新米を満喫するならいま北海道がアツい!? 地元民が推すお米のお取り寄せ5店

ようやく新米の季節となりました。今年は長くて過酷な夏が続いたせいで、お米の生育・収穫高があまりよくない……というニュースも。そんななか、農林水産省が発表した資料によると、北海道の作柄(生育や収穫高)はよいそう。せっかくならば、現地から北海道のお米をお取り寄せしませんか? 北海道は、肥沃な大地と豊かな四季、そして広大な土地を生かして日本有数の米の産地となりました。かつては冷害や水害で稲作がうまくいかず、道内では「お米は買わないと食べられない高級品」といわれたことも。そんな時代を乗り越え、米の収穫量全国第2位といわれる北海道米の生産を支えているのが空知エリアです。今回は空知エリアを舞台に活躍する旅色の地域プロデューサー・小山さん(北海道札幌市在住)が、現地を巡ったからこそ知り得たおすすめのショップを5つ紹介します。
目次
地域プロデューサー・小山のプロフィール

札幌市出身の24歳、趣味は食べること、飲みに行くこと。出張中はご当地グルメのお店が無いか目を光らせ、休日は札幌市内のおいしい店を発掘する旅をしています。北海道のまだ知られていない名店を探し続けるぞ!
おいしくて安心できる米と旬の野菜を全国へ ショップ①有限会社 野楽

北海道・南幌町にて、特別栽培米にこだわった米や多種多彩な野菜を、55ヘクタールもの広大な土地で栽培しています。オンラインショップでは、「ゆめぴりか」などの北海道ブランド米のほか、季節の旬野菜の定期便も受付中。
雪冷房を活用した事業や加工食品などを開発 ショップ②「雪屋媚山商店」
北海道美唄(びばい)市で、雪冷熱エネルギーを活用した事業を展開する雪冷房専門設計・コンサルティング会社です。積雪寒冷地ならではの自然エネルギーである雪を利用して貯蔵・熟成で作られるお米は、低温貯蔵で甘みが増しているように感じられます。

北海道深川市の歴史ある土地で米作りを承継ショップ ③有限会社 菅原農場

石狩川のほとりで、50年以上続く歴史ある農場。女性でも後継ぎができる! ということを伝えていきたいという思いもあり、「ゆめぴりか」を中心に安心・安全の米作りを目指しています。

良質な「ゆめぴりか」「ななつぼし」を生産ショップ ④株式会社SEED

北海道中央部西側に位置する北空知地域で、石狩川水系雨竜川(うりゅうがわ)の豊富な水源と豊かな土地で良質なお米を生産しています。品評会で優秀な成績を収めた「ゆめぴりか」や「ななつぼし」は、贈答用としても人気。

北海道美唄市の栄養豊かな土地で作物を育む ショップ⑤のぶちゃん農園

石狩平野の優しい気候により、農業が盛んな美唄市峰延(みねのぶ)で「ゆめぴりか」の生産から始めました。ほかにも、美唄市の名産品であるグリーンアスパラガスなどを栽培しています。石狩山系のミネラル豊富な雪解け水とリン酸を多く含んだ土壌により、作物がおいしく育つことが特徴です。

そもそも代表的な品種って?

空知地域では、主に5つの品種が育てられています。自分好みのお米を探すために、それぞれの品種の特徴を参考にしてみてください。
1. 歴史を変えた革命米「きらら397」
昭和63(1988)年に、寒さに強くおいしいお米になるよう品種改良を重ね、誕生しました。噛むほどに甘く、粒感がしっかりしているのが特徴です。
2. 米作りの粋を集めた最上級品種「ゆめぴりか」
お米の味を判断する「食味ランキング」(日本穀物検定協会)にて平成22(2010)年~令和4(2023)年まで最高位の特Aを13年連続獲得。炊き上がると粘りと弾力が出て、また香りもよく、口に入れると豊かな甘味が広がります。
3. 北海道外でも認知度上昇中「ななつぼし」
北海道で最も食べられている品種。甘みと粘りのバランスが非常に優れています。認知度も着実に上昇し続けている注目のブランドです。
4. 生産者の厳しい掟でブランドを守り続ける「ふっくりんこ」
ふっくらした食感と心地よい甘さが特徴です。生産者たちで構成される「ふっくりんこ産地サミット推進協議会」が栽培、出荷、品質の基準を定めており、すべての基準をクリアしたお米に公認マークを付けて流通しています。
5. 粘りと風味の革命品種「おぼろづき」
北海道で認定された普及すべき優れた品種として、平成17(2005)年に奨励品種に採用され品種。北海道米の中でも最も強い粘りを持っていることが特徴です。ほのかな甘みと独特の風味があり、冷めても固くなりにくく、お弁当にも最適です。
さいごに

早い地域で8月から収穫される米ですが、「新米」として流通できるのはその年の12月31日まで。北海道の収穫は9~10月頃と、ほかの地域よりも遅くなっているため「新米」として流通する期間が短くなっています。寒冷地域でおいしく育った北海道の米をぜひ食べてみてください。また品種の歴史やその土地について知るとより、米のおいしさを感じることができます。空知エリア、美唄市については『月刊旅色7月号』の誌面をご覧ください。