出会ったのが、同じ富山で手作りで化粧品を製造をする株式会社やぶうち商会でした。なかば飛び込みで依頼をしたところから製造がはじまり、2017年の着想から約1年かけて完成に至ったそうです。
“水の王国”富山の雪解け水を使用
標高3000メートル級の山々や急流河川、扇状地といった豊かな自然環境を有する富山県は、全国トップレベルの水質、水量を誇る「水の王国」といわれています。特に、立山連峰からの雪解け水は、ミネラルなどの栄養分が豊富。
「県外から来ているシェフから、『富山の水を使うと、余計な手間をかけずに一回でいい出汁がでる』といわれたことがあり、あらためて、富山の水の良さに気づかされました」と宮津さんは語ります。化粧品の品質は7~8割が水で決まるといわれるほど重要なもの。富山だからこその最良の素材を使い商品開発は進みました。
もちろん、いい水を使うだけ、ではありません。最良の素材を使っているからこそできる、シンプルながらも丁寧なこだわりがつまっています。
富山生まれの殺菌効果があるといわれている蜂蜜を使用
蜂蜜には、富山県内でオーガニックにこだわり養蜂している「ビーフレンドとやま」のものを使用。蜂蜜をつくる過程においても、抗生物質などは一切使っておらず、未精製のためより殺菌効果や保湿効果が高く、防腐剤(パラペン)なども使用していないそうです。
「肌に良い成分を入れているだけではなく、肌に良くないものを入れてないから、とてもやさしいんです」と宮津さんは自信をのぞかせます。また、ほぼ100%天然素材のため、生分解性があり排水も汚さないので生態系にもやさしい商品です。
手洗いや消毒習慣において、肌荒れに悩むお客さまからも「肌荒れが緩和されました」という声も届いているようです。
香りでホテルを思い出してほしい
“石けん水”という商品名ながら、ジェルではなく、やわらかい泡がでるタイプ。泡立てる手間がいらないのもうれしいポイント。また、良い香り成分のラベンダーはフランスから直送。
アロマオイルやディフューザーなど、館内の香りにこだわる雅樂倶らしく、ハンドソープの香り選びもスタッフ全員で議論を繰り返されつくられていきました。華やかな花の香りは、癒し効果もあり記憶にも残りやすい印象です。泊まってから買うか? 買ってから泊まるか? 香りから誘発される思い出を体験してみませんか?